...

Lotus Domino サーバー構築・運用のベストプラクティス 2010/09 日本アイ・ビー・エムシステムズエンジニアリング株式会社 ワークプレース

by user

on
Category: Documents
239

views

Report

Comments

Transcript

Lotus Domino サーバー構築・運用のベストプラクティス 2010/09 日本アイ・ビー・エムシステムズエンジニアリング株式会社 ワークプレース
®
Lotus Domino サーバー構築・運用のベストプラクティス
2010/09
日本アイ・ビー・エムシステムズエンジニアリング株式会社
ワークプレース
© 2008 IBM Corporation
IBM Software Group | Lotus software
特記事項
 本資料の記載内容は、正式な IBM のテストやレビューを受けておりま
せん。内容について、できる限り正確を期すよう努めてはおりますが、い
かなる明示または暗黙の保証も責任も負いかねます。本資料の情報
は、使用先の責任において使用されるべきものであることを、あらかじめ
ご了承ください。
 掲載情報は不定期に変更されることもあります。他のメディア等に無
断で転載する事はご遠慮ください。
 本資料の著作権は日本アイ・ビー・エムにあります。非営利目的の個
人利用の場合において、自由に使用してもかまいませんが、営利目的
の使用は禁止させていただきます。
 IBM, AIX, Lotus, Lotus Notes, Lotus Domino は Internal Business
Machines Corporation の米国およびその他の国における商標。その
他、記載された社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登
録商標です。
IBM Software Group | Lotus software
目次
 Introduction
 Lotus Domino サーバーの空きディスク容量
 Lotus Domino のデータベース管理
 安定運用のためのサーバー設定と定期的な点検
 Lotus Domino サーバーの設定変更 Tips
 管理者向け、おすすめクライアント設定
 まとめ
3
IBM Software Group | Lotus software
Introduction
 サーバー管理者が抱える課題
– 空きディスクがすぐに不足する
– データベースが多すぎて管理に困る
– パフォーマンスが悪い
– トラブル解決までに時間がかかる
– 管理作業を少しでも簡易化したい
 このセッションの目標
– 上記の課題を中心に、サーバー管理に有効なアイディアの提示を行います
– 最新版の機能での解決ではなく、旧来からある機能の有効活用を第一優先で考えます
– 明日から、お金をかけずに使える実践的なテクニックの紹介を目標とします
4
IBM Software Group | Lotus software
目次







Introduction
Lotus Domino サーバーの空きディスク容量
Lotus Domino のデータベース管理
安定運用のためのサーバー設定と定期的な点検
Lotus Domino サーバーの設定変更 Tips
管理者向け、おすすめクライアント設定
まとめ
5
IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino のデータベースを小さくする
 サーバーの空きディスク容量を増やすために考えること
– データベースを削除する ⇒後述
– データベースサイズを小さくする
 Lotus Domino データベースサイズを小さくすることを考える
1. 使っていない
領域を開放する
4. リッチテキス
トイメージを減
色する
削除された文書領域
巨大サイズの文書、
添付ファイル
5. 文書圧縮
を行う
設計要素
6. 設計圧縮
を行う
ビュー索引
2. 添付ファイル
の圧縮効率を高
める
3. 添付ファイル
の共有化を行う
ビュー索引は悪影響を考
慮し、無理に削除しない
6
IBM Software Group | Lotus software
ディスク容量 ~ 1. 不使用領域の開放 (compact) ~
 データベースの圧縮 (compact) を行う
削除領域
文書
– 不使用領域が開放され、 DB サイズが小さくなる ( オプションは – B か – c)
設計要素
– プログラム文書などから定期的に実施
– 推奨:圧縮不要な DB をスキップするために “ -s” オプションを使ってよいが、定期的には必
ず全ての DB を対象に圧縮する (“-b” オプションなどでもよい )
– 注意:サーバーの全てのデータベースに対する、「 compact –d 」は禁断
• compact –d はビュー索引破棄のため、サイズは最小になるが、その後のユーザーアクセス
時にパフォーマンスが著しく悪化する(ビュー索引の構築のため)
