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Lotus Domino 8.5 移行プロジェクトへのヒント 2011年9月21日 Lotus Technical Update Workshop 日本IBMシステム・エンジニアリング株式会社 コラボレーション・ソリューション 村上 雄介

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Lotus Domino 8.5 移行プロジェクトへのヒント 2011年9月21日 Lotus Technical Update Workshop 日本IBMシステム・エンジニアリング株式会社 コラボレーション・ソリューション 村上 雄介
®
Lotus Domino 8.5 移行プロジェクトへのヒント
2011年9月21日 Lotus Technical Update Workshop
日本IBMシステム・エンジニアリング株式会社
コラボレーション・ソリューション 村上 雄介
© 2009 IBM Corporation
IBM Software Group | Lotus software
© IBM Corporation 2011. All Rights Reserved.
ワークショップ、セッション、および資料は、IBMまたはセッション発表者によって準備され、それぞれ独自の見解を反映したものです。それ
らは情報提供の目的のみで提供されており、いかなる参加者に対しても法律的またはその他の指導や助言を意図したものではなく、またそのよ
うな結果を生むものでもありません。本プレゼンテーションに含まれている情報については、完全性と正確性を帰するよう努力しましたが、
「現状のまま」提供され、明示または暗示にかかわらずいかなる保証も伴わないものとします。本プレゼンテーションまたはその他の資料の使
用によって、あるいはその他の関連によって、いかなる損害が生じた場合も、IBMは責任を負わないものとします。 本プレゼンテーションに含
まれている内容は、IBMまたはそのサプライヤーやライセンス交付者からいかなる保証または表明を引きだすことを意図したものでも、IBMソ
フトウェアの使用を規定する適用ライセンス契約の条項を変更することを意図したものでもなく、またそのような結果を生むものでもありませ
ん。
本プレゼンテーションでIBM製品、プログラム、またはサービスに言及していても、IBMが営業活動を行っているすべての国でそれらが使用可
能であることを暗示するものではありません。本プレゼンテーションで言及している製品リリース日付や製品機能は、市場機会またはその他の
要因に基づいてIBM独自の決定権をもっていつでも変更できるものとし、いかなる方法においても将来の製品または機能が使用可能になると確
約することを意図したものではありません。本資料に含まれている内容は、参加者が開始する活動によって特定の販売、売上高の向上、または
その他の結果が生じると述べる、または暗示することを意図したものでも、またそのような結果を生むものでもありません。
パフォーマンスは、管理された環境において標準的なIBMベンチマークを使用した測定と予測に基づいています。ユーザーが経験する実際のス
ループットやパフォーマンスは、ユーザーのジョブ・ストリームにおけるマルチプログラミングの量、入出力構成、ストレージ構成、および処
理されるワークロードなどの考慮事項を含む、数多くの要因に応じて変化します。したがって、個々のユーザーがここで述べられているものと
同様の結果を得られると確約するものではありません。
記述されているすべてのお客様事例は、それらのお客様がどのようにIBM製品を使用したか、またそれらのお客様が達成した結果の実例として
示されたものです。実際の環境コストおよびパフォーマンス特性は、お客様ごとに異なる場合があります。
IBM、IBM ロゴ、ibm.com、Lotus および Lotus Notes、Lotus Domino、Lotus iNotesは、世界の多くの国で登録されたInternational
Business Machines Corporationの商標です。
他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。
現時点での IBM の商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。
Microsoft, Windows, Windows NT および Windowsロゴは Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。
他の会社名、製品名およびサービス名などはそれぞれ各社の商標。
IBM Software Group | Lotus software
目次
ƒ 移行プロジェクトにおけるバージョン選定
ƒ 新環境設計時の注意点
ƒ 導入・構築時の注意点
ƒ 移行設計・移行作業時の注意点
ƒ 最新の障害情報の入手について
このセッションの目標
このセッションの目標
Lotus
LotusNotes/Domino
Notes/Domino8.5
8.5への移行プロジェクトで起こりえる、非互換や
への移行プロジェクトで起こりえる、非互換や
考慮点、また円滑に作業するための
考慮点、また円滑に作業するためのHint
Hint&&Tips
Tipsを学習する
を学習する
IBM Software Group | Lotus software
このセッションにおけるターゲット
ƒ 全般的な移行の進め方、新機能などについては、Technote、
Redbook、Wikiや、バージョンアップセミナーなどをご参照下さい。
ƒ このセッションでは、以下の項目をターゲットに、移行時の考慮点・
追加すべき検討ポイントなどを紹介します。
– 新バージョンの決め方
– 新サーバー設計・パラメータ設計・構築作業時に気をつけたい、過
去バージョンとの非互換、見落としがちな注意点
– 移行設計・移行作業時の注意点
ƒ 非互換情報などは、Lotus Domino 8.5.2 FP3 を前提としています。
バージョン選定
をどうするか
基本設計
パラメータ設計
への影響のある
注意点は?
