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Lotus Notes/Domino 8.5 日本アイ・ビー・エムシステムズ・エンジニアリング株式会社 ワークプレース 村上 雄介

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Lotus Notes/Domino 8.5 日本アイ・ビー・エムシステムズ・エンジニアリング株式会社 ワークプレース 村上 雄介
®
Lotus Notes/Domino 8.5 新ローミング機能解説
日本アイ・ビー・エムシステムズ・エンジニアリング株式会社
ワークプレース
村上 雄介
© 2006 IBM Corporation
IBM Software Group | Lotus software
特記事項
ƒ 本資料の記載内容は、正式な IBM のテストやレビューを受けておりません。
内容について、できる限り正確を期すよう努めてはおりますが、いかなる明示
または暗黙の保証も責任も負いかねます。本資料の情報は、使用先の責任
において使用されるべきものであることを、あらかじめご了承ください。
ƒ 掲載情報は不定期に変更されることもあります。他のメディア等に無断で転載
する事はご遠慮ください。
ƒ 本資料の著作権は日本アイ・ビー・エムにあります。非営利目的の個人利用
の場合において、自由に使用してもかまいませんが、営利目的の使用は禁止
させていただきます。
ƒ IBM, AIX, Lotus, Lotus Notes, Lotus Domino, は International Business
Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。
その他、記載された社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録
商標です。
1
IBM Software Group | Lotus software
アジェンダ
ƒ Lotus Notes/Domino のローミング機能とは
ƒ Lotus Notes/Domino 8.5 が提供する2種類のローミング機能
– Lotus Domino Serverローミング
– ファイルサーバーローミング
ƒ ローミング機能の考慮点
ƒ まとめ
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IBM Software Group | Lotus software
Lotus Notes/Dominoのローミング機能とは
ƒ Lotus Notes/Dominoのローミング機能
– 任意のLotus Notesクライアントから、各個人の設定や情報を維持しつ
つ利用を可能にする機能
– Lotus Notesクライアントで必要とするファイルをサーバー上に格納し、
クライアントの開始・終了時に同期を行って利用する
– クライアント端末には、最後に使った情報がそのまま保持され、次回利
用時にアップデートする。(ログオフ時のクリーンアップも可能)
– ローミング機能の実現に加え、クライアント上の主要個人ファイルの
サーバー側での簡易バックアップにもなる
ƒ これまでのローミング機能
– Lotus Notes/Domino 6.0.1以降のリリースで利用可能
– Lotus Notes 8.0 では、「Basic版」のみがサポート対象(Standard版
はサポート対象外)
3
IBM Software Group | Lotus software
Lotus Notes/Domino 8.5でのローミング機能
ƒ
ƒ
Lotus Notes Standard版 のローミングもサポート対象に
–
Eclipseプラグインデータや設定もローミング対象
–
フィードコンテンツの内容もローミング対象
–
Lotus Notes Basic版も引き続き、ローミングサポート対象
2種類のローミング実現方法を提供
1.
Lotus Domino Server ローミング(旧来と同じ機能)
2.
ファイルサーバーローミング(新しい機能)
→ それぞれの方法で、サポートされているクライアントや、運用方法など
の特徴が異なる。管理者は、環境や運用にあわせて選択する。
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IBM Software Group | Lotus software
Lotus Notes/Domino 8.5が提供するローミング機能の種類
ƒ Lotus Notes/Domino 8.5 では、2種類のクライアント(Basic, Standard) それ
ぞれに対して、2種類のローミング方法を提供
Lotus Notes Basic版
Lotus Domino Server
ローミング
ファイルサーバー
ローミング
Lotus Notes 8.5 Basic
(Windows, Mac)
非サポート
※LinuxクライアントはBasic
版が存在しない
Lotus Notes Standard版 Lotus Notes 8.5 Standard
(Windows, Mac, Linux)
Lotus Notes 8.5
Standard (Windows)
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IBM Software Group | Lotus software
ローミングを理解するための考え方
ƒ ローミング対象となるファイル・設定について
– 別のクライアントで利用した場合に引き継がれる設定・ファイルは何なのか
– ファイル・設定などは、ローミングサーバー上でどのように保存されているか
– ファイル・設定などは、ローミングサーバーとどのように同期するかどうか
ƒ ローミングの設定について
– 特定のユーザーをローミング有効にするための設定方法について
どうやってローミ
どうやってローミ
ングを有効に?
ングを有効に?
ローミングサーバー
引継ぎ対象となる設
引継ぎ対象となる設
定・ファイルは?
定・ファイルは?
サーバーとどのように
サーバーとどのように
データを同期する?