compact を定期的に行い、不使用領域を開放してデータ
ベースサイズを小さくします。( -s オプションに注意)
Compact –s: 参考情報 <1> 参
照
7
IBM Software Group | Lotus software
ディスク容量 ~ 2. 添付ファイル圧縮形式 (1) ~
削除領域
文書
 Lotus Notes/Domino の添付ファイルに使われる圧縮形式
設計要素
– Huffman 圧縮 ( デフォルトで添付されたファイルは Huffman 圧縮されている )
– LZ1 圧縮 ( 追加オプション: ODS43 以上 )
– 添付ファイルの圧縮 / 展開は Lotus Notes クライアント上で行われるため、ディスク容
量だけでなく、ネットワークトラフィックの削減やダウンロード速度向上にもなる
⇒ 利用クライアントが Lotus Notes 6 以降のみの場合は副作用なし。常に推奨。
 添付ファイル圧縮の効果(巻末参照)
– 圧縮後のサイズ: 圧縮なし > Huffman 圧縮 > LZ1 圧縮 (> zip 圧縮)
注: zip 形式でファイル圧縮して通常添付でもよいが、ユーザーが圧縮・解凍を意識す
る必要があり、また全文索引の対象外である点も考慮が必要
文書プロパティで
圧縮形式の確認
が可能
DB プロパティで
有効にするだけ
8
IBM Software Group | Lotus software
( 参考 ) 添付ファイル圧縮の仕組み
 圧縮・解凍の処理は基本的にクライアント側で行われる
 LZ1 非対応の Lotus Notes クライアント (R5 など ) からリクエストがあった場合、サー
バーが解凍し、 Huffman 形式に圧縮してクライアントへ転送する
 HTTP クライアントからのリクエスト時は、サーバーが解凍して、クライアントに転送する
サーバーが
Huffman 圧
縮に変更
Domino サーバー
Huffman データ
Notes R5 以前
クライアントが
圧縮を展開して
ファイルを抽出
データをその
ままクライア
ントへ送付
LZ1 データ
Notes 6 以降
添付ファイ
ルを
LZ1 で格
納
サーバーが非
圧縮に変更
Web ブラウザ
無圧縮データ
9
IBM Software Group | Lotus software
ディスク容量 ~ 2. 添付ファイル圧縮形式 (2) ~
 ”Huffman 形式”で添付されたファイルを、 LZ1 形式に変更する
– 注意:データベースプロパティの変更だけでは、添付済みファイルは Huffman 形式のまま
– Lotus Domino 6.5.6 / 7.0.1 以降、 Huffman 形式の添付ファイルを LZ1 形式に変換可
能
– データベースプロパティで、 LZ1 圧縮を有効にしてから変換する
– Lotus Domino Administrator クライアントから、一括で有効可能(全 DB に設計者
権限以上が必要)
– Lotus Domino サーバーコンソールから、 “ load compact –ZU” で変更される
Lotus Domino Administrator
クライアントから、複数データ
ベースを選択し、データベース
プロパティを一括変更する
LZ1 変更:参考情報 <2> 参
照
10
IBM Software Group | Lotus software
ディスク容量 ~ 2. 添付ファイル圧縮形式 (3) ~
 新規に作成する DB の「添付ファイル LZ1 圧縮」オプションを常に有効にする
– DB オプションが有効になるかどうかは、使用したテンプレートの設定に依存するため。
 テンプレート (.ntf) への LZ1 圧縮オプション有効化を推奨
– ディスカッション、文書ライブラリなど、利用頻度の高いテンプレートにおいて LZ1 圧縮オプションを有
効にしておく
– 新規にテンプレートを開発・配置するときの、チェック項目の1つとする
テンプレートで LZ1
圧縮オプションを
有効にしておく
テンプレート
作成された DB で
も LZ1 圧縮オプ
ションがデフォルト
有効
新規 DB 作成
データベース
11
IBM Software Group | Lotus software
ディスク容量 ~ 3. 添付ファイル共有~
削除領域
文書
 サーバーで共通な添付ファイルを、共有する (DAOS)
設計要素
– Lotus Domino サーバー 8.5 新機能の DAOS 機能を活用する。
• DAOS : Domino Attachment and Object Service
– 添付ファイルを、全て Lotus Domino サーバー上のファイルシステムに外出し格納する。
– 複数の DB 、文書で添付ファイルを共有する場合も、保存ファイルは基本的に1つのみ
– サーバー側の機能のため、クライアントのバージョンには依存しない
Domino サーバー
DAOS レポジトリ
( ファイルシステム )
Notes 文書