詳細設計
移行設計で明確
にしておきたい
考慮点
構築/UT
IT
移行作業時の考
慮点/問題判別
の方法は
ST
移行
IBM Software Group | Lotus software
目次
ƒ 移行プロジェクトにおけるバージョン選定
ƒ 新環境設計時の注意点
ƒ 導入・構築時の注意点
ƒ 移行設計・移行作業時の注意点
ƒ 最新の障害情報の入手について
新環境で利用するバージョンをどのように決定するか
新環境で利用するバージョンをどのように決定するか
IBM Software Group | Lotus software
移行プロジェクトにおけるバージョン選定
ƒ 移行先バージョンの選定
– 移行先バージョンは最新のMR(Maintenance Release), FP(FixPack) を推奨
• 例: 8.5.3 と、8.5.2 FP3 の選択であれば、8.5.3 での利用を推奨
– 8.5.3 のほうが障害修正が多い
– 製品障害があった場合、既知の障害の場合は最新版リリース(この場合 8.5.3) の適用、
また未知の障害の場合は、最新版リリース(MR, FP)に対する Hotfix の提供となるた
め。
– 事情により最新版が使えない場合
• Lotus Notes/Domino 障害修正プログラム提供のポリシーをご理解頂く
• 既知の障害の可能性がないかどうかを十分に確認する
– 技術文書での確認
– Fix Listでの確認
IBM Lotus Notes/Domino 障害修正プログラム提供のポリシー
http://www.ibm.com/software/jp/lotus/techsupport/policy/s.html
利用するバージョンは
利用するバージョンは MR,
MR, FP
FP 最新版が推奨
最新版が推奨
IBM Software Group | Lotus software
Fix List データベースでの修正状況の確認方法(1)
ƒ Fix List データベースに、Lotus Notesクライアントからアクセスする
– サーバー名 Notes1/NotesWeb (notes1.notes.net)
– データベース名 Notes/Domino Fix List(R5FixList.nsf)
ƒ リリースごと、機能ごと、などに修正状況の確認が可能
各リリースでの、修
正について、機能単
位に確認が可能
Viewing developerWorks Lotus in its native Notes format
http://www.ibm.com/developerworks/lotus/library/ls-Native_Notes/
IBM Software Group | Lotus software
Fix List データベースでの修正状況の確認方法(2)
ƒ 個々の障害の重要性を確認する
– 重要障害の場合、Technoteへのリンクがあるためリンク先を確認
– リグレッション障害かどうかを確認
– セキュリティーフィックスかどうかを確認
– 文書のTOTALWEIGHTフィールドを確認
– 障害対象機能を確認し、新環境で利用するかどうかを確認
Technoteに関連
する場合は、リ
ンクがある
リグレッション
バグや、セキュ
リティ関連は記
述がある。
経験的に、数値が大
きいと影響度が高い
ケースがある
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目次
ƒ 移行プロジェクトにおけるバージョン選定
ƒ 新環境設計時の注意点
ƒ 導入・構築時の注意点
ƒ 移行設計・移行作業時の注意点
ƒ 最新の障害情報の入手について
基本設計・詳細設計など、新環境を設計していくとき、
基本設計・詳細設計など、新環境を設計していくとき、
パラメータの決定も含め、注意すべき点のご紹介
パラメータの決定も含め、注意すべき点のご紹介
IBM Software Group | Lotus software
設計時の注意点(1) ∼メール回収機能
ƒ Lotus Domino 8.0 より、誤送信したメールを回収出来る、「メール
回収」機能が利用可能になっている。
ƒ メール回収機能はデフォルトで「未読メール」に対して有効になって
おり、管理者が意図せずユーザーが利用することが可能
(Lotus Notesクライアント、メールテンプレートをアップグレード後、
ユーザーはメールテンプレートのメニューから利用が出来る)
⇒ メール回収機能を利用するかどうか、設計フェーズで検討しておく。
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設計時の注意点(2) ∼ストリーミングクラスタ複製
ƒ Lotus Domino 8 より、クラスタ複製機能は、デフォルトで「スト
リーミングクラスタ複製」として動作する
ƒ ストリーミングクラスタ複製は、現在いくつか問題が確認されている。
以下が該当する場合は、これまでと同じクラスタ複製を行うように、
notes.iniパラメータ DEBUG_SCR_DISABLED=1 を設定する
Lotus Domino 8.x 以降のクラスタ環境において、読者フィールドに
サーバー名がないにも関わらず複製が行われる
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21462949
"tell clrepl pause" を実行しても複製が行われてしまう
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21499289
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設計時の注意点(3) ∼システム管理プロセス
