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Parahsuum simplum Assemblage (Early Jurassic radiolarian ... in the Inuyama area, central Japan

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Parahsuum simplum Assemblage (Early Jurassic radiolarian ... in the Inuyama area, central Japan
大 阪 微 化 石 研 究 会 誌 特 別 号[NOM,Sp.Vo1.],No.7,P.45・52,May,1986
〔MRTNewsletter,No.2〕
美 濃 帯 犬 山 地 域 のParahsuumsimplum群
堀
利
集 につ い て
栄*
Parahsuum simplum Assemblage (Early Jurassic radiolarian assemblage)
in the Inuyama area, central Japan
Rie
Abstract
Lower
Stratigraphic
Jurassic
distribution
bedded
chert
HORI*
of some characteristic
in the Inuyama
area.
radiolarians
A certain
species
is clarified
of genus
in the
Katroma,
provisionally designated as Katroma sp. M in this paper, occurs abundantly in the upper part
of the Parahsuum
simplum Assemblage-zone.
This species is of utility as an indicator in
subdivision
danaense
of the zone. On the basis
and Trillus elkhornensis,
Assemblage-zone
は
is correlated
じ
め
of co-occurence
it is assumed
to Upper
of Genus
Katroma,
Pantanellium
that upper part of the Parahsuum
simplum
Pliensbachian.
調
に
査
地
点
さか ほぎ
犬 山 地 域 は 名 古 屋 の 北 方 約40km,木
曽 川 の 中 ・下 流
域 に位 置 す る.美 濃 帯 南 部 で あ る こ の 地 域 に は,主
に
犬 山 地 域 に は 坂 祝synformを
層 状 チ ャ ー ト層 が 分 布 す る.YAO 中 心 と して 馬 蹄 型 に
et al.(1980)は 層 状
チ ャ ー ト及 び 砕 屑 岩 類 か らな る 地 層 が 分 布 す る.チ ャ
ー ト及 び 砕 層 岩 類 の 一 部 か ら は
,保 存 良 好 な 放 散 虫化
石 が 産 す る こ とが 多 くの 研 究 者 に よ っ て 報 告 さ れ て い
る.八
尾 ほ か(1982)は
ャ ー・ト層 か ら2つ
siml)lum(Ps)群
こ の 地 域 の 下 部 ジ ュ ラ系 の チ
の 放 散 虫 化 石 群 集;Parahsuntm
集 ど”Parahsuumsp.D"(”PD")群
を 識 別 し,犬 山 地 域 を模 式 地 と し た.そ
て,下
集
れ と相 前 後 し
部 ジ ュ ラ 系 か ら 多 くの 放 散 虫 化 石 が 記 載 さ れ
(PEssAGNo&BLoME,1980;PEssAGNo&PolssoN,
1981;DE
WEvER,1981a,1981b,1982a;PEssAGNo
&WHALEN,1982;KozuR&MosTLER,1983),内
外
にお いて さ まざ まな放散 虫 に よる ジュ ラ系の 化石 分帯
が 提 唱 され て き た.Ps群
集 及び"PD"群
集 の模 式地 で
あ る犬 山地 域 に お いて 下 部 ジュ ラ系 を再 検 討 す る事
は,他 地 域 との 比 較 をす る上 で 重 要 と思 わ れ る.今 回,
著 者 の 調 査 に よ りPs群
の で,そ
集 に つ い て 多 少 の 知 見 を得 た
れ を中 心 に報 告 す る.
*大 阪 市 立 大 学 理 学 部 地 学 教 室
Faculty of Science,Osaka 。Department of Geosciences,
City University,Osaka 558,Japan.
Fig.
1.
The geological sketch map of the
northern part of tine Inuyama area
(modified from YAO, 1982), showing
locations of the study sections (UA and
UC section). Rectangle around UA section represents the studied section of
YAO et al. (1980) and YAO (1982).
Fig. 2.
stratigraphic
1 : massive
distribution
chert.
of radiolarians
2 : bedded
in the UA section.
chert.
チ ャ ー ト層 を南 か ら そ れ ぞ れ,CH-1,CH-2,CH-3,
(UC15の
CH-4と
の 調 査 セ ク シ ョ ン とほ ぼ 同 層 準 に 相 当 す る .
