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上部ジュラ系・下部白 E 系の放散虫化石 高知県四万十帯北帯の月見山・手結メランジェ中の

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上部ジュラ系・下部白 E 系の放散虫化石 高知県四万十帯北帯の月見山・手結メランジェ中の
3
3
9
高知県四万十帯北帯の月見山・手結メランジェ中の
上部ジュラ系・下部白 E 系の放散虫化石
青木隆弘*
Upper Jurassic to Lower Cretaceous radioJarians from the
Tsukimiyama and Tei M駘anges of the Northern Shimanto Belt
in Kochi Prefecture ,
Shikoku.
Takahiro
AOKIホ
Abstract The LowerCretaceous r
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s have been obtained from t
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red shale o
f Tsukimiyama and Tei M 吾 langes which belong t
Belt
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n assemblages were discriminated. These are
1
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b
s exot 町α .A γchaeospongoprunum imlαyi Assemblage
2
. Obesαcαpsulαγotunda.Alievium helenαe Assemblage
3
. A γchα eodiclyomitra vulgα ris- Zhαmoidellum ornatum Assemblage
4
. Ultranαpo γa s
p
. A.Sethocapsαsp. A Assemblage
These assemblages correspond t
ot
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e rock f
a
c
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e
s types o
f chert (
A.
C types)and
red s
h
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.
いで述 べた。
はじめに
筆者は
近年,高知県にあ、ける四万十帯の生層序は,
',l蓄 に
蓄積されつつある(半・田代編, 1980. など)。四万
四万十帯北帯の月見山メランジェ・手結
メランジェ中のチャ
トより,
1:.昔日ジュラ系・下部
白亜系の 4 つの群集を見い出したので報告する。た
十帯は 一 般に単調な砂岩と泥岩の互府よりなるが,
だし,これらの時代を示すチャートはすべて,より
そのー音~には,メラ J ジェと呼ばれる努断を受けた
新しい時代 (Con.- San t. -Camp ,?)を 示 す泥岩中
ìJË 岩中に緑色岩・チャート・赤色頁岩等をブロ y ク
にブロ ックとし て存在する異地性岩体である。また
状に含む部分がある。このチャー卜や赤色頁岩等に
チャ ー トの治相について若干の毎察をつけくわえる。
は,多 f誌の 放散虫が含まれる。
江原(1 926)
は,夜須町辰の口(月見山)のチャ
ートより,後期ジュラ紀の放散虫を報告し.四万十
帯の放散虫の先耳目的研究をおこなった。中t!t古ら
(979) は,四万十帯白i!I'.系の放散虫を研究し,
の群集を識別した。岡村(1 980)
1.
月見山・手結メランジェ付近の地質慨要
高知県夜須町の月見山・手結メランジェ付近に分
布する地層の概略を図 1 に示す。
6 つ
は,高知県四万十
帯北格の放散虫の研究をし,四万十帯の時代論につ
。須崎廓 B 部層相当層
月見山メランジェの北側および南側の夜須川付近
に分布する。走向は,
.[告 知大 学理学部地質 学 教室
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Univ. , K
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80.S
である。
N50"-60.E,傾斜は,
70-
月見山メランジェの両 iHIJ 付近では,
伴さ 3-5m ほどの砂岩をはさむ砂宕勝ち E 層であ
青
340
木除弘
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立川 iヌ|およひ 1I st'.山と手事-ti メラ/ ジ 4 における放店主虫試料採集地点
る。干支 m 川付近では,附与が150m ほとの赤色 ~緑 色
~~: 岡村 手 車;'i f主街の海岸では,注:向プj 向に約 800 m
兵告がみられる。本婦の i}i:: ~J'5t むよひ‘赤色頁宕より得
にわたってメランジェの以 9fi が続 く, ~UHII の砂押正 '1
た放散虫群集の年代は
M とは,断 1(1関係である 。
rfJ代,
1980 }
Cenomanian である( 青 木・
:i.