ƒ システム管理プロセスがシステム管理サーバーに要求を直接投げる
– Lotus Domino 8.0 より、システム管理サーバーで実行するシステ
ム管理要求は admin4.nsf の複製経由ではなく、システム管理サー
バーの admin4.nsf に直接リクエストを投稿する
– 多くの構成では問題ないが、ネットワークの都合など、特殊トポロ
ジーで設計された環境では問題が発生する可能性がある
– notes.iniパラメータ ADMINP_DONT_ATTEMPT_DIRECT_DEPOSIT=1 で、
この動作を行わせないことが可能。
新規に発生するシステム
システム管理サーバー
Dominoサーバー
admin4.nsfの複製に関
わらず、リクエスト
を受け取る。通常、
そのままリクエスト
を実行する。
移行にも影響がある
移行にも影響がある
ので注意
ので注意
管理プロセスのうち、
システム管理サーバー
で実行するものは、直
接リクエスト投げる。
ローカルのadmin4.nsfに一度
入るわけではないので注意
Lotus Domino 8.5
http://www-10.lotus.com/ldd/dominowiki.nsf/dx/adminp_dont_attempt_direct_deposit
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設計時の注意点(4) ∼スケジュール変更の即時反映
ƒ Lotus Domino 8.xでは、プログラム文書、接続文書などのスケ
ジュール変更が即時に反映されない。
– パフォーマンス修正に伴う動作変更
– notes.iniパラメータ Debug_Enable_Update_Fix=32765
で、即時反映するようにすることは可能。
– notes.ini設定後に再起動するか、もしくは新規スケジュール
設定時のみコマンドで一時的に有効にする運用を推奨。
運用例:設定変更するときだけ、コンソールからパラメータ変更する。
1. 「set config Debug_Enable_Update_Fix=32765」で設定する
2. 設定変更作業
3. 「show schedule」 で反映を確認する
4. 「set config Debug_Enable_Update_Fix=」で元に戻す
Lotus Domino サーバーでプログラム文書が即座に反映されない
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21467123
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設計時の注意点(5) ∼クライアントからのDB圧縮
ƒ Lotus Domino 7.x より、Lotus NotesクライアントからのDB圧縮を
Update タスクが処理するようになった
– 要求過多の場合のパフォーマンス影響を避けるための修正。
一方で、サーバー高負荷時など、圧縮が即時実施されないことがある。
– Updateタスクのチューニングか、動作処理を Lotus Domino 6 での方法に
戻すことで「即時実施されない」を回避可能。
• notes.iniパラメータ「DEBUG_COMPACT_IMMEDIATELY=1」で、Lotus
Domino 6の動作に戻す(即時実行)
• notes.iniパラメータ「Updaters」でスレッド数を増やすか、
「Update_Fulltext_Thread = 1」で処理時間の長い全文索引処理を別スレッド実
行にする。
圧縮要求
高負荷時は即時実行
されないこともある
Lotus Notesクライアント
Updateタスクをチューニ
ングするか、完全に即
時実行するようにパラ
メータ設定する
Lotus Dominoサーバー
サーバーの負荷が高い場合に Lotus Notes クライアントからの圧縮要求が即時に実行されない
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21464160
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設計時の注意点(6) ∼Routerタスクと読者フィールド
ƒ Lotus Domino 7.0.3 より、Routerタスクは、読者フィールド
があった場合、受信者の名前を追加するようになった。
– 読者フィールドを設定してメールを送信するアプリケーション
があった場合、動作に注意が必要。
– notes.iniパラメータ「RouterRecipientFixOff=1」で、これ
まで通りの動作に戻すことが可能。
Dominoサーバー
アプリケーション
から、読者フィー
ルド付メール送信
Routerタスクが読者
フィールドに受信者
を追加
Lotus Domino 8.5
(参考)ルータータスクが自動的に文書の読者フィールドに受信者の名前を追加する
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21465926
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設計時の注意点(7) ∼ log.nsfのDB使用率表示
ƒ Lotus Domino 8.x 以降、Statlog タスクで収集されるデータ
ベースの使用率が取得されない。
– パフォーマンス影響を考慮した仕様の変更
– データベース使用率が必要な場合は、notes.iniパラメータで
「CATALOG_DISK_USAGE=1」を設定する。
log.nsf の Usage¥by Sizeビュー