名 付 け た.著
者 は木 曽 川 右 岸 の 層 状 チ ャ ー ト
を数 ヶ所 調 査 し,チ ャー ト層 の 層 厚 が 数m以
上 で かつ
前 期 ジ ュ ラ紀 を 示 す 放 散 虫 化 石 が 得 られ る露 頭 を2ヶ
所 選 定 した.い ず れ もCH-2チ
ら そ れ ぞ れUAセ
ャー ト層 の 露 頭 で,南 か
ク シ ョ ン,UCセ
ク シ ョン と 呼 ぶ こ
と に す る(Fig,1).
下 位 ∼UC17の
岩 相:層
厚 約11mの
上 位)は
層状 チ ャ ー トか らな る.チ ャ ー
トは 数cm幅 に成 層 し,薄
く(1∼1.5cm幅)成
分 と厚 く(4∼5cm幅)成
色,灰
磯 崎 ・松 田(1985a>
層 す る部
層 す る 部 分 が み ら れ る.赤
色 及 び 黒 色 を 呈 し,部 分 的 に 緑 色 を 示 す.層
状
チ ャー トの 上 位 に は 赤 色 泥 岩 が 接 す る.こ の 部 分 で は,
層 状 チ ャ ー トの 単 層 間 に挾 ま れ る泥 質 部 の 厚 さ が 珪 質
UAセ
ク シ ョン
位 置:CH-2チ
部 の 厚 さ に対 して 上 位 程 厚 くな る傾 向 が み られ る.境
ャ ー ト層 の 中 ∼ 上 部.YAOetal.
(1980)の10c.35∼10c.38付
岩 相:層
厚 約6mの
ト は2∼5cm幅
界 付 近 の チ ャ ー ト及 び 泥 岩 か ら産 出 す る放 散 虫化 石 に
近 の 層 準 に 相 当 す る.
層 状 チ ャ ー ト か ら な る.チ
著 しい 差 異 は 認 め られ な い(磯
ャー
に 成 層 し,赤 色 ま た は 黒 色 を 呈 す る.最
上 部 は 石 英 脈 の 発 達 し た 赤 色 塊 状 チ ャ ー ト と 接 す る.
サ ン プ リ ン グ:YAOetal.(1980)に
一 ジ ュ ラ 紀 境 界(loc
よ る ト リア ス紀
.34とloc.35と
の 間)の
数m上
層 準 か ら 上 位 へ 向 っ て サ ン プ リ ン グ を 行 っ た.試
号 は 下 位 よ りUA1∼UA7と
の
セ ク シ ョ ン 中 部(UC1よ
サ ン プ リ ン グ:30∼50cm間
隔 で 試 料 を採 取 し,保 存
の よ い 放 散 虫石 が 得 られ る 層 準 を 選 び,試
位 よ りUC1∼UC17と
放 散 虫 化 石
し た.
ク シ ョ ン 及 びUCセ
ク シ ョ ンか ら得 ら れ た 放
散 虫 化 石 と産 出 層 準 をFigs.2,3に
ャ ー ト層 の 北 端 部.セ
料 番 号 を下
した.
料 番
クシ ョン
位 置:CH-2チ
位)に 断 層 面 が み
られ る.
UAセ
UCセ
崎 ・松 田,1985a).本
り約7m上
ク シ ョ ン上 部
石 の 電 子 顕 微 鏡 写 真 をFig.6に
示 す 。主 な 放 散 虫 化
示 す.
﹁
UAセ
Stratigraphic
distribution
of radiolarians
1 : mudstone.
2 : massive
chert.
ク シ ョン
3 : bedded
in the UC section.
chert.
以 上 の 産 出種 の う ち,前7種
こ の セ ク シ ョン に お い て, 主 に次 の ような放散 虫化
示 す と さ れ るPs群
P.(?)sp.Cは,UA7か
石 が 産 出 す る.
