Comments
Description
Transcript
魚類脊椎骨の発見 大阪層群より軟骨魚類楯鱗わよび硬骨 短報 D
6 3-67 ~OMll 号(1 983 年 9 月 ) 短報 大阪層群より軟骨魚類楯鱗わよび硬骨 魚類脊椎骨の発見 Dermal denticle of shark and t el eost vertebra from the Pleistocene Osaka Group 久家直之* Naoyuki K UGA はじめに 関西 国際空港の候補地 である泉 州沖大阪湾 の 海底地鍛 の 層序 と陸域 にお J する大阪層群 の!脅序 の 対比を確実にするため,大阪大学構内にで新 たに 30 m の六ーリンクが行われた 。 そのボーリ ングコアをもとに ,微化石.火山カ ラス ,堆積 物などに関する総合的な解析がすすめ ら れてい る。この過程で大阪!督 官宇 の海成 粘土!静 より軟 'f'j 魚類の楯鱗 , 硬骨魚類の脊椎骨が発見された の で こ こに 報 告する 。 軟骨魚類 の 楯鱗: まその大き さから化石として発見された例は多くなく . 第 四紀層からの報 告は 皆無 に等しい。 試資料の貸与ならびに発表の機会を与えられ た大阪大学 中世 古幸次郎助 教按 , 京都大学西脇 i ' ; ( 1 第 1 : X ド P l ( 中央よりやや北東奇・ りの 院発行、ワ 7i7i千分 の J也形 l 苅 r U ' f ' J -J を 使 m~ たもので£る 。 地質概説 其月 としておく 。 ボーリングは大阪府豊中市待兼 山 の大 阪大 学 埋学部前のテニスコート楠 (第 1 図 )で実 施され. 処理 化石が発見された試料は 地 表よりの深度 2 1. 4 m の時灰色 粘土 のものである 。 カネワニ( 小 島 f也, くであり , ボーリ/ケ I也 山 “大阪 大下" の 文字 の約 lmm 下 ) こ の [:XJ;立国土地 f型 二一 博士に深く感謝する次第 である 。 1 965) こ の 地点はマチ の I~ruれ地 t力、のすぐ近 その!脅準はマチカネワ ニの産 出層準 より 1 5 m 下位である 。 その年代,対比についで は大阪大学 中世 古幸次郎 助教 段を中心とする研 究グルー プに より険討が継続中て\後 U 持 制 が 報 告される予定である 。 ここでは単に更新世後 iìA 料 の 処理[立 . 京都大学閥 )jお 二 ー博士により 行われ.粘土 l Og を 1 5% 過駿化水素 /J,に 5 H与問 浸した後, 200 メ ソシュのふる いで洗浄し残査を 90 C で 611寺問乾燥する方法によ っ た 。 実 {本 鏡下 0 でひろい出しの後,筆者による走査電顕で観療 を行 っ た c 試料 ホ 京 荷ß 大学理学部地政学鉱物 学 教室 -63 一 :¥01 ¥1 1p; , 1983; ド J , 宇í; 'j')- H,\m うことや , 制百島発 1回1'1 魚類似:.' 1ιj-J ',' 尚が w 吋~れもメシロザメ J,'fi, のも の である , ifj- hi 不 ;1) I~J -j', ' 未公表資料 ) ( 久家 , ζ いうことに矛!百 L ない 。 近年,版秘類 の 棒I や楯鱗 を生!評!予 ;:: に応月j し 考察 (1 ) 大阪!係官宇 治、ら従兄されでいるサ メ の よ 7 という試みがあり. 秋竹.g', 4íi f史われて ける tm 申込 事大 'j 'j-.GI \lfi: i サメ,1二イなとを :17 仁 • t t ig'.\\'.'!E 絹!と ギンザ メを fr む令日tH長桝! 二 分 けら れ て いる つ 令 この尚 . 十でに DSDP の1.;\干:トーで 桁鱗『まイクチオリス ichth y o l it h とぷ L 工れており . こ の: 三か~1! 'll:魚要員 の 簡も 737 めて扱われている イ 7 - 1-オーリス !こっ li.fi 9J.i, ;術ij(こ l叫す るキ、 /サバしよ,幼 f.f:( の段附で j:fi( jf,~ いては凶十J ff'.J に羽目店為 : J え i斗I ども , 1 う J ここでは J下しくJJ:~ /\ないことにする 。 サメ ~ri :ま を fiffi えて v 、る のみて子 ある ので 以ドの議論から除外 -t る c 柑鱗 l 土 般 ' 二!主 11判i 問 が 長 く ,また 1:述 の f理 由で傾鱗 般 に rWiÍd Cl'o \\, n と法;'"il i base からなる 。 ニの I 11 品, 二土,ぶされケい るふう に生(;U 1三 J(IÍ :~ :よ店長記 と lì iJ悼の J ナメ):." 1' 1 "? : -ff品 え . からなり 下人J fH~; 土象 2オ'l'l 尚 とは 本日 I ,jl ~ 日付羽 ご、ある R EI F :I Sl 82 ) generalized function 1, tion 3 :.deffence 4 , るには 1111 組 が 多いと Bι うが . うすい梓r Æi:こ h 綾 ( 尖踊 ) J ' : '1,'1;, -9 - る ο すなわち , ぷく 1']- í ヒ し た似体 の ,ìir を備えであ.. V) , 明ら こ σ〉タイフ σコ も 0);;;' . Wem .Seurs Found. Mar.Res. , Ya/e U"i1'. :\0 , 1 , 576pp 稲葉 IIfl 彦 、 1 ヲ 63 ) I"i村 2. な と い 今の f1~f-~ '-e ; it ニのイヒ社 i j)\' との う〉主t! l:t の 仁 のか;夫 Jと j ること (1 948 ) and SCHROEDER の I'xl からま fi 似 の 舶鱗 合 f止す こ メン γ l リー メ科お ぶびン うここになる I li, 尖:iJ'l メ ジロ サメ 1 1 L モ Y り ‘ メ科 の 仁の ζ い こ;ì , ;JI 川干干 の けー メ グ) f~1 't 伺が, l人'J ,1'i にt- ,し.' ",' し :上千三 J、 L でくることカf あ り . {I の ì:l!