(参考)Lotus Domino 8 以降で Log.nsf のデータベースの使用率がゼロとレポートされる
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21463081
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(参考)設計時の注意点
∼その他大きな注意点
ƒ Lotus Domino 7.x より、会議室予約のアーキテクチャが変更
⇒RnRMgrタスクの追加、テンプレートの変更など
(参考)会議室予約データベースを Lotus Domino 6 から 7 または 8 にアップグ
レードする方法
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21466881
以下もあわせて注意
Lotus Domino サーバーを 8.x にアップグレード後、会議室予約データベースで古い文書が
自動的に削除される
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21512355
ƒ Lotus Domino R5との混在が有り得る場合、サーバーIDのビット長は
630ビットを利用する
Lotus Notes R5 から Lotus Domino 7 へアクセスすると暗号化に関するエラー
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21463945
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(参考)設計時の注意点 ∼検討してもよいnotes.iniパラメータの例
パラメータ
説明
Debug_ThreadID=1
コンソールにスレッドIDを出力
Debug_Capture_Timeout=1
セマフォタイムアウト情報をSEMDEBUG.TXTに記録する
Debug_Show_Timeout=1
セマフォタイムアウト情報をコンソールに記録する
Console_Log_Enabled=1
コンソールログを有効にする
DisableLDAPOnAdmin=1
システム管理サーバーでLDAPを起動させない
Platform_Statistics_Disabled=1
プラットフォーム統計を取得しない
RouterAllowConcurrentXFERToALL=1
ドメイン間メール配信などをマルチスレッドで配信する
Update_Fulltext_Thread=1
全文索引を別スレッドで行う
Server_Show_Performance=1
サーバーのユーザー数、トランザクション数を表示
ログ系パラメータ
AMgr, Update, Replica, Router など、主要なタスクのログ
の詳細を出力する
パフォーマンス系パラメータ
スレッド数、バッファーサイズなど、状況に応じてチューニ
ングする。
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(参考)忘れずに notes.ini パラメータを設定する Tips
ƒ サーバー設定文書で設定する
– 複数のサーバーに一括で設定が可能 (「*」やグループを指定)
– notes.iniファイルを手動で変更した場合も、再起動時にサー
バー設定文書が有効になる
– ドメイン内の全サーバーにパラメータを強制適用させたい場合な
どに便利
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目次
ƒ 移行プロジェクトにおけるバージョン選定
ƒ 新環境設計時の注意点
ƒ 導入・構築時の注意点
ƒ 移行設計・移行作業時の注意点
ƒ 最新の障害情報の入手について
サーバーの導入・構築を行う際に、気にすべき注意点について
サーバーの導入・構築を行う際に、気にすべき注意点について
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導入・構築時の注意点(1) ∼サーバータスク(notes.ini)の上書き
ƒ Lotus Dominoサーバーを導入する際、「ServerTasks」と
「ServerTasksAtX」のパラメータがデフォルト値に上書きされる
(AtXのXは数字)
– 起動するサーバータスク、定期実行するサーバータスクを検討済
みで、パラメータ設定が既にされている場合は注意
• <例> design /updall タスクの実行時間をデフォルト設定から変更して
いる場合に、アップグレード後、デフォルト時間に戻っている
– notes.iniパラメータ「SetupLeaveServerTasks=1 」を設定する
ことで、上書きを防止出来る。
⇒サーバー構築完了後に、パラメータを確認することを推奨
上書きインストール時に Notes.ini の ServerTasks、ServerTasksAt が上書きされる
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21466637
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導入・構築時の注意点(2) ∼Dominoディレクトリの全文索引作成
ƒ Lotus Domino 8.5.1以降、システム管理プロセス(Adminp)に
よる、ユーザー管理処理の完了に時間がかかる。
– Dominoディレクトリのシステム管理サーバーでは、Domino
ディレクトリに全文索引を作成する必要がある。
システム管理サーバー
システム管理プロセス
の実施に時間がかか
ることがある
システム管理サーバー
のDominoディレクト
リには、全文索引を
作成することを推奨
names.