は ジ ュ ラ紀 古 世 前 期 を
集 の 特 徴 種 で あ る.P.simplum,
ら産 出 す る.し
か し,次 の よ
Dictyomitrella sp.C(YAo,1982)
うな 理 由 か ら こ れ らの 種 は さ ら に 下 位 か ら産 出 す る 可
Parahsuum
能 性 が 高 い と思 わ れ る.UA2か
simplum
YAO
ら 産 出 す るP.sp.は
P.(?)sp.C(YAO,1982)
存 が 悪 い が,P.simPlumに
Syringocapsa sp.B(YAo,1982)
セ ク シ ョン に は 含 まれ な い が,UA1の
S.sp.C(YAO,1982)
断 され る層 準 か らP.simplumが
Bipedis sp.
sp.はUA3か
Palaeosaturnalis sp.D(YAo,1982)
NassellariaBと
保
類 似 す る.ま た 今 回 報 告 の
さらに下位 と判
産 出 す る.Bipedis
ら 産 出 し始 め る.こ れ は,YAo(1982)で
され て い た 放 散 虫 化 石 と 同 属 と 判 断
SyringocaPsa(?)sp.D
さ れ る.UA6か
Katromasp.cf.K.sp.M
共 にKatromasp.cf.K.sp.Mが
ら は 以 上 の よ うなPs群
集 の特 徴 種 と
産 出 す る.Katroma
F
sp.Mと
い う種 名 は,UCセ
ク シ ョ ン下 半 部 に 多 く産 出
Ps群 集 の 特 徴 種 で は な い が そ れ と共 産 す るKatroma
す る κ諺 π)㎜ 属 に 属 す る,あ る特 徴 的 な 種 に対 し,仮
sp.Mは,UAセ
に 名 付 け た もの で あ る.こ
似 す る種 が 産 出 し,UCセ
冠 状 に3∼4本
の種 の特 徴 は殼 の先端 部 が
に分 枝 し,6∼8本
の 刃 状 の 刺 針 を殼
の 最 大 膨 張 部 分 の まわ り に もつ こ とで あ る.
ク シ ョ ンの 最 上 部(UA6)か
下 部 付 近(UA2)か
ク シ ョ ン下 部 に お い て は 最
ら産 出 し始 め る.
以 上 の 事 柄 よ り,UAセ
ン 下 部 は い ず れ もPs群
UCセ
ク シ ョン
に相 当 す る.し
産出 す る放散 虫化 石 の種構 成 が既 記の 断層 の両側 で
ク シ ョ ン 及 びUCセ
か し,産
ら判 断 す る とUCセ
よ り相 対 的 に 生 層 序 上,上
が 高 い(Fig.5).
YAO
Parahsuum 集帯
出す る放散 虫化石 の種構 成 か
ク シ ョ ン下 部 はUAセ
ような放散 虫化石 が産 す る.
simplum
クシ ョ
集 の 特 徴 種 を 産 し,Ps群
著 くし く変化 す る.断 層 よ り下位 にお いて,主 に次 の
Parahsuum
らそれ に類
ク シ ョン
位 に位 置 づ け られ る 可 能 性
simptum(Ps)群
集 の年 代 につ いて
P. (?) sp. C (YA0, 1982)
Eucyrtidiellum
Katroma
(?) sp. C (Y2ko, 1982)
UA及
Palaeosaturnalis
bifidus (KozuR
and MOSTLER)
sp. cf. P. danaense
PESSAGNO and
Pantanellium
sp. cf. T . elkhornensis
PESSAGNO and
示 す と さ れ るPs群
は,ジ
ュ ラ紀 古 世 前 期 を
集 の 特 徴 種 で あ る.UC2か
産 出 し始 め,Ps群
す る.K.sp.MはUCセ
ら
集 の 特 徴 種 と共 産
ク シ ョン 下 半 部 に お い て 比 較
断 層 面 よ り上 位 に お い て は,Parvicingula Hsuum(?)sp.aff.H.(∼)matsuohziIsoz MATSUDA,Laxtomm(?)sp.な
sp.,
AKI and
どの放 散 虫化石 が産 出
す る.こ の よ うな 種 構 成 か ら判 断 す れ ば,断
集 帯 よ り生 層 序 上,上
suumsp.D"(PD")群
leyoense(Hh)群
Katroma属
UAセ
層面 よ り
位 で あ るParah・
集 帯 も し くは,Hsuumhisui・
ク シ ョン とUCセ
ク シ ョ ン 及 びUCセ
bachianを
共 に,Ps群
ン とUCセ
FormationのUpper
ク シ ョ ン下 部(断
層面 よ
集 の 主 要構 成種 で あ る
産 す る.し
集 の 特 徴 種 につ い て は,UAセ
え ば,八
尾 ほ か(1982)に
D幼
よ る とPs群
(1662D)よ
り 初 め て 記 載 さ れ た.そ
&PoIssoN,1981;DE
British
WEvER,1982b).