データを同期する?
サーバー上でど
サーバー上でど
のように保存?
のように保存?
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IBM Software Group | Lotus software
Lotus Notes/Dominoローミング機能で対象となるファイル
項目
解説
Notes.iniパラメータ
主要パラメータのみ、ローミング対象
(連絡先DBに格納する)
IDファイル
ローミングに対応させることも可能
(連絡先DBに格納するか、IDボールトの利用)
ローミングさせずIDファイルだけは持ち歩く、という
選択肢も有り得る
連絡先DB (names.nsf)
ローミング対象
ブックマーク (bookmark.nsf)
ローミング対象
ジャーナル または ノートブック
(journal.nsf または notebook.nsf)
存在する場合はローミング対象
ローカルフィード (localfeedcontent.nsf)
8.5よりローミング対象
Eclipse 設定など (roamingdata.nsf)
8.5よりローミング対象
注:desktopX.ndk(ワークスペース、個人ビュー) , cache.ndk などはローミング対象外
その他の個人DBはローミング機能対象外だが、複製を使って対応することは可能
7
IBM Software Group | Lotus software
ローミングサーバー上に配置されるDB
ƒ
クライアント環境、個人データのDBの複製をローミングサーバー上に配置
① 連絡先DB (names.nsf)
•
主要 notes.iniパラメータ、また場合によってIDファイルも格納されている
② ブックマーク (bookmark.nsf)
③ ジャーナルまたはノートブック (journal.nsf もしくは notebook.nsf)
•
ƒ
必ずしも存在するわけではなく、必要なケースのみ
Notes Standard用のDB
④ ローカルフィード(localfeedcontent.nsf)
⑤ Eclipse設定(roamingdata.nsf)
ƒ
各個人用にフォルダが作成される
ローミング対象の各
ローミング対象の各
個人用フォルダ
個人用フォルダ
ローミング対象データ
ローミング対象データ
ベースの複製
ベースの複製
Lotus Domino Serverローミングの例
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IBM Software Group | Lotus software
IDファイルとnotes.ini (1)
ƒ 連絡先DB(names.nsf) のroaminguserid というプロフィール文書に格納される。
– プロフィール文書はローミングを有効にしたユーザーの連絡先DBに自動生成される
– ユーザーIDファイルが添付される(添付を選択した場合のみ)
– 主要な notes.ini パラメータが、$PreXXXX というアイテムで格納される
ƒ IDファイルは「IDボールトの利用」というオプションもある(後述)
Roaminguserid
プロフィール
NotesPeekで見たプロフィール文書
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IBM Software Group | Lotus software
IDファイルとnotes.ini (2)
(参考)連絡先DBで管理される主要 notes.iniパラメータ
ƒ MailServer
ƒ MailFile
ƒ Preferences
ƒ Preference_ja
ƒ PrefRegion
ƒ ContentLanguage
Roaminguserid
プロフィール
ƒ Spell_Lang
ƒ Spell_Preferences
ƒ ViewWeekStart
ƒ WeekStart
連絡先DBのroaminguserid プロフィール文書内に格納される
ƒ ExitNotesPrompt
ƒ AltNameLanguage
ƒ ・・・・
全てのnotes.iniパラメータではない(フォントや通信ポートの情報は含まない。)
また、アプリケーション固有で利用している環境変数なども含まれない
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IBM Software Group | Lotus software
ローミングサーバーとのデータ同期
ƒ Lotus Notesクライアントのレプリケータを使って、ローミングサーバーと複製を行う
ƒ Lotus Notesクライアントの起動・終了時、また起動中は一定間隔に従ってローミング
サーバーとの複製を行いデータを同期する
(クライアント終了時には、レプリケータページが一時的に表示され、自動終了する)
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IBM Software Group | Lotus software
ローミングが設定されたユーザー
ƒ ユーザーがローミングユーザーとして設定されると、サーバー上のユーザー文書に設
定が登録される。
– Lotus Domino Serverローミング、ファイルサーバーローミング、それぞれこの設定
に登録される
– ユーザー文書の更新はシステム管理プロセスが自動的に行う
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IBM Software Group | Lotus software
Lotus Notes/Domino ローミングをより理解するためのキーワード
ローミング対象のデータベース
– 連絡先DB
– ブックマーク
– ジャーナル もしくは ノートブック
– ローカルフィードDB
– Eclipse設定DB
IDファイルをローミングする技術
– IDボールト
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IBM Software Group | Lotus software
連絡先DB (names.nsf)
ƒ Lotus Notesクライアント用の設定DB (個人アドレス帳)
ƒ Lotus Notes 8以降では、「最近使用した連絡先」が格納されるようになり、文
書数が増加、ファイルサイズが増加する傾向にある。
ƒ ローミング利用時にはプロフィール文書が自動生成され、notes.iniの主要パラ
メータ、および選択した場合はIDファイルが格納される。
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IBM Software Group | Lotus software