索引
nsf
Lotus Domino 8.5
(参考) Lotus Domino 8.5.1 以降へのアップグレード後、ユーザーの削除や
ユーザー名の変更などのシステム管理プロセスでパフォーマンスが低下する
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21509027
IBM Software Group | Lotus software
導入・構築時の注意点(3) ∼パフォーマンス系パラメータ
ƒ パフォーマンス関連のパラメータは、基本的に1度外すことを推奨。
– ハードウェア変更や、OS/Dominoのビット長変更がある場合、過
去のパラメータ設定が最適でない可能性がある
– パラメータの動作、デフォルト値などが最適化されている
• 例:NSF_Buffer_Pool_Size などのメモリ関連パラメータ
(参考)Lotus Domino 8 における UBM サイズのデフォルト制限値 ← NSF_Buffer_Pool_Size
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21463311
(参考)Lotus Domino 8.0 以降における SERVER_MAX_CONCURRENT_TRANS および
SERVER_POOL_TASKS のデフォルト値
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21467762
(参考)Lotus Domino 7.x 以降のデータベースキャッシュの保持時間
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21466920
Lotus Notes/Domino のデフォルトの TCP バッファーサイズについて
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21462998
デフォルト値が変更になっている
主なパラメータ一覧
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目次
ƒ 移行プロジェクトにおけるバージョン選定
ƒ 新環境設計時の注意点
ƒ 導入・構築時の注意点
ƒ 移行設計・移行作業時の注意点
ƒ 最新の障害情報の入手について
Lotus
Lotus Dominoサーバー移行設計・移行作業時の注意点、
Dominoサーバー移行設計・移行作業時の注意点、
移行作業時によく発生する、複製の注意点について
移行作業時によく発生する、複製の注意点について
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移行時の注意点(1) ∼Dominoディレクトリの設計置換
ƒ Dominoディレクトリの設計置換は、システム管理サーバーで行う
– Lotus Domino 8.5では、設計アップグレードの確認メッセージ
はシステム管理サーバーでのみ発生する。
– Dominoディレクトリの設計置換の計画を明確にしておかないと、
移行作業手順によっては、設計置換が行われない可能性がある。
– あわせて、バージョン混在中はテンプレートの複製にも注意
システム管理サーバー
メールサーバー
システム管理サーバー
のアップグレードが
ドメイン最初ではな
いケース
Lotus Domino 7.0
Lotus Domino 8.5
自動的に設計置換が行わ
れないため、事前計画
がないとDominoディ
レクトリのバージョン
が古いことがある
移行計画の中で、Dominoディレクトリの設計置換について明確にする
移行計画の中で、Dominoディレクトリの設計置換について明確にする
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移行時の注意点(2) ∼ODSの変換
ƒ ODS(On Disk Structure)を、Lotus Domino 8.5のバージョンにするために
は、notes.iniパラメータの設定と、圧縮が必要
– notes.iniパラメータ「CREATE_R85_DATABASES=1」を設定し、
「compact ‒c」で変換を行う。
ƒ ODS専用拡張子を使ったデータベース(例:xxx.ns6)は、圧縮では、ODSが変
更されないため注意が必要。
– ODSを変更するためには、一度データベースの複製を作り直す必要がある。
– Lotus Domino Administratorのファイルタブから、一括での確認が可能。
notes.iniパラメータの設
定が事前に必要
Lotus Domino 8.5
compact ‒cでODSを変換する。
DBによっては変換されない可能
性もあるため注意する。
(参考)ODS 専用拡張子で作成されたデータベースが Compact タスクによってアップグレードされない
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21466714
IBM Software Group | Lotus software
移行時の注意点(3) ∼Updall コマンドの実施
ƒ Lotus Domino 8.5へデータ移行後に、全データベースのビュー索
引と、全文索引を再構築する。
– updall ‒r(ビュー索引), updall ‒x(全文索引) と2回に分けて実施する
– 「updall ‒r ‒x」のように1回で実行した場合は、期待通りに実
施がされないため注意が必要。
• Load Updall <filename> -R -X
全文索引は再構築されますが、ビューは再構築されません
• Load Updall <filename> -RX
ビューは再構築されますが、全文索引は再構築されません
• Load Updall <filename> -X ‒R
全文索引は再構築されますが、ビューは再構築されません
• Load Updall <filename> -XR
全文索引は再構築されますが、ビューは再構築されません
Updall タスクのオプションで -X -R が同時に実行できない
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21462866