文書保存
Notes 文書
同じファイルなら、違
う DB でも同じ参照
先
添付ファイル
(NLO ファイル )
12
IBM Software Group | Lotus software
ディスク容量 ~ 4. リッチテキスト添付画像の減色~
削除領域
文書
 リッチテキストフィールドに画像や Office データを貼り付ける際に、
減色 (gif フォーマット化 ) して保存する
設計要素
– フルカラーのまま添付すると、文書サイズが非常に大きくなることがある。
– Lotus Notes クライアント で自動的に減色保存することが可能。
• クライアントの notes.ini パラメータに OptimizeImagePasteSize=1 を設定
• Lotus Notes 8.5 ではデフォルトで機能有効。ユーザープリファレンスから設定が可能
 ディスク容量、ネットワークトラフィック、レスポンスタイムなどに非常に有効
– 減色の結果に問題を感じない場合は、全クライアントへの設定を推奨。
Lotus Notes 8.5 以降では、
ユーザープリファレンスで設定
。
それ以前は notes.ini を利用
減色して
保存
画像
文書保存
Notes 文書
画像最適化:参考情報 <3> 参照
13
IBM Software Group | Lotus software
ディスク容量 ~ 5. 6. 文書データ / 設計の圧縮~
削除領域
文書
 データベースの文書データを圧縮する
– Lotus Domino サーバー 8.0.1 以降の ODS48, 51 の DB で、「文書データの圧縮」
オプションを有効にする
– 既存の文書データを圧縮するためには、 compact -c の実施が必要
設計要素
 データベースの設計を圧縮する
– 文書データ圧縮と同じ技術で、設計要素の圧縮が可能
 クライアントのバージョンに依存しない
– 圧縮・解凍操作をサーバーが行うため、クライアントのバージョンに依存しない
• DB サイズの削減、 I/O 量の低減に効果があるが、サーバーには展開・圧縮のオーバーヘッドが発生
ため、リソースの影響を考慮して採用を検討 Domino サーバー
Domino サーバー
が、文書の保存・読
み込み時に圧縮・
展開を行う。
文書データを
圧縮して格納
無圧縮データ
Notes 文書
14
IBM Software Group | Lotus software
ディスク容量 ~よくある質問~
Q: 最近ディスクが安価になったこともあり、空きディスク領域は大量にあります。
今回のテクニックを使って、さらに空き容量を増やすことに意味はありますか?
A: 今回のテクニックを活用することは、空き容量を増やすと同時に以下の効果
を期待出来ます。
• データの圧縮や DAOS を用いることで、1データあたりのディスクの read/write
サイズ・回数が低減する
• 圧縮されたデータがネットワークを流れるため、ネットワークトラフィックの削減、
レスポンスタイムの改善になる
Lotus Domino サーバーは、ディスクがパフォーマンスボトルネックとなりやすく、圧
縮機能などを有効活用することで、パフォーマンス面での効果も期待出来ます。
15
IBM Software Group | Lotus software
目次







Introduction
Lotus Domino サーバーの空きディスク容量
Lotus Domino のデータベース管理
安定運用のためのサーバー設定と定期的な点検
Lotus Domino サーバーの設定変更 Tips
管理者向け、おすすめクライアント設定
まとめ
16
IBM Software Group | Lotus software
データベース管理 ~活用ツール~
標準で利用可能な、データベース管理に使えるツール
1. Lotus Domino
Administrator クライアント
2. データベースカタログ
catalog.nsf
3. サーバーコンソール
ファイルタブより使う。
複数 DB に対する設定の一括
変更などが容易に行える。
catalog タスクが収集した DB
の情報が集約される。
必要に応じて、管理者用の
ビューなどを追加すると便利。
サーバーコンソールからデータ
ベース管理のコマンドを利用
する。
※ その他、 log.nsf もデータベース管理に有効です。
17
IBM Software Group | Lotus software
データベース管理 ~ 1. 管理クライアントの有効活用 (1) ~
 Lotus Domino Administrator クライアントを有効活用する
– エクスプローラ風なファイル管理ツールとして(表示フィルタなども有効)
– 複数 DB への一括入力ツールとして (プロパティ、 ACL など)
– その他の有用ツール
• ACL のコピー&ペースト(注意:ロールも上書きする)
• ビュー索引の管理・削除 など
表示する列や、順
番は、プリファレン
スで変更可能
テンプレートなど、種
