...

四 国 西 端 部,ジ Jurassic

by user

on
Category: Documents
28

views

Report

Comments

Transcript

四 国 西 端 部,ジ Jurassic
大 阪 微 化 石 研 究 会 誌 特 別 号[NOM、Sp.VoL],No.7,P.225-233,May,1986
〔MRTNewsletter,No。2〕
四 国 西 端 部,ジ
ュ ラ紀 オ リス トス トロ ー ム 双 岩 層
鹿
島
愛
olistostrome
Futaiwa
Formation
of Northwestern
the Chichibu Belt in Western
Shikoku
Jurassic
Naruhiko
Abstract
The Futaiwa
Chichibu
Belt, Western
Formation
Jurassic
cherts,
consists
of slate-phyllite
Jurassic.
Chichibu
and radiolarite.
of this olistostrome
Jurassic
え
が
of argillaceous
and arenaceous
middle
Triassic
and basic volcanics.
Radiolarians
(Futaiwa
olistostrome
Belt, which contacts
ま
composed
radiolarite
Formation)
Futaiwa
of
KASHIMA*
of lower to middle Permian,
middle Triassic
edge
(HIRAYAMA et al., 1956) at the Northwestern
Shikoku,
micro- and mega-blocks
the matrix
彦*
with the Maana
belongs
serpentinite
with
and lower to middle
The argillaceous
listed in Table
is referred
Formation
edge of the
matrix
matrix
1 seem to indicate
that
to the middle to uppermost
to the
South
zone
of the
melange.
松川 正 樹博 士 に は文献 をご教示 いた だ いた.南 予 用水
き
四 国 西 部 の い わ ゆ る秩 父 帯 に つ い て は,愛 媛 県 野 村
農業 水 利事 業所 には受 託研 究 結果 の一 部 の公 表 を許 可
して いた だい た.8号(三
瓶 第3燧 道)導 水路 トンネ
町 以 西 に 見 られ る魚 成 衝 上 の 北 西 方 向 へ の 湾 曲 お よび
ル調 査 につ い ては,佐 藤工 業株 式会 社 お よび奥 村 組株
黒 瀬 川 構 造 帯 の 不 連 続 状 態 が 知 られ て お り,そ の 構 造
式会 社 に種 々 のお世 話 をい ただ いた.本 研 究 に要 した
的 位 置 づ け に つ い て は,種
費 用の 一部 と して 文部 省科 学研 究 費(59340051)を
る(鹿
島,1967;甲
々 の 見 解 が 示 され て 来 て い
藤 ほ か,1977;村
MURATA,1982).筆
者 は,四
田,1982;
る.
国 西 端 部 地 域 に お い て,
中国 四国 農政 局南 予 用水農 業 水利事 業 計画 に ともな う
導 水 路 トン ネ ル の 地 質 を調 査 す る機 会 を得 て,放
散虫
化 石 の 検 討 を 行 な っ て 来 た(鹿 島,1983a,b).1984年
度
よ り総 合 研 究(A)「
地
地 表 地 質 調 査 を行 な い,い
こ とが 出 来 た の で,導
概
要
国 西 端 部 の 八 幡 浜 市 ・三 瓶
町 に 分 布 す る,一 見 御 荷 鉾 帯 と黒 瀬 川 構 造 帯 とが 錯 綜
地域 の
す る よ う な特 異 な 地 質 構 造 の 存 在 に 注 目 し,九 州 東 部
く らか の 放 散 虫 化 石 を得 る
と の 対 比 か ら真 穴 構 造 帯 の 存 在 を提 唱 した.こ
水路 トンネル調 査結 果 の一部 と
の地 帯
に は 主 と して 御 荷 鉾 緑 色 岩 類 が 分 布 し,鈴 木(1972),
共 に 報 告 す る.