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移行時の注意点(4) ∼グループ文書の確認
ƒ Lotus Domino 8.5.2以降、グループ文書に shortname フィールドが
利用出来なくなった
– 入れ子のグループなどで、ACLが期待通りに動かない可能性がある
ƒ アップグレードにあたり、以下のTechnoteに記載されているサンプル
スクリプトを確認の上、実行し、Shortnameフィールドを含むグルー
プ文書が存在するかどうかを確認する。
(参考)Lotus Domino 8.5.2 ではグループ文書に ShortName フィール
ドを使用できない
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21474064
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移行時の注意点(5) ∼Dominoディレクトリの複製
ƒ Dominoディレクトリの設計要素を混在環境で複製したくない場合
– 「複製の設定」で、設計要素の複製を行わないようにする
• 複製受信に対して、「選択コンピュータ(通常自サーバー)」「複製
相手(通常は すべてのサーバー )」を設定する
• 現在の設定状況がどうなっているかは、NotesPeekで確認が可能
– [Design Elements]の一番下「
」のアイコン(class= ReplFormula )
NotesPeekを利用すると、予期せ
ぬ動作があったときのトラブル
シューティングが実施しやすい
NotesPeek 1.53 tool for viewing Notes databases on Notes 6.x
and higher
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg24005686
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移行時の注意点(6) ∼複製を使う場合の考慮点(1)
ƒ 複製に関する一般的なチェック事項
確認項目
詳細
サーバー間で接続可能かどうか
ネットワークアクセスが可能、相互認証済み、サー
バーアクセス権限を互いに持っている
データベースのACL
サーバーが、全データベースに十分なアクセス権限
を持っているかどうか(通常は管理者)
読者フィールド
読者フィールドにサーバーが含まれていないと複製
することが出来ないので注意
グループ文書
LocalDomainServers, OtherDomainServersなど
を使ってコントロールしている場合、両方のサー
バーが含まれているかどうか
複製の設定が行われているかどうか
選択複製などが有効になっていないかどうか
未既読情報
DBプロパティで有効にしない限り、各ユーザーの未
既読情報は複製されない
削除スタブのパージ
「複製の設定」のスペースセーバーでの設定日数を
超えて、複製が発生しない場合は、削除文書が復活
される可能性があるので注意
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移行時の注意点(6) ∼複製を使う場合の考慮点(2)
ƒ 複製の成功を確認する
– ログにエラーがないことを確認する(log.nsfのReplication Event)
– 互いに文書数が等しいことを確認する
⇒完全な確認ではないが、目安として
– 文書の更新を目視確認する
ƒ 複製の問題発生時の対応について
– 前ページのチェックリストについて問題ないかどうか
⇒ 接続・権限・複製設定など
– 複製履歴を消去し、再度複製を実施する
– 複製ログの詳細度を上げる
• notes.iniの log_replication パラメータ
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移行時の注意点(6) ∼複製を使う場合の考慮点(3)
ƒ バックアップファイルの影響について
– nsfファイルのバックアップを、xxx.nsf.old など、拡張子を追
加して対応した場合も、このファイルは複製の対象となる。
– バックアップする場合は、拡張子変更だけでなく、データディ
レクトリ外に配置するようにする。
実際には複製
されてしまう
xxx.nsfを削除する代わり
に、xxx.nsf.old とリネー
ムしてDominoサーバー
に配置しておく
xxx.nsf.old
xxx.nsf
拡張子を変更後もデータベースが複製の対象となってしまう
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21462818
IBM Software Group | Lotus software
移行時の注意点(6) ∼複製を使う場合の考慮点(4)
ƒ Pull 複製で、文書の更新が反映されない
– 新規文書の追加は反映するが、文書の修正が反映されない
– Pull実行側の文書が、修正回数が少ない可能性がある
• 文書修正を行うサーバーが固定なら発生しないはずだが、システム
管理プロセスなどにより、予期せぬ編集があった場合
Pull複製
names.nsf
names.nsf
それぞれのサーバーの文
書のプロパティを確認し、
シーケンス番号がどちら
が大きいかを確認
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目次
ƒ 移行プロジェクトにおけるバージョン選定
ƒ 新環境設計時の注意点
ƒ 導入・構築時の注意点
ƒ 移行設計・移行作業時の注意点
ƒ 最新の障害情報の入手について
移行プロジェクト中も確認しておきたい、
移行プロジェクト中も確認しておきたい、
最新の障害情報について
最新の障害情報について
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最新の障害を見直さないために(1)
ƒ サポート技術情報の定期的な確認を推奨いたします。
– IBM Lotus ¦ サポート技術情報
http://www.ibm.com/jp/domino01/mkt/cnpages1.nsf/page/
swlo-view-top
から、最新情報を確認・検索。
– 月に1回発行される「注目サポート技術情報 」の確認
• 「全般的な機能・製品に関する情報」「障害・トラブル情報」が記載さ
