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関東地方のジュラ系放散虫化石について
5 1 関東地方のジュラ系放散虫化石について 指田勝男*・猪郷久泊料・猪郷久義本・滝沢 茂ホ 久田健ー郎政・柴田知則*・塚田邦治本・西村はるみ村 O n the Jurassic radiolarian assemblages in the Kanto district Katsuo SASH lD A; 日 isaharu Ico~ H > sayoshi Ico~ Shigeru TAKIZAWA~ Kenichiro HISADA~ Tomonori SHIBATA~ Kun> haru TSUKADA*and Harumi NISHIMURA事事 Abstract Jurassic radiolarian assemblages are newly found from various localities f these i n the Kanto district including Kanto , Ashio and Yamizo Massifs. Most o assemblages consist o f the characteristic MiddleJurassicspecies and are correlated with t h e Unuma echinalus assemblage i n the Mino district . Radiolarians are r e ュ covered mainly from shales intercalated with Permo-Carboniferous limestones and Triassic conodont-bearing cherts. 8ased upon the sedimentological and structuraJ features , these limestones and cherts seem t o be exotic blocks , sheets and bouJders originated by submarine sliding occurred i n Late Jurassic or later a g e . More d e ュ tailed further investigation i s necessary t o settle the radiolarian biostratigraphy . and geologic development o f the Kanto district 小論は ま在省らが数年前から開始した関東地方の中 1. 緒言 ・古生界放散虫化石の研究の 一 端で,将にンュラ系 刷主日の通りわが民|の中・古生界の放散虫化 石の 研 究は, YEHA貼(1 92 7)をも っ て始まる c 藤本治殺は に関するものの概要を紹介し諸賢の御批判を抑ぐ次 第である。 1930年頃から,関*山地を始め日本各地の秩父系と 2 鳥ノ 巣石灰岩に密接に伴なって分布す るチャ ー卜の 関東山地の古期岩類は,北か ら三波 川帯・秩父帯 薄片を大量に作製し,“古色代型"と“中生代型"放 散虫の識別を試みた。この研究はいわゆる放散虫化 関東山地 . rm 万十帯と灰分され.秩父帯は.:I t帯・中帯・ I街帯 石論争を巻き起したが.大戦の影響もあ っ て末完に ( 三 宝山帯)と便宜的に細分している p 今凶ジュラ系 終り詳細は公表きれなかったが, 三 波川変成岩中の 放散虫を抽出したのは北帯の秩父系の古典的フイ 放散虫化石の発見につながった (FUJ1 MOTO , 1935) 。 ールドである万場 上吉田地域,中帯の中摩川上流 なお藤本が作成した凶本各地の放散虫チャート簿片 地域および秩父鉱山付近, ~t平吉・から中帯を経て南帯 と,その原岩の 大部分 は現在筑波大 学 地球科学系に および四万十帯北部まで含む武甲山・浦山川一雲取 保管されているが.末整 f.'l!の状態である。筆者らが 山 現在進めている聞東山地の中・古生界放散虫の検討 などである(お l 凶)。 ;ま,勝本の末完に終 っ た研究の意阿を継く意味でも 意義深いものと信ずる。 