石 本(1973),IsHIMoTo(1974),鹿
大 阪 市 立 大 学 市 川 浩 一 郎 教 授 に は 本 総 研 に参 加 す る
野(1982MS)な
ど の 研 究 が あ り,隣 接 す る秩 父 帯 の 報 告 もな され て い
機 会 を与 え て い た だ き,同 大 学 八尾 昭 博 士 ・松 岡 篤 氏
る.近
に は 放 散 虫 化 石 の 同 定 を し て い た だ き ま た 貴 重 な文 献
(1983)に
を ご教 示 い た だ い た.愛
れ,鹿
媛 大学 高橋 治郎 助 教授 には導
水 路 トン ネ ル 坑 内 地 質 調 査 の援 助 を い た だ き,同 大 学 ・
象愛 媛 大 学 教 養 部 地 学 教 室
質
宮 久 ほ か(1969)は,四
西 南 日本 の 中 生 代 含 放 散 虫 地 帯 の
形 成 過 程 」 に 参 加 させ て い た だ い た 機 会 に,当
使
用 させ て いただ い た.以 上 の各 位 に厚 くお礼 申 し上 げ
年,三
瓶 町 北 西 部 よ り増 田(1977),棋
坂 ほか
よ り黒 瀬 川 構 造 帯 に 属 す る 諸 岩 体 が 発 見 さ
島 ほ か(1984)は,こ
れ ら を真 穴 メ ラ ン ジ ェ に
含 まれ る もの と した.
当 地 域 の秩 父 帯 に は,平
山 ほ か(1956)の
双岩 層 ・
.Departmentof〈}eology,Facultyof
石 城 層 ・俵 津 層 が 分 布 す る が,今 回 報 告 す る地 域 は,こ
GeneralEducation,EhimeUniversity,Matsuyama,Ehime
の 真 穴 メ ラ ン ジ ェ の 南 東 部 に 直 接 す る秩 父 帯 の 一 部 で
790,Japan.
225
●o
第1図
四 国 西 端 部 調 査 地 域 位 置 図.
B.T.L:佛
像 構 造 線,K.S.B.:黒
瀬 川 構 造 帯,MT.L:中
真 穴 層 ・二 及 層 ・高 島 層,2:真
あ り双 岩 層 分 布 地 域 の 一 部 に相 当 す る(第1図).平
ほ か(1956)に
よ れ ば,双
山
岩 層 は 黒 色 千 枚 岩 ・緑 色 千
緑 岩 を 主 と し,千 枚 岩 類 を特 徴 と す る岩 相 と され,上
stonenappeの
下 部 二 畳 系 と して 取 扱 っ た が,上
系 とす る 見 解(増 田,1976)も
は,三
部石 炭 系 ∼下部二 畳
あ る.他
方,増
の 地 帯 が,三
岩
に,FAURE
波 川 帯 ・御 荷 鉾 帯 のgreen-
上 に重 な る ジ ュ ラ紀 中 期 の オ リス トス
トロ ー ム よ り な るsuperficial
nappeで
あ る とい う 見
解 を提 示 した.
田(1976)
瓶 町 付 近 に 分 布 す る チ ャ ー ト層 よ り,三 畳 紀 後
期 を 示 す コ ノ ド ン ト(MetaPolygnathus
成 衝 上,1:
荷鉾帯.
層 が 北 部 秩 父 地 帯 に 属 す る もの と した.更
(1985)は,こ
双岩 層 を
.T.:魚
父 帯,4:御
布 南 限 付 近 に 魚 成 一 神 原 谷 衝 上 の 延 長 部 を認 め,双
枚 岩 ・砂 岩 ・チ ャ ー ト ・石 灰 岩 ・輝 緑 凝 灰 岩 お よび 輝
部 古 生 界 と推 定 さ れ た.KAsHIMA(1969)は
央 構 造 線U
穴 蛇 紋 岩 メ ラ ン ジ ェ,3:秩
Polygnathifor-
地 質 と放 散 虫化石
調 査 地 域 は,愛 媛 県 西 宇 和 郡 三 瓶 町 と八 幡 浜 市 と に
mis)を 発 見 し,こ れ が 俵 津 層 に属 す る もの で あ る と し
ま た が る 東 西 約2.5km・ 南 北 約3.5kmの 狭 い 地 域 で あ り,
た.MURATA(1982)は,三
秩 父 帯 双 岩 層(平 山 ほ か,1956),秩
瓶 町 北東 部の 双岩 層の 分
父 帯 亜 帯1(鹿
野,
1982)が
分 布 す る.