政須 川以南より 子結住吉にかけて.
平ら(] 980)
般に ;110 宕勝ち -h 桝があL くが,これが本婦にあたるか
2.
は,劇症のところ不 IIJjである。
子結メブン シ I に I品l し C
を参考されたい 。
含放散虫岩の岩相
後間ジ L ラ紀 ・前則(\臥 紀の放荷主虫売台;む松本 I I! 立,
OF
J~山メラ/シ工
P 自立にチャー卜である。このチャ - - 卜は,おむまか
F1~山メランジ Jーは,須山~i lM Bl~l; 附キ 11 、 1:' 府と断層
関係で按 1 る。 λl 向は,
50"
J;>il :ìllの I也肘と制干1I 的で,
N
50"E である 。 I也桝は,ほとんと 11\ 立している
JMJ'1 は,
800- 300m とf!ll1 ブJ 変化する。宕利|は.片理
に分類すると,以下:ニ述べる 3 つのタイフに分けら
れる。
O A タイ 7
このタイフのチャー卜は.
J
l>t 山メラン ン エに小
の発達した泌総中に,数 m- 数 100m をこえ る )d 、の
分布する。フロメクの大きさは.
ンート状ないし泌状のチャート
(Tじ K-15' ,
枕状 .r-il 待
赤色
反応・砂 !t; などの岩塊がii-Ul している(凶 2 ) 本品
文では触れないが,
JJ 見山メ ランン エ 中の黒色泌岩
TUK-16. TUK-02)
岩相 ii ,赤色の!弱状千ベート中
hemat i
t
ic
な
赤色 [t 告や:玄武岩起源の従}火主討を聞い扶さむもの
(マトリソクス)より . Coniacian- Santonian(Cam-
;Jと人穴、チャ
panian?) をぷす放散虫群1tーを え た(青木 ・ 凹代 1 980) 。
激しいため
も.
。手車7i メランジ 1
10m をニえない 。
トのみから J;Xるが,
1也の赤色チ苛
を空す 。
~'K ìiJlでは風化が
ー 児赤色民宕に似るものカ、ある c 1.J,j 11 と
ー卜に土ヒ ベ 牧民でて立も u あすき色.
高知県四方十帯北帯の月見山・手結メランジュ中の上部ジュラ系・
F 部白頼系の放散虫化石
「
-35自国密室百
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Foull
TUK-16' ,
TUK-16
寸-C: IO'~
'A
(
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TOSA
以12
月児山におけるメランジェの岩相関
サンプル番 ~L; は TUK-02 ,
TUK-16
・のように 示 す。
TE ト 20
TEI-18
y 主白t ;市
t f記
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t:乱,""忠~f
êヨ l川山
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F巾be吋d出
叫de仙
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同山。
IF向oc白o ko加
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Flnered Iu~~ &cher:
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巨ヨ L。仰
,m町、
"0山、
rock
l羽 3
f-結海岸におけるメランジェの岩相凶。サンプル番号は TEI-
平ら(l 9~0)
を改変。
103 ,
TEI-109 ・ーのように,jミす。
3
4
1
青
342
木隆弘
1M} できるシート 4犬フー ロックもある
08 タイフ
このタイプのチャー卜は,月見山メランジェ・手
-11 , TUK-5-1 , TUK-34 , TE ト 318 , TEI- 1l 4) 。
結メランジ工に分布する。ブロックの大きさは.長
このチャートは,
TUK-21 , T U K
ff.が1O ~20m ほとである(T UK -26 ,
卜の問
の赤色頁約は,平ら(1 980) が述べている P タイプ
ー卜で.ほとんと赤色頁岩を挟まない。所により無
(ペラシック)である。
青 灰色,
Lower Cenomanìan を示す岩相は,
j災緑色の古 lí 分もある。
C タイツよ
りもさらにうすいチャ ー トと赤色頁岩の互!科であり
oC タイプ
赤色頁岩の i1:t も多 く , 等量 1:!i 層からさらに赤色頁岩
このタイフのチャー卜は,月見山メランジェ'1"
結メラン ジェ 中に広く分布する。
が~1.越している岩相である。
H 見山メランジエー
3. 放散虫化石群集
J,訴 ['/15 ~ 20m の走向方向に数 100 m Il と追
AIA AIB BIB BIB BIC CIC CICIC