類を切り替えてフィ
ルタ表示が可能
複数ディレクト
リの DB もフ
ラットに表示可
能
DB に対する
ツール
18
IBM Software Group | Lotus software
データベース管理 ~ 1. 管理クライアントの有効活用 (2) ~
 サーバー上のデータベース一覧の作成
– 対象 DB を選択し、「ファイル」⇒「コピー」を行う (Lotus Domino Administrator 8.5
の新機能 )
• コピー結果をスプレッドシートにペーストし、活用することが可能
– Lotus Domino Administrator 7.0.2 以降、ファイル一覧の印刷も可能
コピーして、スプレッ
ドシートにペースト
19
IBM Software Group | Lotus software
データベース管理 ~ 2. カタログ DB の有効活用 (1) ~
 サーバー上のデータベースから有用な情報を一覧化する
– カタログ DB に含まれる有益情報を一覧化し、活用する。
– DB サイズ、文書数、全文索引、文書の参照回数・・・など
– 管理用にビューを作成すると便利(次ページ参照)
 カタログ DB の活用例
– 不要なデータベースを発見する
– 長期間アクセスが行われていないデータベースを発見する
– 最近 1 ヶ月のアクセス数がカタログ DB には記載されている
データベースカタログに、各
DB の最近のアクセス数が
記録されている
20
IBM Software Group | Lotus software
データベース管理 ~ 2. カタログ DB の有効活用 (2) ~
 catalog.nsf のカスタマイズ例:不要 DB の発見
– 管理者用ビューの作成(アクセス制限をつけてもよい)
必要に応じて、知りたい
情報の列を作ると便利
列式に DBActSummDisp[8]
を列式に指定して、月の読み
込み数を把握。ソートオプショ
ンをつけておくと便利
選択式から & !
(DBListInCatalog = "0")
を取り除いたビューを作成
カスタマイズ方法:参考情報 <4> 参
照
21
IBM Software Group | Lotus software
データベース管理 ~ 3. サーバーコンソールコマンド~
 show dir コマンド
– サーバー上の DB 一覧を出力するコマンド
– サーバー上でレプリカ ID が重複している DB を判別可能。
 show database コマンド
削除スタブ数
が表示
– 文書数、削除スタブ数、ビュー索引状況が確認可能
– Show database server!!db.nsf で、他サーバー上の DB 情報も取得可能
Show dir コマンド
で、同一レプリカ ID
があると警告を表示
ビュー索引のバ
イト数が表示
show database :参考情報 <5> 参
照
22
IBM Software Group | Lotus software
目次







Introduction
Lotus Domino サーバーの空きディスク容量
Lotus Domino のデータベース管理
安定運用のためのサーバー設定と定期的な点検
Lotus Domino サーバーの設定変更 Tips
管理者向け、おすすめクライアント設定
まとめ
23
IBM Software Group | Lotus software
安定運用のためのサーバー設定と定期的な点検
ポイント
解説
1. 問題判別を意識したログの
設定
問題発生時に、すぐ解析が可能な準備をしておく。
2. 上限値を設定する
想定外のデータ量を防ぐため、上限値を設定する。
3. 定期実行タスクの確認を行
う
オフピーク時のタスクがピーク時まで実施中でないかを確認す
る。
4. サーバーの再起動
日次、週次、月次など、定期的に再起動を行う。
オフライン時に、主要データベースに対するメインテナンスコマン
ドを実行する。
24
IBM Software Group | Lotus software
安定運用 ~ 1. 問題判別を意識したログの設定~
問題発生時に、調査が可能な環境を作成しておく
 コンソールログの取得
– notes.ini パラメータの Console_Log_Enabled=1 の設定
 スレッド ID の出力
– notes.ini パラメータの debug_threadid=1 の設定
– スレッド ID を出力しておくと、 IBM サポートがコンソールログから解析が行いやすい。
 セマフォ関連ログ
– notes.ini パラメータの debug_capture_timeout=1, debug_show_timeout=1
– セマフォタイムアウトが記録される
 クラッシュ時の自動 NSD 実行
– サーバー文書の基本タブ、自動サーバー回復機能で NSD の自動実行を有効にし
ておく。
 (任意)主要タスクのログの詳細化
– amgr : log_agentmanager=1
– update : log_update=2