本 地 域 を構 成 す る岩 石 は,第2図
岩 ∼ 千 枚 岩,砂
岩,チ
岩 ・凝 灰 角 礫 岩 ・枕 状 熔 岩),放
(後2者
に示 す ように粘板
ャ ー ト,塩 基 性 火 山 岩 類(凝
散 虫 岩,石
灰
灰岩 で あ る
は 図 中 で は 省 略 して あ る).粘 板 岩 ∼ 千 枚 岩(含
放 散 虫 岩),粘
板 岩 ∼ 千 枚 岩 ・砂 岩 互 層 中 に チ ャ ー トお
よび 放 散 虫 岩 の オ リス ト リス(細
礫 ∼ 巨礫)と
塩基性
火 山 岩 類 が 伴 な わ れ る.塩 基 性 火 山 岩 類 は,チ
ャー ト
に 随 伴 す る も の と,粘 板 岩 ∼ 千 枚 岩 中 に一 見 互 層 状 に
分 布 す る もの との2型
式 が あ り,後 者 の 場 合 に は 枕 状
熔 岩 部 や 石 灰 岩 礫 を 含 有 す る凝 灰 質 部 が 認 め られ る.
蛇 紋 岩 メ ラ ン ジ ェ に接 す る オ リス トス トロー ム(双
岩 層)は
調 査 地 域 の 北 部 で は擾 乱 が は げ し く,北 傾 斜
優 勢 の 構 造 を示 す が,南
部 で は 南 傾 斜 を示 し,そ の 南
縁 部 に 裾 曲 構 造 が 認 め ら れ る(第3図).こ
を切 っ て,NW-SEの
れ ら の構 造
断 層 が 認 め ら れ る.
当 地 域 は秩 父 帯 に属 し,含 放 散 虫 地 帯(R地
川,1985)で
は あ るが,三
帯:市
波 川 変 成 作 用 を蒙 っ て お り,
石 本 の 変 成 分 帯zone Iとzone II,鈴
木 のzone IIと
zone IIIに ま た が っ て 分 布 す る(石 本,1973;IsHIMoTo,1974;鈴
木,1972).一
一方,野
ャ ー ト中 の 放 散 虫 を 用 い て,三
田(1983)は,チ
波川 変成 岩の 塑性歪 み
の 測 定 を 行 な い 歪 み 量 は 南 か ら北 へ と連 続 的 に 増 大 す
る こ と を 明 らか に し た が,当
ら21-50%帯
地 域 は そ のO-20%帯
か
に 相 当 す る.
放 散 虫 化 石 は,チ
ャ ー ト ・放 散 虫 岩 ・粘 板 岩 ∼ 千 枚
岩 よ り 弗化 水 素 に よ る慣 用 の 溶 蝕 法 で 抽 出 し,検 討 し
た.得
ら れ た 放 散 虫 化 石 の な か に は,変
形 作 用 を受 け
また 再 結 晶 化 して い る もの が 少 くな く,種 の 同 定 の 困
難 な もの が 多 い が,24個
所 の 試 料 か ら第1表
お よび 第
2図 に 示 す 結 果 を 得 る こ とが 出 来 た.
チ ャ ー ト試 料 よ り得 られ た 放 散 虫 化 石 は,二 畳 紀 前
期,同
中 期,三
畳 紀 中 期,ジ
ュ ラ紀 前 期 ∼ 中 期 の もの
で あ り,放 散 虫 岩 は 三 畳 紀 中 期,ジ
ュ ラ 紀 後 期(?)の
もの を産 す る.一 方,基 質 を な す 粘 板 岩 ∼ 千 枚 岩 は,ジ
ュ ラ 紀 中 期 ∼ 後 期(?)の
放 散 虫 を産 す る(第2図
,第
3図 に お い て 三 角 形 〈二 畳 紀 〉,四 角 形 〈三 畳 紀 〉,円
形 〈ジ ュ ラ紀 〉 と し,前 期 ・中期 ・後 期 の 区 分 の 可 能
な もの は 下 部 よ り塗 色 して 時 代 区 分 を 示 し て あ る).
産 出 した 放 散 虫 化 石 の 時 代 検 討 に つ い て 問 題 と な る
の は,Loc.22か
NA)の
(1984)のUnitary 第3図
らのSethocapsa cf .uterculus(PARo-
産 出 で あ る.S.uterculusはBAuMGARTNER
Associationの14(E2 調 査 地 域地 質断 面 図(位 置 ・凡例 は第2
図 参 照).
zone),
Valanginian∼Hauterivianを
ま た,Loc.9お
指 示 す る 種 と さ れ る.