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1
X
1
4
5 -10cm程度
には,薄い(数 mm~ 5mm 程度)赤色長岩を扶さむ。こ
このチャー卜は般に 10-20cm程度の層状チャ
では ,
B タイプに比べ,
のうすい bedding を示す。チャ ー トとチャー
-38-1 , TUK-27 , TEI-28, TEI-103 , TEI-I071
l経理になる所もある。 一 般に赤色を 畏 すが,
(T UK-10 , T じ K
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Zifondiu
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IJ !,,'.山と子紡メソ ン ンしにおける t 古I~ ジュラ系から下部正 1 iJli.系の放散虫の分布とは比
高知県四万十帯北帯の月見山・手 結メ ランジェ中の上部 ジュラ系 ・下部白亜系の放 敗中化石
CRETACEOUS
JURA.
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FOREMAI
¥ (1 973 , 1975) , PESSAGNO (1977a , 1
977b), BAUMGAHTI
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(1 980)
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P
CGρ o~ic ロ
Psudodictyom!
lra
による七部シュラ系から下宮"向車系の放散虫の分布し
と BAUMGART i\ ER ら
343
344
青
木隆弘
各地点から産出した放散虫のリストおよび産出頻
度を関 4 に 示 す。産出頻度の ill.rJ 定は,
フラ y トシャ
ssimαZone
Tithonian
に対比した。
その時代は
Middle
から Upper Tithonian にあたる。
ーレに残淡をまき,実体顕微鋭て個体数を数えた。
チャートの場合,
3
2
.
一般に個体数は多いのであるが,
保存が悪いため,特徴的な種を数多く確認すること
は,きわめて困難である。図 4 に示した頻度の標示
は,
abandant ・・
6 個体以上
common"'3
- 5 個体,
産出した放散虫化石の生存期間を図 5 に示す。今
色l 使用した資料は, RIEDELand SANFILLIPO (1974) ,
PESSAGNO (
1977a , 1977
b) , BAUMGARTNER (1 980) ,
BAliMGARTI
'ER e
t al. ,
(1980) である。
A タイプのチャートで
ある。これら 3 地点の中で.
T l' K-02 が最も保存が
特徴的な種は多く ,
3
-1
. Tritγα bs exotica.Arch α eospongp 叩明 um imlαyz
d i1 α latus , Podobuγsa lriα canthα, Pseudodictyomilr.α
cαγpα licα,
Archaeodictyomitra apiαγα,
Th αnaγ la conicα ,
この群集は,月見山メランジェ中の TUK-16'
の
P タイプ(平ら,
本群集は,特に Spumellariina 類が多く
stridae
Hagia ・
が特徴的に現われる。特徴的な積としては,
T
r
i
l
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a
b
s exotica , H
.elegα間 , T
. e 叩 mg ι, Archα eospongp叩mu冊 imlayi,
Pαntanellium
c
f
. (ischeri ,
Acαη thoc i
r
c
u
sdicranocαnthos , EmiluviαSp .
ある。この群集は,
ルニアの Thithonian
などで
PESSAGNO (1977a) のカリフォ
の群集ときわめて類似してい
る。また j皮は上述した殺の中で A. dicγanocαnthos を
などで、
がきわめて多種多産するのが特
b) において,
cOTnganenslSは,
PESSAGI'O (1 977 ,
Upper Valanginian のみに報告されて
いる。本種は,
3 本の拡い ridge とせまい groo 、 e を
持つ splne で特徴つけられ,また ,
の赤色頁岩で薄いチャートを扶在する。
Pα Tvicingula
Al
i
evium helenae
徴である。
Pantanell出m
群集
Obesα伺P四 Jαγotundα , Pantα ー
n
e
l
l
i
u
ms
p
.c
f
.P
. coγγ zgαnensis, Miri(usus medio.