ブックマーク (bookmark.nsf)
ƒ Lotus Notesクライアントの設定情報を格納
– ブックマーク情報/履歴
– ツールバー情報
– ビューのカスタマイズ
– Welcomeページ情報
– など
ƒ ワークスペース情報(アイコンや個人ビューなど)は含まれない
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IBM Software Group | Lotus software
ジャーナル / ノートブック (journal.nsf / notebook.nsf)
ƒ 個人的な文書(メモなど)を格納する個人用のデータベースで、クライアントローカル上に配置する
ƒ Lotus Notes 8.0までは「個人ジャーナル」という名前で利用していたもの。8.5から「ノートブック」
に名称変更
ƒ notebook.nsf, journal.nsf のいずれもローミング対応可能(ファイル名が異なる場合は、各クライ
アントのWelcomeページでノートブックDBの指定が必要)
ƒ ローミングを有効にしたユーザーの初期登録時のみ自動生成される。その他の場合は、手動での
作成が必要
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IBM Software Group | Lotus software
ローカルフィードDB (localfeedcontent.nsf)
ƒ サイドバーパネルのフィード機能で、購読したフィード情報を格納するDB
– Lotus Notesクライアントからフィード(RSSなど)を購読した場合に利用する
– フィードの1つ1つの購読文書が1つのNotes文書として格納される
– 通常、ユーザーが意識するデータベースではない
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IBM Software Group | Lotus software
Eclipse設定DB (roamingdata.nsf)
ƒ StandardクライアントのEclipse設定を格納するDB
– Eclipseプリファレンス
– プラグインデータ
ƒ ユーザーが意識するデータベースではない
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IBM Software Group | Lotus software
IDボールトとローミング機能
ƒ IDボールトとは
– Lotus Notes/Domino 8.5からの新機能で、ユーザーIDファイルを、Lotus
Dominoサーバー上で中央集中管理する機能
– IDファイル、パスワード紛失時の対応や、監査時のIDファイル提供などが主
な機能だが、複数端末に対してIDファイルの提供・同期を行うという観点で、
ローミング機能との併用は効果的
• IDボールト上のIDは、任意の端末上で透過的にダウンロードが可能
• パスワード変更など、IDファイルへの変更は自動的にIDボールトおよびクライアン
トへ同期される
端末A
同一ユーザー
端末B
パスワード変更
ID
ID
パスワード反映
ID
端末C
Vault
ボールトサーバー
(Lotus Domino)
ID
IDダウンロード
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IBM Software Group | Lotus software
1. Lotus Domino Server ローミング
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IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino Serverローミング(旧来からの機能)
ƒ 仕組み概要
– クライアント環境のDBの複製を、ローミングサーバー(Domino)に配置
– クライアントの起動・終了時に複製を行って、最新の環境にアップデート
する
– IDファイルは、連絡先DB(names.nsf) に格納するか、IDボールトを利
用することが可能(Lotus Notes/Domino 8.5では、IDボールトの利用を
推奨)
(IDボールトサーバー)
端末A
(User1)
端末B
(User1)
IDV
ローミングサーバー
Mail
ホームサーバー
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IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino Serverローミングのサーバー上のデータ
ƒ Lotus Domino Server上では、ローミング対象の各ユーザーごとにフォルダが
作成され、ローミング対象データベースの複製が格納される。
– 最大で5つのローミング対象のDBが格納される
• ノートブックや、Standard用のDBは、ローミング時のクライアント環境によっては
作成されない
• ローミングサーバー上の全DBは、メンテナンスタスクの実行対象になるため、運
用スケジュールなどには注意が必要
– 個人用のフォルダ名は短縮名などから自動生成が可能
– DBサイズを想定の上、ディスク容量の検討が必要
• 参考: あるパワーユーザーのローカルDBサイズ
–
–
–
–
–
連絡先DB
3700文書, 36MBytes
ブックマーク 16700文書, 31MBytes
ノートブック 1900文書, 56MBytes
ローミングデータ 828KBytes
RSSフィード
384KBytes
この例では1人あたり約125MB
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IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino Serverローミングの適用
ƒ ユーザー登録時に適用する
– 登録画面からの適用 / 登録ポリシーも利用可能
– 登録時にローミング用DBファイル5種類が生成され、ユーザー文書のローミングタブ
に使用状況が登録される
– 登録ポリシーの有無に関わらず、DJX管理ツールからはローミング適用が行えない
(現時点での制限事項)
ƒ 既存ユーザーに適用する
– Lotus Domino Administratorクライアントから、選択したユーザーに対する適用
– システム管理プロセスにより以下の処理が行われる
•
•
•
•
ユーザー文書のローミング使用状況の変更(「進行中」へ)
ローミングファイルのレプリカスタブの作成
ユーザー文書のローミングファイル名の更新