よ びLoc.22の
成 種 よ り な り,Archaeodictyomitra
は,秩
carpatica(LozYNIAK),P.
depressa
類 似 し た 種 を 含 む.上
BAuMGARTNERに
種 は,UAI1-14(D,E1,E2zones),1ate
〉.今
ジ ュ ラ 紀 後 期 と し て 取 扱 っ た が,今
こ の 両 者 お よ び そ の 東 方 へ の 延 長 に つ い て は,そ
解 は 必 ず し も一 致 し て い な い(石
回 は これ ら を
1972;ISHIMOTO,1974;甲
後 の 重 要 な検 討 課
1982;村
題 で あ る.
第1表
Andoromeda
(?)
vulgaris
A.
sPP.
02
03
04
05
06
07
09
10
11
12
13
14
15
16
of.
excellens
(TAN SIN
•
(RUST),s.
1.
•
sp.
cf.
Parahsuum
cf.
fischeri(PESSAGNO)
sp.D
•
•
•
•
•
YAO
•
sp.
•
•
•
P. (? ) sp.
I
Paronaella
sp.
Parvicingula
cf.
dhimenaensis
I
I
BAUMGARTNER
I
I
I
Podoburasa
I
sp.
Protumuma(?)
I
sp.
cf.
cf.
depressa
P.
cf.
primitiva
P.
sp.
I
I
•
I
I
Pseudodictyomitra
p.
I
•
•
sp.
Praeconocaryomma
carpatica
(LOZYNIAK)
BAUMGARTNER
MATSUOKA and
YAO
I
I
I
I
I
I
I
Ristola
cf.
altissima
Sethocapsa
cf.
(RUST)
uterculus
I
(PARONA)
I
sp.
I
Stichocapsa
sp.
Tricolocapsa
cf.
plicarum
YAO
•
•
sp.
sp.
•
Tritrabs
sp.
•
sP.
•
Archaeospongoprunum
Triassocampe
T. sp.A
sp.
deweveri
(NAKASEKO and
•
•
NISHIMURA)
•
•
•
YAO
T.
•
•
T. sPP•
•
T.(?)
annulata
T.(?)
sp.H
(NAKASEKO and
•
NISHIMURA)
YAO
Albaillella(?)
Follicucullus
F.
24
•
sp.
Pantanellium
Xitus
23
•
•
spp.
mediodilatatus
T.(?)
22
•
Mirifusus
T.
21
•
(?)
S.
20
•
sp.
Orbiculiforma(?)
ro
ci
19
•
sp.
Lupherium
sPC
sPP.
18
•
HOK)
sp.
P.
17
•
Emiluvia
sp.
野,1982).
PESSAGNO
Dictyomitrella
P.
木,
島 ほ か,
•
Archaeospongoprunum
P.
本,1937;鈴
藤 ほ か,1977;鹿
田,1982;MuRATA,1982;鹿
sp.
Archaeodictyomitra
A.
の見
調 査地 域 内 よ り産 出 した放 散 虫 化石.
Localities
Hsuum
父 帯 と御 荷 鉾 帯 とが 断 層 関 係 に あ り,こ れ が 八
幡 浜 市 付 近 か ら南 西 方 向 に 湾 曲 す る こ と を示 し た が,
記3
Tithonian
指 示 す る(第4図
察
当 地 域 の 地 質 構 造 を 明 ら か に し た 平 山 ほ か(1956)
excellens(TANSIN
HoK),Pseudodictyomitra
∼Hauterivianを
考
試 料 は 共 に よ く似 た 構
•
sp.
cf.
•
scholasticus
ORMISTON
and
BABCOCK
•
sp.
F.(?)
•
sp.
Pseudoalbaillella
P.
cf.
P.
sp.
u-forma
•
elegans
ISHIGA
HOLDSWORTH and
and
IMOTO
•
JONES
•
chert
Lithofacies
•
radiolarite
ate
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
今 回,当
地 域 を 調 査 し,放 散 虫 化 石 の 検 討 を 行 な っ
た 結 果,こ の 真 穴 蛇 紋 岩 メ ラ ン ジ ェ に接 す る秩 父 帯 は,
ジ ュ ラ 紀 中 期 ∼ 後 期(?)の
粘 板 岩 ∼千 枚 岩 を基 質 と
し,大 小 の 二 畳 紀 前 期 ・中 期 の チ ャー ト,三 畳 紀 中期
∼ ジ ュ ラ紀 中期 の チ ャ ー ト
,三 畳 紀 中期 の 放 散 虫 岩 を
オ リス ト リス とす る オ リス トス ト ロー ム 層 で あ る こ と
が 明 らか と な っ た.