ある。 :\assellaria
1980)
群集
て確認されている。岩相は,
boesii ,
みにみられる。産出した岩相は,
lievium helenae
TUK-02 , TUK-16. TUK-27 におい
良好で‘ ある。
rare" ' 1-2!固体をだいたいの基準としている。
FOREMAN (1 973 , 1975) ,
Obesacαpsula 1'0/閉山一 A
ごの群集は.
Pantanellium
属
の他種とは,大きくで少ない pore を有することで
|三別される。
本群集に多産する
p
. A.; FOREMAN ,
(Alievium s
conzcα などの最初の出現は,
よれば
Alievium
1973)
helenae
や Th αηα rla
PESSAGNO (1977b) に
Upper Valanginian とされている。
BAUMGARTNER e
l
.a1.,
helenae の最初の出現は,
この吉本集は
(1980)
Earl 、
PESSAG I' O
の
によれば A
l
i
e
v
i
u
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Valanginian で Jうる c
O. rotunaα
Zone
除く令穂が,上部ジュラ系の最上部で消失するとし
(Ce
c
r
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p
s septempo γα tus Subzone) 吋~
ている。 BAUNGARTNER (1980) は.ギ、 リシャの Argolis
Set
h
o
c
a
p
s
a tγαchyostracαZone の群集に類似し,こ
で,後期ジュラ紀の Hagiastridae について述べでい
れらに対比されると考えられる 。
るが,その中で, PESSAGNO の Pαγonaella (
?)exolicα,
Valanginian である。ただし,
P
.(?)ewingi をそれぞれ Trilrabs e 日 ingi, T
.exoticα
とし.その 111 代を ,
T
.e 卸 mgz
remian までのびるものの
が下部白亜系の Bar-
T. exoticα は,上告 11 ジュ
ラ系の最上部で消失するとした。また Acαnlhociγcus
dic叩陶 canthos の主主初の出現は.
PESSAG 河o
(
1977
a
. b) , BAUNAARTNER(980) 共, Middle Tithonian
としている。
また本群集は
FOREMAN (1 975) の
Sphaerostylus l
a
n
c
e
o
l
a Zone と類似した種を多滝
ingulαα ltissima ,
d 山間(?) sp は
時代は
TUK-02 には,
Eucyrtidium(?) s
p
.(この
E. (
?
)plyclum に{以るが
に細かいイポがない,
joint
FOREMAN(j)
(
IHf
Pα r t' lC.
Eucyγli
(0 t
horax
cepha lis と thorax の聞に
節)がない点で異なる)なとの, Upper Jura
type の放散虫化石の再堆干fi種を含む c
本群集と同様の群集が,高知県下のメランシェヰJ
(久重.横波.安和メラノジェ)より続 d、されている
(
1岡本1',
1980) 。
する。
このサンプルは
PESSAGNO の Pαγvicingula
p
. Zone
ssima-Miri(usus s
および Pα Tvicingula
a
l
t
i
.
a
l
ti
-
3
3
.
A γchaeodict 型 o , nil γα vulgα ris-Zhαmoidellum
ornalum 群集
345
高知県四万十帯北帯の月見山・手結メランジェ中の上部ジュラ系・下部白亜系の放散虫化石
TUK-21 , TUK-26 , TEI-08 , TEI-
この群集は,
103 ,
TEI-107
において確認されている。
岩相は
にも多産する。
PESSAGNO の K o
zurium z
i
n
g
u
l
a
i
この群集は,
すべて B タイプのチャートである。放散虫化石の保
Zone や Petasifo 門na fore冊 αnae Zone にほぼ対比で
存状態は,やや不良であるが,特徴的な種を多産す
きるものと考えられる。また FOREMAN の Acα刊 iotyle
TEI-08 で
る。この中で,最も構成種が多いのは,
3 - 2 の群集が多少みられる。たと
特徴種には,
えば ,
umbilicαtαZone や Dictyomit γα somphedi αZone
にも類似する種を含む。時代は Aptian(?)