多摩川上流地域,中帯の名栗川上流有間谷付近 a )万場 仁吉田地域 秩父帯北帯を構成する主な地層は,乃'場層, 凶層,士反原層などで秋父系の模式地である c -筑波大 学 地球科学科系 I n s t i t u t eo {G e o s c i e n c e . Un 山,1 ersity o fT s u k u b a . M 東京子 芸大 学 地学 教室 D e p a r l m e n to fA s t r o l o g y& E a r t hS c i e n c e s . Toky o r s it y G a k u g e iU n iI.'e I或は秩父団研クル ープ と吉 この地 ( 19 61 ) のあと滝沢が長く 調査し,その大要は滝沢( 1979) ,佐藤浮か( 1 977) によ って 報代ーされている 。今 回の放置支虫試料の採集 茂・久田(建ー郎・柴田知則 指田勝男・ 5吾郷久 i台・ 1者郷久義・滝沢 52 塚凶邦 ~tì .西村はるみ ー、、 。 (.>/t ~- .~. ・ '‘/f N kars&1 ノp lí 'レ .・.、 er ¥ . . . . . -. . . ふ \\v\\J j ¥t " :-~ ~ゴロト 、 ¥ 、ー ーヘ〆九戸\~- 10km 。 ノ し----' ~~..~~,~ーィさて 、 R , ume ¥ " ¥ ~ぃ '\r > 一 〆一 :,p; l l> il 間以: IJ1也にむ けるンユラ系 放散虫 f ヒイ 1 の庄町l 地点 i J., j /'i郷久-i'it. H -H J .沌 ~ U が i Jーなし\ 鑑定 i 立指lI J カ 、 jJt.砧 )\1 :主 イ i ìj~ 系・ -.-}, é 系,その u古のト ti lJJ 桝は :.,{';:系コノド/トを ft む崎町 fi ギ J ヤチそ み, iri ,j !lí 虫 !.'f:li の Wipj': 1 の f~: i 1 : 1( 二 、 I: i!.ィ liP凶て、 :.t;lむ J '~ の 1" 白日層・上部府の樋ノ干の}弱1:\主にわたっている 分-111 した 4 ト去はさ (Jはィ、 終合間係にあると ~'I(; ;~印された( ;1七代、 卜.- ;'H~ 肘 ;立スノ ゼ ンプン l 行 1; からうテアノ卜:', 1; をそ 71 そ i f旨ノJ-,する コノ ト/トカ、千ヘー 卜から f ~f られて L 、る ザ これらのチャー卜の t く '主 ノ1 ,三 l ' (1'.) によく連続し‘砂 1979) jj,( ! I ; U N: : t .fi .tJヲ K・1 のドイ立にあって仰l 者 ;i$キ占:Jí~を 打や H 岩と柊 f? で扶 (I よるよ j にみられ合 もって 波 11 ト市と f姿すろものと i去らく身えられてき l 立小型主合 lilc1f系で litgl付むよジド~;~ J'?1 を m い .+γ た で (FUJI ル101'0 , 19 :~6) . か ~ j)XI~;U刊の ti-'!ょに I也 It J ! i :.'Î': 系 1 /卜/トを fV むイ i IJ, 岩やチ刊 一 卜が(ま さま 1 ,で し、る ニとヵ、 11)1 らヵ、と字り, 民十 11 で 1: 註ililWí と 1 , ;1" 午 波川仙川 n - t:L.i'fVr移するとみられるぷう(.: G った(仏 J(長 ~l か, 今川は~\ 1977) け 1I~I にノメしたようじ 1: 山一川肘の:.1,1 色J,' i!{\t トカ‘らカ 一 二ニ アン・/ れ, リ アン σ) 1::11はì<i . J /ト/卜 1) 、川 i ら ド:';j;,r.;.;: と I , jl 般に件 II'i 1' i' f.(i与 J大 (I する 今川州 Ilf ll された放背í1d ヒイ i~j:.-f~~(l 状態::t. h ま i) い!:::まいえないが, れどいる 、 l > l Jfii,jごに l' ji たえ F 1:る L のが fT ま f干,lA * ト'二よ')て i~' }られた MH の附 l ,x::t.か なり列なるカヘ干'ill t~ からみて宇:m!/>i:干 'fi の ;~'l ~ しか(\: や tWJ;U.;ti の f 枚山化 L 1.:: .1.\ 色 fl :ftなとから/ ユラ 紀 ぶしてい ~l 斗J のとみられる を JHノJ; -)-る放散!,l(化イ t 存 ~t l 、 i!IJ した(抗 l 表)】欣 るものとして:正 . "Diclyomitrcl /o" s p .A. Gongyl 比'絞 (1 '-) 刊 i単 (1') i よ H: j ュ 53 関東地方のジュラ系放散虫化石について 第 1 表 と吉困層・±反原層から産したジュラ系放青空虫化石のリスト ー、、、、、、 -------------~、、、 ~ ~ ~ C NH 3 P3404 N ~一~、、、 、、、ー、 ~ 0 F ~ ~ 戸~、門~ ~ 【, 、。 