四 国 に お け る同 時 代 の 地 層 と して は,高
知県 西部 の
三 宝 山 帯 上 部 層 の 放 散 虫 岩(平 ほ か,1979),高
知県 西
部 不 入 山 地 域 に お け る ジ ュ ラ系(相 田,1981),徳
地 域 秩 父 累 帯 南 帯 の1亜
帯 北 部 ・南 部,II亜
島県
帯北 部 の
タ ー ビ ダ イ ト・オ リス トス トロ ー ム 相(石 田,1985)が
知 られ て お り,い ず れ も地 体 構 造 上 秩 父 累 帯 南 帯 ・三
宝 山 帯 に 属 す る も の で あ り,本 地 域 の 秩 父 帯 も こ れ に
属 す る と考 え ら れ る。 他 方,村
田(1982)・MURATA
(1982)は,四
国 西 部 に お い て 三 宝 山 テ レ ン が 広 く分 布
す る こ と(卯
之 町 デ ッ ケ)を
示 し た が,今
回の調 査地
域 は 彼 の 北 部 秩 父 テ レ ン(名 野 川 一 大 野 山 デ ッ ケ)の
範 囲 内 に あ り,そ の 一 部 が 秩 父 累 帯 南 帯 ・三 宝 山 帯 的
要 素 を有 す る こ と に な る.ま た,FAuRE(1985)のsuperficialnappeの
and Patulibracchiidae
(Radiolaria) from the Argolis
Peninsula (Peloponnesus, Greece). Micropaleontology,
26, 274-322.
, 1984: A Middle Jurassic-Early
Cretaceous
low-latitude radiolarian zonation based on Unitary
Associations
and age of Tethyan
radiolarites.
Ecologae geol. Helv., 77, 729-837.
BLOME, C. D., 1984a : Upper Triassic Radiolaria and
Radiolarian Zonation from Western North America.
Bull. American Paleontology, 85, 1-88.
, 1984b : Middle Jurassic (Callovian) radiolarians from carbonate concretions, Alaska and Oregon.
Micropaleontology, 30, 343-389.
FAURE, M. and CHARVET, J., 1983: Tangential
Tectonics in the Chichibu zone from the Example of
E. Shikoku. Proc. Japan Acad., 59, B, 117-120.
, 1985: Microtectonic evidence for eastward
ductile shear in the Jurassic orogen of SW Japan.
Jour. Struct. Geol., 7, 175-186.
波 田 重 煕 ・市 川 浩 一 郎,1982:秩
動
平 山健 ・神 戸 信 和,1956:5万
代 は 当地 域 に お い て は 少 く と も ジ ュ ラ紀 後 期 に ま で 及
市 川 浩 一 郎,1980:秩
指 示 す るCerithium
YABEandNAGAoを
sanchuense
産 す る(永 井 ほ か,1965;寺
1970;KAsE,1984;鹿
島 ほ か,1984).ま
紋 岩 メ ラ ン ジ ェ を覆 っ て 真 穴 層(平
岡,
た,真
穴蛇
山 ほ か,1956)が
分 布 す る.真 穴 層 よ りは 化 石 を産 せ ず そ の 時 代 は 不 明
で あ る が,そ
の 層 相 お よび 構 造 的 位 置 か ら ギ リヤ ー ク
統 に 属 す る もの で あ る(寺
岡,1970)と
成 岩 類 に 含 め ら れ る べ き(村
1982)と
波川 変
に 述 べ たLoc.9お
よ
り産 す る放 散 虫 化 石 の 示 す 上 限 を決 定 す
る こ と と関 連 して,四
南 日本 の 中 生 代 含 放 散 虫 地 帯
(MRT).MI∼TIVewsletter,1,3・5.
Japan. Earth Science (Chikyu Kagaku), 36, 333-339.
, KITO, T. and ImoTo, N., 1982: Permian
Radiolarian Biostratigraphy. Proc. first Jap. radiolarian Symp.: News of Osaka Micropaleontologist, Spec .