ある。
Mirifusus sp. ,
Podobuγsa t 口町αnth α ,
P
a
r
v
i
.
-Albian
にあたるものと思われる。最近,四万十帯北帯の半
山府中の赤色頁岩や (HAY-I05) 下津井層中の,灰
c ingu1.α boesii, Thαnαrla conica などである。これら
緑色頁岩(ブロ y クと考えられている)などより,
の種と共存するもので,
特徴的なものは
Dic-
Alb同 n を示す保存の良好な放散虫化石が認められて
tyomlt叩(?)
Zhamoidellum
ornα tum ,
いる(未発表)。それらの構成種は,本群集ときわめ
1α crimula,
L ithocαmpe
elegαntissima (Thαη arla elegαη tissima
とは違う),
A γchaeodictyomitra
capsa s
p
.c
f
. Theocapsα
vulgaris , Se
t
h
o
ュ
ute γ'culus などで、ある。
こ
れらの Nassellaria の他に , Acα eniotyle umb 必 cata ,
Crucellαsp. などもみられる。
Zone にきわめて類似した構成積より成る。また.
PESSAGNO (
1977b)
narla c
o
n
i
c
a
特に ,
ornα tum ,
b
o
e
s
i
i
-Tha-
の Pαγvicingula
(
?
) 1αcrimula, Zhamoidellum
Lithocampe elegantissi町民
ο四 ltra 叩 19aris
Aγchae o
di
c
t
y
.
などは,これらの Zone の下限を
ま見定している。
その H# 代は
四万十帯北帯に分布する月見山メランジェ,手結
虫化石を得た。これらの時代を示す岩相は,すべて
メランジェ中にフロックとして存在する三つのタイ
プのチャー卜である。
放散虫群集は,
Zone にも類似しでいる。
D 町 tyomitra
まとめ
メランジェより,上部ジュラ系・下部白亜系の放散
FOREMAN (1 975) の Eucy巾s t
e
n
u
i
s
この群集は,
て類似している。
FOREMANの DSDP の試料や,
PESSAGNO のカルフォルニアの試料と煩似した種が
多く,また中世古らが,徳島県阿南市福井町批打で
報告した下部打亜系の群集とも,
きわめて類似した
楠成種よりなっている。
Hauterivian
-
Barremian にあたる
ものと毎えられる。なお中世 古 ほか(1 979)
も f思品
県の阿南市福井町長止打付近に分布する阿南層のチャ
本地域において検討した結果,以下回つの群集に
識別された。
1)
トより[百l 械の放散虫化石群集を報告している。
Tritγα bs
e
x
o
t
i
c
a
.Archaeospongpγumum imlayi
群集
H
;
:
f
{
¥
:
:
.
.
.
.
.
.
l
¥
1iddle Tithonian-Late Tithonian
3
4
. Sethocαpsa s
p
.A -Ultranapo γαsp.
この群集は,
TUK-5-1 , 2 ,
T じ K-34 において確認した。この群集
の模式サンプルは,
岩相は,
A 群集
2)
T I<.: I-318 である。
Obseacαpsula rotundα - A
lievium helenae 群集
時代・・一..
TEI-318 , TEI-114 , TUK-IO , 11 ,
3)
Late Valanginian
Archαeodictyomit叩山 19aris-
Zamoidellum
。四 atum 群集
c タイプのチヤ←卜で,月見山メランジ
時代・・…・ (Late V
alanginian)- Hauterivian
ェ中に最も多く分布するチャートである。- Barremian
構成椅は,前述した群集にくらべ少なく,保存状
態があまり良くないので,種まで同定できるものは
少なし迎。
4) Ultranαpo γ a s
p
. A- Sethocaps αsp. A群集
時代・・ H ・・ (Aptian ?