Formation,Rhaetian-Lias
Columbia,Queen
charlotte諸
Formation,middle
Oregon東
Lower
部:Nicely
Formation,Upper
California:Franciscan
UAセ
Pliensba-
Complex,Upper
Pliensba-
ColumbiaとOregon東
部 の
1980;PEssAGNo&PolssoN,1981;PEssAGNo&
WHALEN,1982).ま
Formationに
(middle
Lower
産 出 す る 数m下
〃z
はEuqyr・
ク シ ョ ン下 部 の み 産 出 し,
ク シ ョン に は 産 出 が 確 め られ て い な い.さ ら に,
ずBritish
Pliensbachian)を
部 の
margaritatus
Zone(upPer
UpPer
示 す ア ン モ ナ イ トが 産 出 す る 同 じ 地
層 か らKatroma属
い る(OR536).以
たOregon東
お い て,Amaltheus
SPinatum
Zone
に 属 す る種 が 産 出 す
知 ら れ て い る.ま
Formationに
Pliensbachian)を
ibex
示 す ア ン モ ナ イ トが
位 にKatroma属
Zone-Pleuroceras
に 属 す る種 が 産 す る 事 が 知 ら れ て
上 の 事 か ら,Katronuz属
は 少 な く と もmiddle
UpPer
columbiaのMaude
お い て,Tragophylloceras
る 層 準(QC534)が
ク シ ョ ン に は 産 出 が 確 め ら れ て い な い.ま
tidium(?)sp.C)はUCセ
島:Maude
Pliensbachian
chian
Nicely
ク シ ョン 下 部 の み に 産
たEuayrtidiellum(?)sp.C(YAO.1982で
の 他 に こ の 属 は,
次 の よ う な 地 域 か ら産 出 が 報 告 さ れ て い る(PESSAGNo
集
集 に か け て 産 出 す る と さ れ る
り癬 惚 伽sp.Cは,UAセ
出 し,UCセ
か し,
クシ ョ
の 層 序 的 下 位 に 位 置 づ け ら れ るCanoptum師oss勧
群 集 か ら,Ps群
Pliens-
示 す ア ン モ ナ イ トの 産 出 層 準 の 下 位 の 層 準
2地 域 に お け る 報 告 で あ る(PEssAGNo&BLoME,
ク シ ョ ン下 部 と で 産 出 す る種 構 成 に 違 い が
み られ る.例
よっ
こ れ ら の う ち ア ン モ ナ イ トの 化 石 帯 と比 較 的 よ く対
ク シ ョ ン との 比 較
ParahsuumsimPlum,P.のsp.Cを
そ れ 以 外 のPs群
集の 年代 を
chian?
集 帯 に 及 ぶ 可 能 性 が あ る.
り下 位 の 部 分)は
れ らの属 は世 界的 に 下部
は,PEssAGNo&PoIssoN(1981)に
応 が つ く も の は,British
UAセ
集 の主要構
や7擁11πs
ジ ュ ラ 系 に 産 す る 事 が 知 ら れ て お 仇P3群
ギ リ シ ア:Drimos
的 多 く産 出 す る.
上 位 はPs群
属 に 属 す る 種 が 産 出 す る.こ
て トル コ の'Sofutlu dere
BLOME
以 上 の 産 出種 の う ち 前3種
、Katroma sp.Mが
ク シ ョ ン に お い て,Ps群
明 ら か に す る 上 で 重 要 と 考 え ら れ る.
BLOME
Trillus
びUCセ
成 種 と 共 にKatroma属,Pantanellium属
sp. M
Lower
Pliensbachian(Tragophylloceras
の産 出 レン ジ
Pliensbachian-upper
ibex
Zone一
Fig.
Range
4.
and
occurence
of
Genus
Fig.
Katroma, Pantanellium danaense and
Trillus elkhornensis , in North America
after PESSAGNO & BLOME (1980) and
PESSAGNO& POISSON (1981).
1 : occurence. 2: possible occurence.