– router : サーバー設定文書 ルーター /SMTP→ 詳細→制御の「ログ詳細度」
– など (いずれも、ログへの出力が増えるため注意)
ログ設定:参考情報 <6> 参照
 (任意)パフォーマンスの記録
25
IBM Software Group | Lotus software
安定運用 ~ 2. 上限値の設定~
 誤操作や攻撃などからサーバーを守るために、上限値を設定する。
– 非現実的なサイズに対する予防
 主な設定対象項目
– メールのサイズ制限
• サーバー設定文書の「ルーター /MIME 」→「拡張と制御」→制限
• 制限値例: 500MB
– Web ブラウザからのデータポスト
• サーバー文書の「インターネットプロトコル」→「 Domino Web Engine 」→最大投稿データサイズ
• iNotes の場合は、上記より小さい値を、サーバー設定文書の「 Lotus iNotes 」→添付ファイルの最
大サイズ に設定する
26
IBM Software Group | Lotus software
安定運用 ~ 3. 定期的なタスクスケジュールの確認~
 定期タスクのスケジュール確認
– compact, updall などのタスクは、負荷が高く、実行時間も長いため、通常オフピーク時(深夜など)
に実行する
– 実際の運用環境において、オフピーク時間帯だけに収まらず、ピーク時間帯にかかって実行されてい
るケースも存在する
→ピーク時間帯に不要な負荷がかかっているため、改善する
– まずは、現在の実行状況をサーバーコンソールログで確認する
– 「 Start 」と「 Finished 」が対になっているのをキーに確認
– compact, updall, fixup, design, catalog, statlog などを確認する
– 定期的な自動再起動を行っている場合、サーバータスク処理と重なってないかを確認する
– 時間がかかりすぎている場合は、実行対象を減らすなど工夫が必要
– 処理を複数の日に分割させる圧縮対象を絞るなど (compact -s)
タスクスケジュール:参考情報 <7> 参照
27
IBM Software Group | Lotus software
目次







Introduction
Lotus Domino サーバーの空きディスク容量
Lotus Domino のデータベース管理
安定運用のためのサーバー設定と定期的な点検
Lotus Domino サーバーの設定変更 Tips
管理者向け、おすすめクライアント設定
まとめ
28
IBM Software Group | Lotus software
Lotus Domino サーバーの設定変更 Tips
 サーバー設定変更に関して、覚えておくと便利なおすすめテクニック集
ポイント
解説
notes.ini
1. notes.ini の変更
notes.ini の変更はコンソールや、 Domino ディレクトリからも
可能です。
Domino
ディレクトリ
2. Domino ディレクト
リ変更の反映
変更した Domino ディレクトリを、指定したサーバーグルー
プに一括で複製することが可能です。
3. Domino ディレクト
リ設定変更の自動
バックアップ
変更した Domino ディレクトリの内容は自動でバックアップが
とられています
コンソール
コマンド
4. コンソールコマンド テキストファイルに記述した、コンソールコマンドリストから、
サーバーコンソールへのリダイレクト入力が可能です。
の一括入力
5. コンソールコマンド 管理クライアントから、複数のサーバーへ、同じコンソールコ
マンドを一括送信することが可能です
の一括送信
6. データベースコ
ピーコマンド
非サポートですが、サーバーコンソールコマンドで、データ
ベースのコピー・複製が可能です
29
IBM Software Group | Lotus software
サーバー設定変更 ~ 1. notes.ini 変更~
 notes.ini の設定方法
– notes.ini ファイルをテキストエディタで編集する
– サーバーコンソールから設定する ( 必ずしも即時反映ではない )
• 例: set config server_restricted=1
– サーバー設定文書で設定する
• 複数のサーバーに一括で設定が可能
• notes.ini ファイルを手動で変更した場合も、再起動時にサーバー設定文書が有効になる
• ドメイン内の全サーバーにパラメータを強制適用させたい場合などに便利
 notes.ini 設定の確認方法
– サーバーコンソールで確認
• 例: show config ServerTasks*
• 「 * 」や「 ? 」 なども利用可能
30
IBM Software Group | Lotus software
サーバー設定変更 ~ 2. Domino ディレクトリの変更反映~
 Domino ディレクトリの変更を、他のサーバーへ複製反映させる
– replicate コマンドでグループ対象に複製を実行し、複数サーバーへ一括反映させる。