ローミングファイルのレプリカ発生→ユーザー文書のローミング使用状況の変更(「はい」へ)
– レプリカファイルはローカルにある対象ファイルのみのため、ノートブックのない4種
類のファイル、となる可能性もある
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IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino Serverローミングの適用(参考)
管理クライアントでの
管理クライアントでの
ユーザー登録画面
ユーザー登録画面
管理クライアントで
管理クライアントで
既存ユーザーへの
既存ユーザーへの
ローミング適用画面
ローミング適用画面
※いずれのローミング設定方法も「Lotus Domino Serverローミング」を意味します
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IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino Server ローミングユーザーの
Lotus Notesクライアント利用
1. Lotus Notesクライアントを起動
(初めて使う端末では、クライアントの初期設定を行う)
2. クライアント起動後に、バックグラウンドレプリケータが自動起動され、ローミングサー
バーから、最新の個人情報を複製する
ƒ
クライアントの起動から、バックグラウンドレプリケータの起動までは、完全なリア
ルタイムではなく、数秒∼1分程度のタイムラグあり
ƒ
処理はバックグラウンドで行われるため、ユーザーは意識しない
3. Lotus Notesクライアントの利用
4. Lotus Notesクライアントを終了 (「ファイル」→「終了」もしくは、ウィンドウを閉じるな
ど)
5. 「サーバーにデータを送信しますか」のダイアログが表示され、「はい」を押すと、レプ
リケータページが表示され複製を行った上でクライアントが自動的に終了する
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IBM Software Group | Lotus software
非ローミングユーザーからの切り替え時のダイアログ
ƒ
初回ローミングへのアップグレード時のみ、ダイアログが出力される
(「ユーザーに確認する」オプションを選択した場合のみ)
1. ローミング切り替え処理
2. 確認ダイアログ
3. 実行終了ダイアログ
※初期登録時にローミング有効を設定した場合は、このダイアログは出力されない
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IBM Software Group | Lotus software
2. ファイルサーバーローミング
27
IBM Software Group | Lotus software
ファイルサーバーローミングとは
ƒ ファイルサーバーを利用した、Lotus Notes/Domino 8.5からの新ローミング機能
– 各クライアントから、ファイルサーバーに対してマッピングをして使う
– ファイルサーバーを利用するが、データの同期は「ファイル転送」ではなくて、「複製」
を利用する
ƒ ポリシーを使った適用
– Lotus Notes/Domino 8.5からの新機能である「ローミングポリシー」を利用する
– Lotus Domino Serverローミングは、ポリシーを利用することは出来ない
ƒ Lotus Notes Standardクライアントのみが対応
– Basicクライアントはファイルサーバーローミングには対応していない
– Windowsクライアントのみ対応
ƒ IDファイルのローミングは、IDボールトのみが対応
– 連絡先DBに格納することは出来ない
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IBM Software Group | Lotus software
ファイルサーバーローミング
ƒ 仕組み概要
– クライアント環境のDBを、ファイルサーバーに配置
– クライアントの起動・終了時に複製を行って、最新の環境にアップデートする
– IDファイルは、IDボールトを利用する
IDボールトサーバー
端末A
(User1)
IDV
ローミングサーバー
(ファイルサーバー)
端末B
(User1)
Mail
ホームサーバー
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IBM Software Group | Lotus software
ファイルサーバーローミングと複製
ƒ ファイルサーバーには、Lotus Dominoサーバーは不要
ƒ Lotus Notesクライアントが、「Dataディレクトリ直下のDB」と、「ファイルサー
バー上のDB」を複製して利用する (NRPC通信は発生しない)
– ファイルサーバー上のDBは、Lotus Notesクライアントから見るとローカル
に見える
– バックグラウンドで「ローカル」 - 「擬似ローカル」のDB同士でLotus Notesク
ライアントが複製を実行
擬似ローカル同士で複製
ローミングサーバー
(ファイルサーバー)
d:¥roam¥user1
c:¥notes¥data
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IBM Software Group | Lotus software
データ同期
ƒ ファイルサーバーローミングも、レプリケータページを使って複製を行う
– NotesデータディレクトリのDBと、ファイルサーバー上のDBをレプリケータが自動複
製を行う
– 複製相手には、ファイルサーバー名が表示される
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IBM Software Group | Lotus software
ファイルサーバー上のローミングデータ
ƒ ファイルサーバー上では、ローミング対象の各ユーザーごとにフォルダが作成され、ローミング対
象データベースの複製が格納される。
– 最大で5つのローミング対象のDBが格納される
• ノートブックは、ローミング時のクライアント環境によっては作成されない
• 各DBは、ユーザーIDで暗号化される(利用するにはそのユーザーIDが必須)
– 個人用のフォルダ名は短縮名などから自動生成が可能
• 事前生成して、OSレベルでユーザー単位の権限設定をしておく方法もありえる
– DBサイズを想定の上、ディスク容量の検討が必要
¥roaming
Roamingディレクトリ全体を
クライアントからマップする
user1
bookmark.nsf
names.nsf
….