ー叶 『 0 dq3 【 : r ~:Z 、 『守 d0 2吋 、o z u2、 E 。 ∞ 、『sc H-c c-ト ~ F 【 o 0 円 ー。 0 一。 ー。;:: ー :r.::孟 Crucella ? sp. x 旦旦巳弘i呈 5p x Paronaella sp Archaeodictyomitra sp. , x x x 主主型店主浬竺 sp Diacanthocapsa ? s p . x ヌ "DicCVomitrella" S ' ) L A Eucvrtidium sp. トミ Gongylochorax sp. x x x x ?べ 予〈 、 , 4 x 些担盟主 Yao Stichocapsa conv 邑 x a Yao S : t[chocsp5a , x Gon.Ylochorax ? sp GooRvlOlhorax 且巴百五a x ¥ ' 3 0 v Stichocapsa Sp. x x Tricoloca」主旦1'11caru r.l. \'80 Tricolocapsa aff. r U s t Tan , S p . . Gongylotho γαx S p . . Tγ icoloc αps α sp ・ .Tγιcolocaps α? Sp. などがある。比較的穐類の 多い産地は模式地の下部層からの R102.R171. 27 などで, M10 上記のもの以外に . Arch αeodic tyomit γα < X x 〉ペ χ x お Tricolocapsa S p . otho γ ax x 予《 , "DiccVomitre)la" sp."8 , x さらに万場層にも ジュ ラ系が含まれている可能性 もある。また本地岐には上吉田層を不繋合に覆うと されている白亜系の跡倉相当層(井上, 1 9 7 4 a )か らも放散虫が検出され,これもンユラ系の L可能性が sp. , Di αcantocapsa Sp. 、 Gongylotho γαx oblongα ある。このように従来の秩父系ばイメ YAO. Stichoc αps α convexa YAO. Stichoc α:ps α Ja なければならなくなり,今後ー層の研究が必要とな ponica YAO, SlichocapsaS p . .Tricoloc αps α って来た。 plic αγ um YAO などを含む 。上吉 田層の種身の層 i隼から行られ ジをー新し b )中津川上流地域 たこれらの放散虫化石は,現在までの資料ではきわ 中津川 11 立奥秩父の山地を深く附折して荒川に合流 めて貧弱ではあるが.いずれも美混帯に広く認めら する。この地域に広く分布する“秩父系"は,藤本 れている Unumα echinatus 群集 ほか 1981 ) (M IZl T f A : ¥let a l., に合まれるものと考えられる。 坂原層は 三 波川帯に接する付近の 二地点の黒色千 枚岩から Gongylotho γαx Sp ・ , GOllg封 lotho γωsp ( 1 9 5 0 ) によ って 中津川層群と命名されてい る。その後,石井(1 962) の後チ ャ そ 卜を主とする両神層からは 三 畳系 ゴノド ントが発見され が得られている。 が詳細に調査し下位から 石舟府,両神府,大ガ マタ 層と膚 J芋を 樹立 した‘ (KOIKE et a l., 197 1),大ガマタ f訴 以上のように上 吉 田層・坂原層は 三笠系コノドン は特異な磯宕や中古E 石炭系の石灰岩休をはさみ,か トを含むチャートや石灰岩を 含 むが,それに伴なう ねてから再検討が望まれでいた。最近,石井・松川 泥質岩は放散虫化石によれば,中部 シュ ラ系となり, 新たな問題が多数生じてきた c その 主 なものとして, ( 1 9 8 0 ) :i 大ガマタ層のチャートから 三 畳 系コノド ントを抽出し,本層を 三 資系のオリストストローム 従来の層序の再険討,堆秘持品栴の角平日月,地質構造の とし,石炭・ 二 畳系の石灰岩機や宕{本は,北側1\ に分 再検討, 布する 石 舟層からもたらされたものとした 。さら に ある。 三 波川変成宥の原岩とその変成時期などで これらの関係は島弧・;毎潜系の付加帯にみられる助 5 4 指田勝男・猪郷久治・猪郷久義・滝沢 第 2 表 茂-久田健一郎・柴田知則・塚田邦治・西村はるみ 大ガマタ層から産したジュラ系放散虫化石のリスト R150 Rl51 R152 R154 R157 Rl58 Rl59 Rl60 Rl61 R164 R167 sp. Acan~~ ~r_c us Acanthosohaera 邑 p. 