Vol., 5, 17-26.
石 田 啓 祐,1985:徳
島 県地 域 の秩 父 累 帯 南 帯 にお け る堆積
岩 類 の 放 散 虫 ・コ ノ ドン トに よ る 年 代 と そ の 配 列 一 四 国
秩 父 累 帯 南 帯 の 研 究,そ
田,1982;MURATA,
す る 意 見 な どが あ る.先
びLoc.22よ
か,三
国 西 端 部 の 構 造 発 達 史 を 編 む上
で の 今 後 の 重 要 課 題 の 一 つ で あ り,現 在 検 討 を 続 け て
い る と こ ろ で あ る.
石 本 詔 久,1973:四
国 西 部 八 幡 浜 地 域 の 変 成 岩.岩
ISHIMOTO, N.,
1974:
Yawatahama
water
知 県 西部 不 入 山 地 域 に お け る ジュ ラ 系
の放 散 虫 化石 一 予 察 一.第1回
放 散 虫 研 究 集 会 論 文 集:
大 阪 微 化 石研 究 会 誌 特 別 号,5,255-270.
BAUMGARTNER, P. 0., 1980 : Late Jurassic
Hagiastridae
鉱,68,
Gastropoda
Kyushu
of the
Shikoku , Japan.
XII , 279-330.
Cretaceous
from Japan.
Marine
Nat.
and Brackish-
Sic. Mus.,
1-199.
国 西部 秩 父 累帯 の 地 層 配 列 一 四 国 西 部
秩 父 累 帯 の 研 究V.地
Belt
Metamorphism
in Western
Univ.,111,
Early
KASHIMA, N., 1969:
chibu
Regional
District,
鹿 島 愛 彦,1967:四
相 田吉 昭,1981:高
島 大 学 教 養 部 紀 要(自
383-394.
Sci. Rep. Tohoku
献
の5-.徳
然 科 学),XVIII,27-81.
KASE, T., 1984:
文
刊 地 球,4,
ISHIGA, H., 1982: Late Carboniferous and Early Permian Radiolarians from the Tamba Belt, Southwest
で 逆 転 構 造 を 示 す 高 島 層 が 分 布 し,Hauterivian
∼Barremianを
南 日本 の ジ ュ ラ 紀 変 動.月
414-420.
,(1985):西
瓶 湾 内 に は,秩 父 帯 と関 係 不 明
「八 幡 浜 ・伊
父 帯 の 中 生 代 造 構 環 境.構 造 地 質 研 究
、1982:西
父 帯 を不 整 合 に お お う 白
亜 系 二 及 層(ア プ チ ア ン)が 分 布 す る(永 井 ほ か,1961;
方,三
質図幅
質 調 査 所.
会 誌,25,45・49.
ぶ こ と が 明 らか と な っ た.
田 代,1985).他
分 の1地
予 高 山 」 お よ び 同 説 明 書.46P,地
中 期 ジ ュ ラ紀 オ リス トス トロ ー ム の 年
調 査 地 域 の 南 西 部 に は,秩
父 累帯 に お け るジ ュ ラ紀 変
月 刊 地 球,4,434-441.
in
質 雑,73,281-289.
Stratigraphical
Western
Univ ., D, XIX,
Shikoku.
387-436.
Studies
Mem.
of the ChiFac . Sci .,
鹿 島 愛 彦 ・常 磐 井 守 興,1972:八
と 地 質 構 造.愛
,1983a:四
て.日
幡 浜 市 南 方 真 穴地 域 の 地 質
媛 大 学 紀 要,II〔D〕,7,45・50.
国 西 部 三 瓶 町 付 近 の 放 散 虫 岩 につ い
本 地 質 学 会 第90年 大 会 演 旨,169.
,1983b:四
媛 の 地 学,宮
国 西 端 部"秩 父 帯"6号
Jurassic Radiolaria (multicyrtid Nassellaria) from
California, east-central Oregon and the Queen Charlotte Islands, B. C. Ibid., 28, 111-169.
燧 道 の 地 質.愛
久 先 生 追 悼 記 念 号,169・176.
・高 橋 治 郎 ,1984:四
国 西 端 部,高
島 層 の 再 検 討.
愛 媛 大 学 紀 要,II〔D〕,10,9・17.