3 : questionable occurence. 4 : sample
(Queen
QC545, 550 : Kunga Formation
Charlotte Islands)
(Queen
distribusion
characteristic
species
Pleuroceras SONな
spinatum Zone)を
稿 で はKatruma
neagui
る 層 準(QC545)で
ian(Echioceras
あ る.他
り,Katroma属
と し て 扱 っ て お り,白
milloti
SCHAAFに
Sinemurianの
Kunga
danaense
PoIs-
亜 系 か ら産 出 す
つ いて は系統 的 なつ な
PEssAGNo
Formation(Queen
Columbia)の2層
elkhomensis
PEssAGNo
Nicely
Formation(Oregon東
(UpPer
Pliensbachian;Amaltheus
Charlotte諸
層 と,Sinemurianを
は,下
Norianの
and
部)の
Zone)及
部)の
Lower
BLoMEは,
試 料OR536
margaritatus
SPinatum
549C,549B(upper
byi
あ る.以
産 出 レン ジは少 な くと も
びSnowshoe
試 料OR555,554,516,
Bajocian;Sonninia
Zone?-Stqhanoceras
sower-
humhriesianum
Zone)か
ら 産 出 す る 事 が 報 告 さ れ て い る(PEssAGNo&BLoME,
1980).よ
っ て,T.elkhomensisは
Pliensbachianか
らupper
少 な く と もUpper
Lower
Bajocianの
産 出 レ
ン ジ を 持 つ と 判 断 さ れ る.
BLoMEは,.
島,British
準 か ら産 出 す る 事 が 報 告 さ れ て い る
(PEssAGNo&BLoME,1980).1つ
を そ れ ぞ れ,Upper
and
示 す ア ンモ ナ イ
一 部 を 含 む と判 断 さ れ る.
Trillus
が り が 不 明 で あ る の で 考 慮 し て い な い.
Pantanellium
Sinemur-
ト が 産 出 す る 層 準 よ り 上 位 の 層 準(QC550)で
ど 下 部 ジ ュ ラ 系 に 特 徴 的 に 産 出 す る もの に 限
るKatroma
推 定 され
Upper
Zone)を
上 の 事 か ら,P.danaenseの
含 む 可 能 性 が 高 い.な
and
from
方 はupper
raricostatum
Zone-Pleuroceras
PEssAGNo
some
層 と に 挾 ま れ,Rhaetian(?)-Hettangianと
Formation(Oregon東
お,本
of
modified
Figs. 2,3.
points (bar ; stratigraphic
position)
from PESSAGNO& BLOME(1980).
OR536 : Nicely Formation
(eastern
Oregon)
QC534 : Maude Formation
Charlotte Islands)
Stratigraphic
5.
位 及 び上位
モ ノチス を産 出 す る地
示 す ア ン モ ナ イ トを 産 出 す る 地
PEssAGNo&BLoME(1980)に
sisとKatroma属
(Oregon東
に 属 す る 種 はNicely
部)のUpper
共 産 す る.よ
nensisが
よ れ ば,T.elkhornen-
Pliensbachianに
っ てKatroma属
共 産 す る 層 準 はUpper
る 可 能 性 が 高 い.以
Formation
お いて の み
に 属 す る 種 とT.elkhorPliensbachianで
あ
上 の よ う な 議 論 よ り推 定 し た
Katroma属,P.danaense,T.elkhornensisの
ン ジ をFig.4に
産 出 レ
お
示 す.
P.danaenseがKatroma属
に属 す る種 と共 産 す る
事 は 北 米 で は 報 告 さ れ て い な い.UCセ
い て は,Katroma属
ク シ ョンにお
の 産 出 層 準(Fig
cf.P.danaenseが
.5,uc3)にP.sp.