• “replicate servergroups names.nsf”
• Servergroups は、グループ文書で「サーバーのみ」として設定する
– 接続文書でもグループ指定は可能。日常の複製更新にもグループが利用出来る。
Lotus Domino
サーバー
names.nsf
Lotus Domino
サーバー
names.nsf
Lotus Domino
サーバー
names.nsf
Replicate
servergroups
の実行
31
IBM Software Group | Lotus software
サーバー設定変更 ~ 3. サーバー設定の自動バックアップ~
 サーバー文書、サーバー設定文書の変更は、自動的にバックアップされている
– Domino 6.0.3/6.5 以降の Configuration Collector 機能により実施
– IBM_Technical_Support フォルダの下に、 .dxl 形式 (xml) で 10 回の変更履歴
が残されている
– 対象はサーバー文書、サーバー設定文書(全て、グループ、サーバー)
– 過去の変更履歴が必要になった場合は、 diff ツールなどを使い、 dxl ファイルの
差分から変更履歴が判別が可能
最近、何か設定変更
を行いましたか??
自動バックアップ機能:参考情報 <8> 参照
32
IBM Software Group | Lotus software
サーバー設定変更 ~ 4. コンソールコマンドの一括入力~
 テキストファイルを使い、コンソールへコマンドを連続一括入力する
– 入力したいサーバーコンソールコマンドの一覧を記述したテキストファイルから、コマンド送信が可能
– サーバーコンソールコマンドにて、 “ < ファイル名 “ を入力する
– テキストファイルは、サーバー上に配置する
– ルーチン処理の大量入力、誤入力防止などに効果的
• 例:ワイルドカード (*) が使えない処理など
コマンド一括入力:参考情報 <9> 参照
33
IBM Software Group | Lotus software
サーバー設定変更 ~ 5. コンソールコマンドの一括送信~
 複数のサーバーに同一のサーバーコンソールコマンドを同時に送付する。
– Lotus Domino Administrator から、サーバーグループ宛に同じコマンドを送付する
– サーバー上のグループ、ローカルのグループ共に利用可能
 Lotus Domino Administrator での設定・利用
1 必要に応じて、ローカルグループを作成する。(ローカルグループは、コンソールタブの「送信」
→「サーバーの選択」→「グループの作成」で、作成する。)
2 「送信」→「カスタマイズ」から、対象のグループを登録する
3同一コマンドの
コマンドを入力し、「送信」からグループを指定する。
送信ボタンの右から、
Lotus Domino
同時送信
サーバー
カスタマイズが可能
管理クライアント
Lotus Domino
サーバー
34
IBM Software Group | Lotus software
サーバー設定変更 ~ 6. データベースコピーコマンド~
 サーバーコンソールコマンドで、データベースのコピーや複製を行う ( 非サポー
ト)
– 実行サーバーの notes.ini に Cluster_Admin_On=1 を設定する
– コンソールコマンドにて次を実施
• CL copy db1 db2
– db1 をコピーして db2 を作成
• CL copy db1 db2 replicate
– db1 の複製を db2 として作成
• CL copy db1 db2 template
– db1 の設計要素のコピーを db2 として作成
• CL copy serverA!!db1.nsf serverB!!db2.nsf
– 別のサーバーへも作成可能
Lotus Domino
サーバー
DB1.nsf
DB2.nsf
コピー
CL Copy :参考情報 <10> 参
照
35
IBM Software Group | Lotus software
目次







Introduction
Lotus Domino サーバーの空きディスク容量
Lotus Domino のデータベース管理
安定運用のためのサーバー設定と定期的な点検
Lotus Domino サーバーの設定変更 Tips
管理者向け、おすすめクライアント設定
まとめ
36
IBM Software Group | Lotus software
管理者向け、おすすめクライアント設定
4. 管理クライ
アントの設定
1. ツール
バーの設定
3. ブックマーク
バーの設定
5. ユーティリ
ティソフトの設定
2. ステータス
バーの設定
37
IBM Software Group | Lotus software
管理者用クライアント設定 Tips(1)
 ツールバーのスマートアイコンに、日常的に使うツールを設定