甲 藤 次 郎 ・須 鎗 和 巳 ・鹿 島 愛 彦 ・橋 本 勇 ・波 田 重 煕 ・三 井 忍 ・
阿 子 島 功,1977:20万
分 の1高
愼 坂 敏 ・加 藤 誠,1983;愛
化 石 の 発 見.地
造.日
知 営 林 局 管 内 表 層 地 質 図.
媛 県 三 瓶 町 よ り中 期 古 生 代 サ ン ゴ
質 雑,89,723・726.
増 田 俊 明,1976:愛
媛 県 三 瓶 地 域 の 中 ・・
古 生 層 の 層 序 と構
国 西端 部 秩 父 帯 で の圧 砕 され た 花 コ ウ
岩 質 岩 の 発 見.地
宮 久 三 千 年 ・鹿 島 愛 彦 ・常 磐 井 守 興 ・白 石 正 一,1969:四
国
西 部 三波 川 帯 御 荷 鉾 帯秩 父 累 帯 の地 質 構 造 につ い て の 諸
八 幡 浜 周 辺 一.地
水 谷 伸 治 郎,19811飛
質 雑,75,76
弾 金 山 の ジ ュ ラ 紀 層 に つ い て.瑞 浪 市
化 石 博 物 館 研 究 報 告,8,147・190.
・小 池 敏 夫,1982:岐
阜 県 各 務 原 市 鵜 沼 ,木
曾川 河
畔 の ジ ュ ラ 紀 珪 質 頁 岩 と三 畳 紀 チ ャ ー ト中 の 放 散 虫.第
1回 放 散 虫 研 究 集 会 論 文 集:大
南 日本,三
波 川 一 秩 父 帯 ・三 宝 山 帯 の デ
ッ ケ構 造 と 中 古 生 界 チ ャ ー ト相.月
刊 地 球,4,517-526。
Jour. Fac. Sci., Univ. Tokyo, II, 20, 383-424.
永 井 浩 三 ・中 野 光 雄,1961:愛
媛 県 西 宇 和郡 三 瓶 町 二 及 で 下
部 白 亜 系 の 発 見.愛 媛 大 学 紀 要,II〔D〕,4,57-62.
・
・袋 瀬 六 松 ,1965:愛
媛 県 西 宇和 郡 三瓶
町 高 島 付 近 の 地 質.愛
99・118.
鈴 木 尭 士,1972=四
国中・
西 部 にお け るみ かぶ 緑 色 岩 類 の 火
成 活 動 と変成 作 用.高 知大 学 学 術 研 究 報 告,21,39・62.
平朝 彦 ・中世 古 幸 次 郎 ・甲藤 次 郎 ・田 代 正 之 ・斉 藤 靖 二,
1979:高
知 県西 部 の"三 宝 山 層群"の 新 観 察.地 質 ニ ュ ー
ス,3a2,22-35.
TAIRA, A., SAITO, Y. and HASHIMOTO, M., 1983:The
Role of Oblique Subduction and Strike-slip Tectonics
in the Evolution of Japan. Geodynamics of the Western
Pacific-Indonesian Region, 11, 303-316.
田 代 正 之 ・松 田 智 子,1983:本
層 序.化
本 列 島 の 中 生 代.科
散 虫化 石 と 日
学,53,117・183.
中 谷 登 代 治,1983:秩
父 累 帯 中 帯 南 縁 部 の オ リ ス トス ト ロ
ー ム ー 堆 積 時 代 と 供 給 地 質 体 の 復 元 一 .砕 屑 性 堆 積 物 の
研 究,2,67・70.
波 川 変 成 岩 の 塑 性 歪 み.愛
媛大学
修 士 論 文.
PESSAGNO, E. A., Jr., 1977:
Upper
J urassic
邦 白亜紀 三 角 貝 の生 息 環境 と
石,34,19・32.
,1985:四
国 秩 父 帯 の 白亜 系 一 下 部 白亜 系 の横 ず
寺 岡 易 司,1970:九
石,38,23・35.
州 大 野 川 盆 地 付 近 の 白 亜 紀 層.地 質 調 査
所 報 告,237,1-84.
YAO, A., 1979: Radiolarian Fauna from the Mino Belt
in the Northern part of the Inuyama Area, Central
Japan. Part II : Nassellaria
City Univ ., 22, 21-72.