産 出 す る.Katroma属
よ り判 断 す れ ば,本
層 準 はLower
当 す る と考 え ら れ る.し
わ
り
に
今 回 の 検 討 に よっ てParahsuum
simPlum群
な ど に 属 す る種 が 産 出 す る 事 実 が 得 られ た.こ
の産 出層 準
Pliensbachianに
相
れ らの
属 は 他 地 域 との 比 較 や 年 代 を明 らか に す る上 で 今 後 重
要 に な る と 思 わ れ る.ま
Katroma
か し,P.sp.cf.P.denaense
集 の特
徴 種 と共 にKatroma属,Pantanellium属,Trillus属
sp.MはPs群
た,今
回特 に着 目 した
集 帯の比 較 的上 部 に産 出す る
と し た 標 本 は 保 存 も悪 く 同 定 上 の 問 題 も残 っ て い る
事 が 明 らか に な り,Ps群
が,本
標 に な り得 る 可 能 性 が 示 唆 され る.今 後 さ らに 犬 山 地
層 準 がLower
(Sinemurianの
UAセ
Pliensbachianよ
一 部)で
ク シ ョ ン,UA7に
域 の 下 部 ジ ュ ラ系 に お い て 調 査 を進 め,放
お い てParahsuum
下 部 ジ ュ ラ系 化 石 帯 の 検 討 を行 う予 定 で あ る.
に 属 す る 種 と共 産 す る .
の 産 出 上 限 はKatroma属
の 産 出 上 限(UC12)よ
あ る.加
るPalaeosaturnalis
Bipedis
simplum
え てPs群
sp.は,明
sp.B,S.sp.C,
ら か にKatroma属
し始 め る 層 準(UA6)よ
りも さ
集 の特 徴 種 で あ
sp.D,Syringocapsa
sp.DはUA1よ
り 下 位 か ら 産 出 す る.例
え ば,P.
sp.はUA3よ
りPs群
集 帯 の 下 限 はKatronza属
り,
り産 出 し 始 め る.以
り 下 位 で あ る と 考 え ら れ,お
Pliensbachianよ
上 の 事柄 よ
そ ら くmiddle
帯 の 上 限 は,Katroma属
elkhornensisが
共 産 す る 層 準(UC6)よ
い た.以
集 の 年 代 は 未 だ 明 確 に 設 定 され た
集 帯
集 帯 下 部
(飛 水 峡 に お け る 菱 マ ン ガ ン 鉱 の 微 粒 子 を 含 む 層 状 チ
集 帯
一 部 を 含 む こ と を 考 慮 す れ ばPs群
の 示 す 年 代 は,Early
らLate
ョ ン に は 含 ま れ な い が,UA2の
献
DEWEVER, P., 1981a . Hagiastridae, Patulibracchiidae
et Spongodiscidae (Radiolaires polycystines) du Lias
de Turquie. Rev. Micropal ., 24, 27-50.
, 1981b : Parasaturnalidae,
Pantanellidae
et
Sponguridae (Radiolaires polycystines) du Lias de
Turquie. Ibid ., 24, 138-156.
一
磯 崎 行 雄 ・松 田 哲 夫,1985a:美
た 今 回 の報 告 の セ ク シ
約2m下
地 質 学 会 関 西 支 部 報,no.99,6.
位 の 層準 か ら
sp.に 類 似 す る 放 散
虫 化 石 が 産 出 す る.PEssAGNo&PoIssoN(1981)に
の 消 滅 はUpper
の 事 を 考 慮 す れ ば,Ps群
ら に はHettangianに
, 1982b : Radiolaires du Trias et du Lias de la
Têthys (Systematique
Stratigraphie).
Soc . Geol .
Nord., 1, 1-355.
B群
共 にParentactinia
れ ば,Parentactinia属
集
Pliensbachian(+Sinemurianの
Pliensbachian(+Toarcianの
含 む と推 定 さ れ る.ま
の 下 限 は,さ
文
, 1982a : Nassellaria (Radiolaires polycystines)
du Lias de ,Turquie. Ibid., 24, 189-232.
,1985b),
集 帯 の 上 位,Unumaechinatus群
が,Bajocianの
さ れ て い る.こ
ま ざま
示 す 年 代 の 上 限 が 少 な く と もBathon-
至 ら な い こ と(IsozAKI&MATsuDA
P.simplumと
塚
上 の 方 々 に 心 か ら感 謝 の 意 を 表 す る.
し くは そ れ よ
集 帯 の さ ら に 上 位 のHh群
部?)を
勉氏に
篤 氏,大
り 上 位(UC14?)