担且旦lobracchia sp. ArchaeosponEoprunum sp. A う〈 》ー x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x Archaeosponsoprunum sp. B Cruce11a cfτ. corralitosensis Pessagno x Cruce11a sp.A x x x x >‘ x 生単位.J.!l s p. S Crucellasp. E ~ niJ x x 3ベ uv僘 sp. x x GorRansium sp. x K x x x HiRmastra sç ‘ Homoeoparonao : >U a ~竺且主旦主 Ue s; : : a g. ro ) x Pantanelliun¥ sp. , x Paronaella pygmaea Baumgartner Paronaella cfr ‘ x > x x x う〈 ラ〈 x x s pinosa(Pessagno) Paronaella aff.kotura Baumgartner Paronaella s p . Praeconocarioma sp. A Praeconocarioma sp . 一 Staurosphaera S I'J, ド x x x 〉く x x ?え x x x x 一一 一 Tetrad咜ryma sp. x x Tr ip00yclía 主王土.E.9.旦旦rn RUst 立i旦?cycli 旦 sp. A 主主笠むと主 s p. B 上二 Corunutella ? sp "旦江口盟主王単土呈 " cfr 主竺~土 (Pessagn o) "旦主立旦旦i tre11旦1 ・ sp . x x x x x 十 一一一て1 A "型~2'_O~土空且!!". Sp. ?s p. "Di 山旦斗Eill正, 一一一一一一二 一一一一 也i江巳旦主旦 sp. 一一行 旦出旦m 也笠込土!. Pessagno 出巴工旦 sp. ^ 出旦区旦 sp. B ー プ 一一 ←--J EZとと担民主 sp . 1 邑立与主位 10 ? sp. P o tobur as ヲ sp Protunumぉ c[ r. fusiformis Ichikawa and Yao x 包己主旦巴旦 sp. 主主包竺~a_ aff . 竺巴竺主 Y. o 医ichoc~ sp十 江主坐主主単位主竺旦m Yao k主坐主主主旦 sp 目 Zham誕生旦旦!!! ? s p Unidentified Nassellaria ー asiatica Ichikawa 主主単旦立旦 sp パ パ「」 主主恒旦巴旦 cf r. x 一 一一 5 5 関東地方ジュラ系放散虫化石について 米良モデルにー致するものであることを強調した。 のような Spume\ \aria が特に多い。比較的 普 i亙 的に この結論は後述の石舟層や今回の筆者らの放散虫化 産出するものとしては , (19 石の検討によって認められない。 SATO e t a\. , A γ chaeospo時opr 叩um s p . A , Homoeoparonaella e Legans (PESSAG r-: O) , Pant αー 8 1)も本層を再検討し廓序や地質構造を論ビた。大 町 Liium ガマタ層は模式地付近で, A , “ Dic tyomitrellαsp. B , Hsuum maxwelli 上位から下位に次のよう な廓序が認められる。 P ESSAGNO , N.αpora 7)中・細粒砂岩 :塩基性凝灰岩礁・砂岩泥岩互 s p .A , S tichoc αps αaff.c01叩 ex α YAO , Tγ icoLocaps α pLicaγ um YAO , Tγ icoLocaps α 層を含む,層厚 3白n 以上。 sp. などである。なお重量'畠な群集を含むのは R 158 で 6)細粒砂岩:下部は 頁 岩をはさみ,上部は種々 ある。 の堆積岩型軽を含む。石井・松川の 三 国 峠磯岩部 大ガマタ層の泥質 岩 中に認められた放散虫化石群 層 ,層 厚 100-120m 。 集 l主 , 5)頁岩:最大数 m 前後の砂岩塊を含む。層厚 15 Mirifusus 属を欠き,美濃帯の Unuma e c h i . natus 群集に比較され,中期ジュラ紀の後期を 示 す m 内外。 ものと思われる。