1. Jour.
Radiolaria
Geosci.,
Osaka
八 尾 昭,1982a:ト
リア ス 紀 ・ジ ュ ラ 紀 の 放 散 虫 タ イ ム ス ケ
ール
.月 刊 地 球,4,428・433.
・松 岡 篤 ・中 谷 登 代 治,1982b:西
南 日本 の ト リア
ス 紀 ・ジ ュ ラ 紀 放 散 虫 化 石 群 集.第1回
媛 大 学 紀 要,II〔D〕,5,61-66.
中 世 古 幸 次 郎 ・水 谷 伸 治 郎 ・八 尾 昭,1983:放
父累 帯 の 層 序 と構
造 お よび 三波 川 帯 との 関 係.中 生 代 造構 造作 用 の研 究,3,
れ 断 層 に つ い て 一.化
MURATA, A., 1982: Large Decke structures and their
formative process in the Sambagawa-Chichibu,Kurosegawa and Sambosan Terrains, Southwest Japan.
野 田 治 孝,1983(MS):三
須 鎗 和 巳 ・桑野 幸 夫 ・
石 田啓 祐,1981:秩
阪微 化石 研究会誌 特別
号,5,117・134.
村 田 明 広,1982:西
国 西部,八 幡浜 地 域 に分 布 す る
御 荷 鉾緑 色岩 類 と それ に関連 した 諸 岩類 の地 質 学 的 ・岩
石 学 的 研 究.金 沢 大 学 修 士 論 文.
質 雑,83,821-822.
MATSUOKA, A., 1983: Middle and Late Jurassic
Radiolarian Biostratigraphy in the Sakawa and Adjacent Areas, Shikoku, Southwest Japan. Jour. Geosci.,
Osaka City Univ., 26, 1-48.
and YAO, A., 1985: Latest Jurassic Radiolarians from the Torinosu Group in Southwest Japan.
Ibid., 28, 125-145.
問 題(1)一
, BLOME, C. D. and LONGORIA,J. F., 1984: A
Revised Radiolarian Zonation for Upper Jurassic of
Western North America. Bull. American Paleontology,
87, 1-51.
SCHAAF, A., 1981: Late Early Cretaceous Radiolaria
from deep sea drilling Project Leg 62. Init. Rep. Deep
Sea Drill. Proj., 62, 419-470.
鹿 野 久 米 豊,1982(MS):四
本 地 質 学 会 第83年 学 術 大 会 講 演 要 旨,66.
,1977:四
and radiolarian
biostratigraphy
of the California
Coast Ranges. Micropaleontology, 23, 56-113.
and WHALEN, P. A., 1982: Lower and Middle
文 集=大
放散 虫研 究 集 会 論
阪 微 石 研 究 会 誌 特 別 号,5,27・43.
YAO. A., 1982: Middle Triassic to Early Jurassic
Radiolarians from the Inuyama Area, Central Japan.
Jour. Geosci., Osaka City Univ., 25, 53-70.
, 1983: Late Paleozoic and Mesozoic Radiolarians from Southwest Japan. Siliceous Deposits in the
Pacific Region, 361-376.
第4図
オ リス トス トロ ーム 双 岩 層産 放 散 虫 化石(×200)
1. Pseudodictyomitra
cf. carpatica (LozYNIAK) (Loc. 22)
cf. excellens (TAN SIN HOK) (Loc. 22)
Pantanellium cf. fischeri (PESSAGNO)(Loc. 22)
Mirifusus mediodilatatus (RUsT) s. 1. (Loc. 22)
Parvicingula cf. dhimenaensis BAUMGARTNER(Loc. 22)
Pseudodictyomitra cf. depressa BAUMGARTNER(Loc. 22)
Sethocapsa cf. uterculus (PARONA)(Loc. 22)
Archaeodictyomitra vulgaris PESSAGNO(Loc. 22)
Pseudodictyomitra cf. primitiva MATSUOKAand YAO (Loc. 22)
Lupherium (?) sp. (Loc. 07)
Ristola cf. altissima (RiisT) (Loc. 22)
Parahsuum cf. sp. D YAO (Loc. 20)
Triassocampe sp. A YAO (Loc. 10)
Triassocampe deweveri (NAKASEKOand NISHIMURA)(Loc. 10)
Pseudoalbaillella sp. (Loc. 14)
2. Archaeodictyomitra
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
Fly UP