– 利用例:サーバーコンソールへの簡易アクセス
– 「 @Command( [AdminRemoteConsole] ) 」式のアイコンを作成する
– スマートアイコンからいつでも、 Notes R4 風の管理コンソールが利用可能
– サーバー一覧は、ホームサーバーの $Servers ビューより取得するのでロケーションが重要
ツールバーにア
イコンを設定
ツールバーから、管理コ
ンソールへアクセス
@Command([AdminRemoteConsole])
38
IBM Software Group | Lotus software
管理者用クライアント設定 Tips(2)
 ステータスバーの情報を、有効活用する
– クライアントツールバーの情報量を増やす
– ステータスバーを右クリックして「ステータスバーの設定」を表示
– 「ステータス」を選択し、「高さ」を変更
– Lotus Notes Basic クライアントで有効 (Standard では設定無効 )
– ステータスバー情報のログ出力
– Notes.ini
– LogStatusBar=1
– Lotus Notes 7 以降の機能
ステータス
バーを設定
39
IBM Software Group | Lotus software
管理者用クライアント設定 Tips(3)
 ブックマークバーの活用
– 利用頻度の高いアプリケーション起動の登録(例: NotesPeek )
– 参照頻度の高いドキュメントの登録(例:操作マニュアル、設計書)
ブックマークバー
か
ら、 Notespeek
が直接起動可能
設計書やガイドなど、
参照頻度の高い外部
ファイルを登録してお
く。フォルダも利用可
能
40
IBM Software Group | Lotus software
管理者用クライアント設定 Tips(4)
 Lotus Domino Administrator クライアントの設定
– クライアント起動時のサーバー接続
• 「指定したサーバー」「最後に接続したサーバー」「接続しない」の 3 種類が選択可能
• システム管理プリファレンスで設定
– ファイルタブの設定
• 列の並べ替え、表示列の指定が可能
ファイルタブの表示列
を変更可能
起動時の接続サー
バーが設定可能
41
IBM Software Group | Lotus software
管理者用クライアント設定 Tips(5)
手元に用意しておくと便利な、管理者補助ツール
 NotesPeek
– Notes データベースの中身を確認するためのツール
– 削除スタブや、プロファイル文書が確認可能で、 DB 管理に便利
 テキストファイル分割ツール
– コンソールログや、 HTTP リクエストログなど、サイズが大きすぎて開かないファイルを分割する
 grep ツール
– コンソールログや、 HTTP リクエストログから、必要な行のみを抜き出す
 テキスト比較ツール
– 文書のテキスト出力や、 dxl などから差分を確認する
 テキストソートツール
– コンソールログをソートすると、スレッド ID 別に動作が確認出来る
 HTTP 関連ツール
– 問題があったときの判別に
– Fiddler, Firebug など
NotesPeek : 参考情報 <11> 参
照
42
IBM Software Group | Lotus software
まとめ
 ワンランク上のサーバー環境を目指しましょう
– 圧縮機能などの有効活用
– トラブルシューティングの行いやすい、安定した環境
– 全般的な設定の見直し
 管理者向け運用テクニックを活用して下さい
– 豊富な選択肢から、柔軟な運用が可能になります
– Lotus Domino Administrator クライアントや catalog.nsf を有効活用しましょう
– 管理者向けクライアントの設定のテクニックで、運用管理はもっと楽になります
43
IBM Software Group | Lotus software
参考資料
 <1>. (参考) Compact -S スイッチで未使用領域の検知や開放が行えない
http://www.ibm.com/jp/domino04/lotus/support/faqs/faqs.nsf/all/732086
 <2>. (参考)既存の添付ファイルの圧縮形式を Huffman 形式から LZ1 形式に
アップグレードする方法
http://www.ibm.com/jp/domino04/lotus/support/faqs/faqs.nsf/all/731923
 <3>. Lotus Notes クライアントから貼り付ける画像データを最適化する
http://www.ibm.com/jp/domino04/lotus/support/faqs/faqs.nsf/all/728282
 <4>. Lotus Notes/Domino 7 エンタープライズ・アップグレードとベスト・プラクティス
SG88-8552-00
http://publibfp.boulder.ibm.com/epubs/pdf/g8885520.pdf