)- Late Al
b
i
a
n
また,これらの群集を産出する農相は,それぞれ
特徴種としては , Ul
tranaporas
p
.A ,
Sethocαps α
共通した宕相を示す。
s
p
.A , Sethocαpsa s
p
.B , Xitus sp. , M it αsp. , Z
i
-
T-A 群集,
fond 山間 sp. , Dictyomitra s
p
.A(FoREMAN , 1975) ,
A-Z 群集・・・・・・・・・・・・・・・・ ..R タイプチャー卜
Holocγyptocanwm ) αpom印加などである。
U-S 群集・・・・・・・・・・・・・・ υ ・・・・・ C タイプチャー卜
した群集に多庵する
また前述
Thanarla conicα は,本群集
O-A 群集・・・・・・ A タイプチャート
346
占木隆弘
RIEDEL , ¥
.
V.R
. and SANFILIPPO , A. , 1974 , Radiolaria
謝辞
from t
h
e southern I
n
di
a
n Ocean , DSDP Leg.
2
6
.I
n
:DAVIS , T. A. , LüYENDYK , B. P. , et a 1.,
本論文は,
筆 者が高知大学卒業論文としてまとめ
lnitiαI Repo γ ts
たものの 一 部である。本論は,高知大学田代正之助
教授の指導の下に行い,まとめるにみたつでは,終
始おはけ、ましと御助 言 をいただいた。放散虫に関し
0
1the Deep Sea Drilling Projecl ,
Wash > ngton D.C. , U. S. Govt
. Printing Office.
26 , p
.7
7
1-813.
平
朝彦・団代正之編,
1980 ,四万十帯の地質学と古生
物学 ー甲藤次郎教授還暦記念論文集 ー,林野弘済会高
ては,高知大学問村真講師にご指導をいただいた。
p.389.
知支部
また山知大学司王朝彦助教授には,チャートの岩相 記
平利彦・岡村英甲藤次自 1\ ・斎藤 靖二 ・小玉 一 人・
続本光男・千葉とき子・青木隆弘,
載についての御助言をいただいた。
以上の方寸に深く感謝の;壱:を表する。また本論文
集に発表の機会を与えていただいた,大阪大 学 中t!f:
古 幸次 郎助教段に深く感謝の怠を表する 。
十帯
1980 ,
高 知県四万
((1 !I!i.系)にあ、ける“メランジェ"岩相と時代
p.179-214.
fi3l.J:,
Plat
e1
A
I
I figures are scanning electoron microュ
引用文献
graphs of Upper Jurassic
青 木隆弘・出代正之,
1981 ,
高 知県北東部香我美町付近
の白亜系四万十帯の材斤:学的研究
[叶予告f.î 大会議泌望書旨,
(1 64) ー
2
stridae and Patulibracchiidae(Radiolaria) from
t
h
e Argolis Peninsula (Peloponnesus , Greecel
.
26 , (3) , p.274-322.
Mic 問 paleo71t. ,
.De \VEVER , P. and KOCHER , R. , 1980 ,
Correlation of Tehtyan Late .Jurassic.Early
Cretaceous radiolar礼n events. Cachiers de micTo ・
pα leo71t. ,
江原英 1Ji ,
2,
四国にむける上部 白 亜紀婦の分布 と 榊造
地球,
3
9,
FOREMA:-; , H.P. , 1973 , Radiolar は from DSDP Leg.
t a 1., 1η itial Repo γ ts o(
2
0
. In:HEEZEN , B.C.. e
t
h
c Deep Seα
Drilling
Pγ ojecl:
vVashington.D.C. ,
U. S. Govt
. Printing Office , 2
0
.p
.249-305.