user2
bookmark.nsf
names.nsf
….
user1
User1フォルダのみが利用
される。(他のDBは暗号化さ
れていて利用出来ない)
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IBM Software Group | Lotus software
ファイルサーバーローミングの適用
ƒ ローミングポリシーを利用する
– ポリシー以外の「ローミング」設定は全て Lotus Domino Serverローミングの設定で
あるので注意が必要
• ローミングポリシーは、「ファイルサーバーローミング」のみ利用可能
– ポリシーでは、ファイルサーバーやフォルダ名の設定などが可能
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IBM Software Group | Lotus software
ファイルサーバーローミングユーザーの
Lotus Notesクライアント利用
ƒ 基本的に、Lotus Domino Serverローミングと同じで、終了時のダイアログ・
レプリケータページのみがユーザーには表示される
ƒ 最初にポリシーを適用したタイミングで、ローミングセットアップ用のダイアログ
を出すことも可能。
– ただし、現行ではダイアログの文字数上、ポリシー設定で注意が必要
デフォルト設定は文字数が多いため注意が必要
ポリシーでダイアログを変更すれば問題ない
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IBM Software Group | Lotus software
ファイルサーバー上のDBのセキュリティ
ƒ ファイルサーバー上のDBは「ユーザーID」で暗号化される
– 他のユーザーからは、DBにアクセスすることが出来ない
– 管理者も、DBにアクセスすることが出来ない
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IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino Serverローミングとファイルサーバーローミング
ƒ Lotus Domino Serverローミングとファイルサーバーローミングの比較
Lotus Domino Serverローミング
ファイルサーバーローミング
Lotus Notesクライアント(Basic,
Standard共に可能)
Lotus Notes Standardクライア
ント (8.5より)
Windows, Linux, Mac版共に可能
Windows版のみ対応
個人DBの格納場所
Lotus Dominoサーバー上
ファイルサーバー(Lotus
Dominoサーバー不要)
ローミングの適用方法
ユーザー作成時
ローミングポリシーの利用
対象クライアント
管理クライアントからの追加設定
IDファイルの格納場所
IDボールト(推奨)
IDボールトのみ利用可能
個人アドレス帳
クラスタリング
Lotus Dominoクラスタ
OSクラスタを適用
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IBM Software Group | Lotus software
ローミング利用にあたっての注意点
ƒ システム管理プロセスの実行環境整備
– ローミングへの移行には、システム管理プロセスが必要
ƒ 初回有効時にローミングサーバーとの大量複製が発生する
– 大量のクライアントを一括で有効にする場合は、パフォーマンス上配慮が必
要
ƒ ユーザーに適用するには、ファイルサーバーローミングか、Lotus Domino
Serverローミングのどちらか1つにする
ƒ クライアントで DCCが有効になっている
ƒ 全クライアントの、各DBのレプリカIDが異なっていることが前提
– クライアントのセットアップ時に、ローミング対象DB(例:names.nsf)のOSコ
ピーなどを行っている場合は要注意
ƒ ファイルサーバーローミングでは、クライアントの時間がずれていると、正しく
同期できないので注意が必要
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IBM Software Group | Lotus software
まとめ
ƒ Lotus Notes/Domino 8.5 ローミング機能
– 主要なDBを同期させ、異なる端末での透過的利用を可能にする
– 必ずしも全てのデータではない
– Lotus Notes Standard機能にも対応
– IDボールトとの併用が可能
ƒ 2種類のローミング方法が存在する
– クライアントの種類、運用方法、サーバーのロケーションなどに応じて採用を
決める
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