Pliensbachianも
の 上 位,"tPD"群
一
一 部)か
助言を
阪市 立大 学松 岡
な 御 助 言 を い た だ い た.ま た 大 阪 市 立 大 学 石 賀 裕 明 氏,
か し,以 上 の 議 論 に 加 え てPs群
さ ら にHh群
口大 学 磯 崎 行 雄 氏 に は粗 稿 に つ い て 御 意 見,御
い た だ い た.大
石 山 大 三 氏 に は 野 外 で の サ ン プ リ ン グ に御 協 力 い た だ
わ け で は な い.し
ャ ー トの 層 準)の
稿 を読 ん で い た だ い た.大 阪 市 立 大 学 松 田 哲 夫 博 士,山
Lower
り 上 位 と推 定 さ れ る.
こ の よ う にPs群
昭 博 士 に は 野 外 で の サ ンプ リ ン グ 及
び 放 散 虫 化 石 鑑 定 に つ い て 御 指 導 い た だ く と共 に,粗
た 同群 集
に 属 す る 種 とT.sp.cf.T.
で あ る 事 か らUpper
辞
は 野 外 で の サ ンプ リ ン グ に御 協 力 い た だ き,さ
の 産 出 層 準(UA6)よ
り も 下 位 と 推 定 さ れ る.ま
散 虫 に よる
小 論 を ま とめ る に あ た り,大 阪 市 立 大 学 教 授 市 川 浩
一 郎 先 生 に は終 始 暖 か い 御 指 導 をい た だ い た
.ま た 大
阪 市 立 大 学 八尾
に 属 す る種 が 産 出
り,S.sp.B,S.sp.CはUA2よ
Bipedis
ianに
謝
ク シ ョ ン で は,P.simPlumとP.(?)sp.C
ら に 上 位(UC14)で
集 帯 を さ らに 細 分 す る際 の 指
あ る 可 能 性 も 否 定 で き な い.
とP.(?)sp.CはKatroma属
ま たUCセ
り 下 位
よ
Hettangianと
集 の示 す年 代
及ぶ 可 能性 が高 い.
集(前
濃 帯 犬 山 地 域 のHsuumsp.
・中 期 ジ ュ ラ紀 放 散 虫 化 石 群 集)の
検 討 .日
本
ISOZAKI,Y. and MATSUDA, T., 1985b : Early Jurassic
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Belt, Central Japan. Earth. Sci., 39, 429-442.
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origin and the classification of the Mesozoic Saturnalids (Radiolaria). Geol. Pa6ont . Mitt. Innsbruck.,
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Triassic and Jurassic Pantanelliinae from California,
Oregon and British Columbia. Micropaleontology, 26,
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and POISSON, A., 1981 : Lower Jurassic
Radiolaria from the Giimiislti Allochton of Southwestern Turkey (Taurides occidentales). Bull. Min. Expl.
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California, east-central Oregon and the Queen Charlotte Islands, B.C. Micropaleontology, 28, 111-169.
Fig. 6.
Radiolarians
from
the
UA
and
UC sections.
Scale bar =0 .1mm
1.
Dictyomitrella
2.
Parahsuum
simplum
sp. C (YAID, 1982)
3.
Parahsuum
(?) sp. C (YA0, 1982)
YAO
UA3
UC14
UC14
4
に﹂
ハ0
7﹂
Syringocapsa sp. B (YA0, 1982)
S. sp. C (YA0, 1982) UA3
S. (?) sp. D UA3
Katroma sp. M UC7
UA7
SCHAAF, A., 1984 : Les Radiolaires du Cretace Inferieur
et Moyen : Biologie et Syste-matique, Sci. Gaol. Bull.
Mini., no. 75, 189p.
YAO, A., 1982: Middle Triassic to Early Jurassic
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八尾
昭 ・松 岡
篤 ・中 谷 登 代 治,1982=西
ス 紀 ・ジ ュ ラ 紀 放 散 虫 化 石 群 集 .大
南 日本 の ト リア
阪 微 化 石 研 究 会 誌,特
別 号,no.5,27・43.
8-9. Katroma sp. cf. K. sp. M UC2 9 : Polar view
10-11. Eucyrtidiellum (?) sp. C (YA0,1982) UC7
12. Bipedis sp. UA3
13. Pantanellium sp. cf. P. danaense PESSAGNO and
BLOME UC3
14. Trillus sp. cf. T . elkhornensis PESSAGNOand BLOME
UC6
15. Katroma (?) sp. UC2
16. Palaeosaturnalis sp. D (YAO, 1982) UC2
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