, 1975 ,
中世 ~i 幸次郎・西村 H月チ・ 管 里子耕 三 ,
5. Tγ i t-T α bs exotica (PESSAGNO)
6. Pantα nellium c
f
. (ische γi (
P
E
S
S
A
G
:
'
:
O
)
. (ischeri(PESSAG:¥O)
7.Panlanellium cf
mlayi PESSAGNO
8 .Archaeospongop γ unum i
阪微化石研究会誌,特別号,
1980 ,
no.2 ,
9.A γ chaeospongop γ unum sp.
1
0
. Tritrabs sp. aff
.T
.cα smα liaens i
s
(
P
E
S
S
A
G
/
'
:
o
l
1
1
. Pαγ on α ellα(?) s
p
.
1
2
. Pα ro η aell α(?) sp.
Homoeop αγ onα ella
elegαns
BAU:
.
JG
AHT:
JE
R
Marker A= 100μ
Plat
e2
1979 ,四 万十帯の
放散虫化石の研究(白亜紀放散虫を中心と しで)
大
p.I -4
9
.
高 知県別万十得 ~t 帯(ド 1 .'!E系) の放散 虫
A
l
l figures are scanning electoron
m 】 cro ・
graphs of :
¥
"
a
s
s
e
l
l
a
r
i
i
n
a and Spumellariina from
chert (A type)
1. Pα ntα nellium s
p
.c
f
. P.corriganensis
PESSAGNOTUK-02
平 申J J 主主・出 í ï:正之編ー J1Lj万十帯の地 質学と古生
物 学 ー印藤次郎教綬選併記念論文集 ー.林里子 ~U高 会 店主1
知支部
4. Pseudoaulophacidae gen. e
ts
p
. indet
、
LARSON , R. L., et a l., lbid. , 32 , p.579-676
化石
Act inommid , gen. e
ts
p
. indet ,
3 Acanthocircus dic ゲ anocanthos (SQUI:
IABOL)
1
4
.
Radiolaria from t
h
e North
)eep Sea f
)r
i
l
l
i
n
g Project , Leg.32.ln
Pacific. f
氏,
,
p.23 ー 72.
1928 ,
造線に ついで
附村
from chert
s
p
.c
f
.A.diapho γ ogo ηa FOREMA;
Acα e niotyle
日本地 t't 二子会 第 88
BAUMGART:-;ER , P.O. , 1980 , Late Jurassic Hagia
Radωlaria
(A type ) , TUK-16'
2.
Pα ntαη ellium cor γ iganesis
PF
:SSAGNO
p.153-178.
PESSAGNO.1
'
:
. A. , 1977a
. Upper Jurassic radiolaria
and radiolarian bioslratigraphy of t
h
e California
3 . Alievium helenae SCIIAAF
Alievium
from radiolarian cherLs. !vli σ'opα le o n l. , 1
8
. (2)
p
.231-234
5.
Podobu γsα
6.
7.
Pαγ vicingula
triacanlha
(FISCHLI)
TUK-02
, 1977b , Lower Cretaceous r
a
d olarian
hiostratigraphy of the Great Valley sequence
and Franciscan Complex , California Coast
Ranges. Cushman foundation f
o
r foraminiferal
research , Spec. Pub. , (1 5) , p.I-81
T じ K-0 2
TUK-02
Pa γ vicingula
s
p
. indet
.
a
s
. cf
. P.
T じ K-02
α ltissima
(RUS
T
)
T じ K-02
8. Parvicingula b
o
e
s
i
i (PARO/':A)
3
4
8
Plate 1
青木
隆弘
高知県四万十帯北帯の月見山・手結メランジェ中の上部ジュラ系・下部門翌系の放散虫化石
Plate 2
349
350
Plate 3
i"'ì{木隆弘
高 知県四万十帯北帯の月見山・手結メラ ン ジェ中の k部 ジ ュラ系・下部白亜系の放散虫化石
Plate 4
3
5
1
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