れているので、障害情報を月に1回確認する
IBM Software Group | Lotus software
最新の障害を見直さないために(2)
ƒ サポート技術情報
毎月、注目情報を集め
た文書が公開される
最新情報の
検索が可能
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まとめ
ƒ バージョンアップ先のリリースは、最新版をお勧めいたします。
ƒ バージョンアップの進め方は、基本的な手順に従った上で、
各フェーズでの注意事項がないかをご確認下さい。
ƒ 移行において複製を利用する場合は、環境として問題ないかど
うかを事前に確認することをお勧めいたします。
ƒ 定期的な、障害情報をご確認下さい。
IBM Software Group | Lotus software
(参考)移行計画のための参考文献(1)
IBM Lotus Notes/Domino 8.0 検討/提案前チェックリスト
http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tech/20081107_nd.html
IBM Lotus Notes/Domino 8 デプロイメント・ガイド
http://publibfp.boulder.ibm.com/epubs/pdf/g8840310.pdf
Lotus Notes/Domino 7 エンタープライズ・アップグレードとベスト・プラクティス
http://publibfp.boulder.ibm.com/epubs/pdf/g8885520.pdf
Lotus Notes/Domino 8.5へのアップグレード
http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tech/20090401nd.html
Lotus Notes and Domino version 8.5 Deployment Guide
http://www10.lotus.com/ldd/dominowiki.nsf/dx/Table_of_Contents_for_Lotus_Notes_and_Domino_versi
on_8.5_Deployment_Guide
IBM Software Group | Lotus software
(参考)移行計画のための参考文献(2)
(参考)アップグレード手引書 フェーズ 1 : Lotus Domino 8.5.x サーバー
のデプロイメントの計画
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21467411
Lotus Notes/Domino 6.5.x および 7.0.x から 8.x への移行手順
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21463164
異なるバージョンのサーバー/クライアント混在環境での注意点
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21465418
Lotus Notes/Domino 8.5 がサポートする環境とマイグレーションの諸注意事
項
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21463308
IBM Software Group | Lotus software
(参考)作業のための参考文献
(参考)Lotus Domino サーバーを再インストールする、または Lotus Domino サーバー
を別のマシンに移動する手順
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21464076
(参考) Lotus Domino サーバーを UNIX 上でクリーンに再インストールする方法
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21508062
(参考)サーバーの IP アドレス変更における考慮点
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21466327
(参考)Lotus Notes クライアントを再セットアップする方法
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21467413
LotusDominoサーバー構築・運用のベストプラクティス
http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tech/2010oct22_nd.html
IBM Software Group | Lotus software
(参考)移行前に確認しておきたい細かい考慮点
(参考)Lotus Domino サーバーのシャットダウン時に Windows 2008 64-bit OS がハングアッ
プまたはスローダウンする
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21467718
Windows Vista、Windows 7 にて Lotus iNotes をデフォルトのメールクライアントとして設定で
きない
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21504805
AIX 版 Lotus Domino 8.5 64 bit サーバーでイベントジェネレータが機能しない
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21499867
MIME 形式になっていないインターネットメールを受け取ると本文の日本語部分が文字化けする
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21462984
Lotus Domino 7 以降 xml4j.jar ファイルが存在しない
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21505089
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