úl iI人j;' ili: ,: 是 ,ん られ る( fì !í:!定. ノヲ手オ リス I世部地 ニ γース 320 竹, fよt 19 日 )と い - li4 ー 石 i干j 士、 l~t;j ・絶 対節夫 i 19 65 ; 大阪 層群 ぷりつニ p p .65- 2 : ¥ lorphogenesis and fun c tio 口 of t he Squamation i n sharks. : ¥ .J b .Geol Palaonl. ¥ I h .1 9 8 2 . pp.172-i 83 Rε l 号、 \Y- E う J'WJf; 't(と して 母:悦 むれていな ( f ) f; グ) :立え正ミ "!,.J. 11: こ : ま なく , 向島臨海実験所 30 352 p 千地Jj j主池辺展 ':t 化石 の 発見 自主 (J'.) に ; 土うi' tüW'('l. と L て ifd見さ れていな t~ t:' し BI G l・ LO \\ ( 1981 1 '-I:t世 rl]・幸次郎 ー 怯本英 1 . f>! ノ t の 板燃費民:立{牛 いということがァc ー タイ、 Jli 奇~ JI み . 自白 小山信夫 表のた líí 立に よ り .f}(j !!>j毎 の )f~í~ が大きく y~ な る p 成長いしたがいそ の 形 r~ ?:変 化させ る J 瀬戸内海 の生物 れL 周年記念出版 ,広島 大学。 pp , 34 -37 . れることがある J ( たとえ 、 J B rc; ELO¥¥ and SCH ' t 、 'J :...く :二後 、1" }で BIGE LOW , H , ¥ ¥ ' .and S CI! RO EDER , W.C , (1948 ' . Fishes o ft he Western : ¥orth At lanti c , Part 1 サメの楯 鱗; 立 ,補 助的分類形 t't と‘して J,fJ l 、ら : . : 1 :'C、きな ' 1 ' :f , 引用文献 よ乙トメ ジ u →「 メ円 σ〉サーメ刀‘ あ て JLt ま る 、 いよ うである , 干fH') 今 1 '1J 検 討した楯鱗は of f -shol'e pr e dator s を探す とネス、 いドメ 11 む 仁り 史竹~(~ ~百 2 , abrasion tun c , 1tY1: の サメである 。 更新 I廿~現生のサメ でこの かし 令 fH) には実 真 '['1' ;t兵 の札ので‘ふるが作 紛1: 土不明である c 。 f ι shore preda t o rs すなわち遊泳) J の 強 い魚 HOED ER , 1918) , ' 寸で に ríJイヒされ て い ると け う 'rç た は非常に興味深い 、 .2; drag reduction 5 , lumin es ce n ce である c カペニタイプ 4 で分要員すること:主主佐 L いな とから J一回!宇., こ J fJ l¥ し上級制類 の 楯鱗をそ の 生態 と 比 較してらつのタイプ:こ分 it といる 。 (1981) 1) 九;下 手'lil; ー 紹介しているので 筑間紀研究 、 198 2 i 4 ,2 , Dermal denticle ofshark and teleostvertebra from the Pleistocene Osaka Group Naoyuki KUGA a c u l t yo fScie nc e、 D e p a r t m e p to fG e o l o g ya n dMineralogy , F K yo to University, K y o t o606 , J a p a n ABSTRACT el eo stve rtebra , anda n o t h e rremai na r ed i s c o v e r e df r o mm a r i n ec 1a y Ad e r m a ldenticle , at o ft heP l e is t o c e n eOsakaGroupatMachikaneyama , OsakaP r e f e c t u re - 65- : <01 ¥ 1 1 1 号(1 983 年 ) PLATE 1 Fi g , } ¥-C ,j(J: 'I 'l'f~I,rJí iN..i ,"'忠実tL l干ご‘ i店 1り 必 ';行,1l fだii,;tf良l (.Ù,~ι"付ιYt 矧[日i lトJド‘ μι, ト J !川 i'Jí')rf:'うイ、 11)バ ' 1 刊 ;A f}{j~;年 十村{む;'~1 ' > B - 66- PLATE 1 67-