<5>. Show Database コマンドで異なるサーバー上のデータベース情報を確認する方
法
http://www.ibm.com/jp/domino04/lotus/support/faqs/faqs.nsf/all/727657
 <6>. Lotus Notes/Domino 問題判別ガイド NOTES.INI
http://www.ibm.com/jp/domino02/software/lotus/support/pdguide/pdguide.n
sf/index/c2_1
44
IBM Software Group | Lotus software
参考資料
 <7>.IBM Lotus Domino サーバー上のデータベース数の影響 Japan
http://www.ibm.com/jp/software/lotus/developer/ldd_tech/20080111.shtml
 <8>.What is the 'Configuration Collector' in Domino 6.5 and 6.0.3?
http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=899&uid=swg21139663
 <9>. Can you automate a number of commands to execute sequentially on
the console?
http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=899&uid=swg21426077
 <10>. Bruce Elgort : How to copy files from one Domino server to another
http://www.bruceelgort.com/blogs/be.nsf/plinks/BELT-6ZHNSX
 <11>. NotesPeek 1.53 tool for viewing Notes databases on Notes 6.x and
higher
http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=899&uid=swg24005686
45
IBM Software Group | Lotus software
付録
46
IBM Software Group | Lotus software
( 参考 ) 圧縮率比較
ファイル
オリジナルサイズ
Huffman ( 圧縮率 )
LZ1 ( 圧縮率 )
ZIP ( 圧縮率 )
自然言語テキスト
416,144
241,768 (42.0%)
276,910 (33.5%)
163,209 (60.7%)
自然言語テキスト
208,574
141,185 (32.4%)
149,410 (28.4%)
93,622 (55.1%)
CSV 数値
71,901
56,225 (21.9%)
47,815 (33.5%)
29,373 (59.1%)
PowerPoint(1)
2,927,616
2,686,015 (8.3%)
2,320,394 (20.8%)
2,128,005 (27.3%)
PowerPoint(2)
1,185,792
1,107,524 (6.7%)
985,818 (16.9%)
770,033 (35.0%)
PowerPoint(3)
2,776,064
2,638,962 (5.0%)
2,347,102 (15.5%)
2,071,238 (25.3%)
PDF(1)
1,813,424
1,725,013 (4.9%)
1,459,485 (19.6%)
1,286,409 (29.0%)
PDF(2)
207,265
207,065 (NONE)
207,265 (NONE)
195,359 (5.7%)
PDF(3)
1,892,354
1,892,354 (NONE)
1,857,814 (1.9%)
1,759,142 (7.0%)
Word(1)
168,448
112,961 (33.0%)
66,797 (60.4%)
54,203 (67.8%)
Word(2)
1,133,056
1,110,967 (2.0%)
1,048,695 (7.5%)
1,000,637 (11.6%)
Word(3)
1,669,120
1,631,382 (2.3%)
1,540,115
(7.8%)
1,408,594 (15.6%)
Excel(1)
534,528
317,171 (40.7%)
198,723 (62.9%)
146,158 (72.6%)
Excel(2)
2,310,656
1,616,188 (30.1%)
1,227,187 (46.9%)
922,855 (60.0%)
Excel(3)
1,334,784
854,002 (36.1%)
467,177 (65.0%)
349,835 (7.7%)
47
Fly UP