この放散虫化石を 合 む泥1'f.岩, 4)チャート:水平的によく連続する。層厚約 60 位系チャ mc 三 ト,石灰岩礁岩層などは,初生的な堆積 }I民序と無関係の“見掛けの層序"で,各々の地層内 3)中~細粒砂岩数屑準に貞岩をはさむ。層 厚 約 20m sp. , Paronaella sp. ,“Dictyomil γ ella "s p . 宮 11 ,および境界面にはとり面が観察される c SATO c e t a¥ . (1 98 1)は後期ジュラ紀以降に生じた大規模 2)黒色頁岩:最大 10m の砂岩岩塊.連続性にと な海底地とりによって地層が再配列したと考えでい ぼしいチャートを合む。 層厚 約 20m 。 るご 1)細粒砂岩:下部・中部に頁岩 層 をはさむ】府 c)秩父鉱山付近 上述の中滑川七歳地域の北東方には,石舟 層 ・同 岸 40-50m 。 神屑の模式 I也がある。石舟層!主化石に 富 む石灰岩, 下位のチャー卜からはド部 三 畳系の Neospathodus s p . t:.{i/.のチャ トから!二部 三 食 系の Epigondolellα 砂ぇ\頁 岩 を主体とし, postera と共に E豊富 な放散虫化石が得 られた。本 層 ー部に塩基性火山むや凝灰 岩 を合む地層で.中古 lí 石炭系 ー 下部 二 信:系とされた (石井, 中の泥質 岩 からはほぼ全般にわたって,シュラ系放 1962!i か) 。 金属事業団 (1975) も石舟)討を 散虫化石(第 2 表)が抽出された。これらの放散虫 防襲し,本 JW! 主さらに阿方の長聖子保千曲川流域まで は個体数も多く,保存も良好である。この群集は 延長されることを明らかにしている。 Nasse\\aria と共に Hagiastridae や Patu\ i brachidae ;3 表 柴田知f1 IJ は昭和 56"f 度筑波大学卒業高文として, 秩父鉱山付近から産したジ 1 ラ系放散虫化石のリスト MGmu J 門口由民 NG山区 HO的出 C白山出 叶O由記 NGh 出 -Dh 出 !ー 戸て\\二 日 三一長-721一子訂 出 ~.~ 主主旦註斗旦~ sp. 坐型旦担主~ sp. 主ca旦生竺也主主目つ sp 主笠主出虫出包旦ワ sp. "0主~s:::.旦mlt 工 elーと" λ 日 Sj " l . 坐旦V担旦旦旦王 sp E笠三日 sp 主主豆竺笠竺 dr 巴旦l旦旦 Tan ! 民主当主主二:二主主Zaf-i一 一一一一一一一一一一一一一一一一一一-~ 5 6 指田勝男・猪郷久治・猪郷久義・滝沢 茂・久田健一郎・柴田知Jl IJ ・塚田邦治・西村はるみ この付近 一 帯の地 質 を再検 討 した。これによると, が広く分布するものと考えた(久田, 石舟層は模式地付近で幅 500-1000m の帯状配列を 木地域の南部や西部の四万十帯北帯に属する大滝層 呈 し,かつて石井が報じたように走向はほぼ西北西 群や小河内層群などにはかねてから 鳥 /巣石灰岩の 一東南東で,北傾斜し, 小岩 f本が含まれ,ジュラ系として取り扱われていたじ 三 畳 系コノドントを 含 む両 神層の見掛上 F 位を占めるように分布する。 帯状配列する行舟層は,次の 3 つの特徴的な岩相 組み合せを 示 す c (1)頁岩を主体とし,石灰岩・チ ャート・砂岩・輝緑凝灰岩を含む。 (2) 砂岩主体で 1981) 。 また 久田 l 立本地域に分布する地層を岩相 上 ,僑立 -浦 山・天 目 山・汗岩谷・雲取山の各堆積相に区分 し た。 その主要点は次の通りである。 1)僑立相: 二 畳 ~ 三 長 系の赤掲色ないし淡緑色 頁岩・チャートを合む。 (3) チャート主体で頁岩を含 チャート.淡緑色 頁 岩,緑色岩,主J 灰岩(武甲山石 む。(1)の岩相が模式地に発達するもので,石灰岩 灰 岩など)などからなり,砕屑岩や合障者泥岩なと!i だけでなく,チャートや砂岩も連続性にと Lf しく, 含まない堆 様 相で,秩父害北帯に分布する 厚 さ 20-8Omの 層 状またはレンズ状岩休として 頁 岩 2)浦山相:本地域の秩父帯中帯に広く分布し黒 中に含まれている。今回チャートから中部・上部 三 色泥岩・合磯泥岩を主体とし,チャ←卜・石灰岩・ 畳 系コノトントが 見 い出された。各岩 f本と頁岩の境 緑色岩・砂岩の岩塊やシ トを含むオリストストロ 界面にはし、ずれも こ り面が発達している。頁岩中か ーム相である。石 1ポ岩 l 立中部石炭系~上部 二 43 系化 ら指田によって表 3 に 示 したようなジュラ系放散虫 石を含み,チャートは 上 部 二 徒 系~上官 lí 三 畳系コノ が発見された 。 (2) および (3) の岩相も,チャ ー ト は 三 畳系コノドントを含み, 頁 岩からはジュラ系放 散虫を産し,砂 岩 や砂宥頁 岩 互層はいずれも異地 l笠 ドントを産する。これらの石 灰 宕やチャートと接す る泥質岩.合機;尼岩から放散虫化石か産出し,中 後期ジュラ紀を示すとみられる。 3)天目山相:秩父帯中帯に分布し,浦山相の見 岩 t鬼である。 石舟肘の放散虫化石 li 第 3 表に示したが保存が惑 掛け上上位を占める堆 m 柑である。主に砂岩泥岩互 し個体数ならびに種童文も少ないが,大ガマタ 層 と 層,塊状砂窟からなり,チャー一卜・合礁泥岩・ 共通将を含み , 上易型機岩"を合む。泥 'ft 岩から浦山相[日]様にジュラ Unu間 α echinalus 群集の しているとみられる c a 部を代 表 このように石舟 層 は大ガマタ 層と堆 積織構や地質時代もほぼ同械であることを示 しており, ジュラ紀以降の海底地とりとその後の構 “ f木 系放散虫化石が抽出されでいる c 4)占宕谷相:四万|帯北帯に分布し 父帯中帯の南 半 告lí ( 倉 沢 層 , 高 |司, 1953) -i;~i j:秩 にも広が 造過f 動によって,今日のような配列分布を室すると る。この地層 i 訂正来から“ 鳥 ノ巣統"とされていた ο 考えられる 。 なお今回の調 ff で,チャート主体の凶! 本相も合機泥告を主体とするオリストストローム相 神層にはさまれた頁岩からもジュラ系放散虫が抽出 て\砂岩やまれにチャート,緑色岩の巽地性岩{本を R702) , 含 む。鳥ノ巣石灰岩は従来レンズとJ'!;えられていた されており(第 3 表, 両 神 層 も全面的に再 検討しなければならない。石舟屑・ 両 神 層 の関係 l 主, が,ゃ;まりその産状からみて異 I也|生む休であろう。 低角度の衝 t 断層で,後者が古 Îí 者の l に乗ったよう 泥質岩からは中古1,ジュラ系のものとみられる放散虫 になっている。 化石が産出する。 d )武甲山一浦山川一芸取山 多摩p 川上流地減 この広い地域は関東山地の南部にあたり.秩父帯 5) 雲取山相.本堆干資 本目は 育 岩谷相の下位を,~め て分布し,一般に強く努断された泥貨店からなり, 北帯・中帯・南帯から!珂万十幣の北部を合む。占く 緑色岩やチャートを合有するコ本相の走向延長上に 藤本 は渡部浮か(1 958) (1935) の研究に始まり,藤本・鈴木 (1955) などの断片的研究がある。久田健一郎がこの地域を 広く踏合一し,今 lロ|その大要が判明した 1 が報告した大滝層群の結品片岩 が分布する。 以上のオ, }ストストローム相の卓越した本地域の 秩父帯の各層はいずれも 二 畳 系とされてきたが, 泥 質 岩からこれまで抽出した放散虫化石は第 4 表に 含有するチャート,武甲山石灰岩噌その下位の筋線 示 した。これらは保存状態もあまり良好でなく種数 凝灰岩なとから 三位 系 コ ノドン卜, 見があり (TAM 凹A e t al. , 二 枚 貝 化石の発 1978) ,いずれも 三 畳 系 も少な "0 sp. , “Dictyomitrella" S1ichoc αpsa sp. , Gongylothor 似 sp. , Tricolocaps αaf f . paγ Vl 5 7 関東地方のジュラ系放散虫化石について 表 4 表 武甲山 浦山川 主主 取山一多摩川上流地域から践したジ ュ ラ系放 trx 虫化石の')スト 1 2 3 4 5 6 7 B 9 10 1 1 1 2 13 1 4 1 5 16 1 7 1 8 1 9 20 2 1 22 23 24 25 26 27 28 判 白血坐主主? sp Stauro8phaera? sp Archaeod1ctvomitr. a so Dlacanthocaosa 50. "Oictvo皿 itrella" Eucryt1d1u回 sp. ?unumaensis Vao G0'IRylothorax cfr . oblonga Yao Congylothorax sp. JfBUuEsp. 1 1 1 r1 fu5us ? sp Lithlcampe sp. 1ch St. pp f Tr1co!ocapsa aff parv哩 pora V. Tr!colocapsa sr. por αYAO , x x x x x x x R Tricoloc α:ps αsp. などが全般的に認めら X がみられる。 南半部では頁宕を主体とし砂岩,チャート,石以 れる。 をお本地域の南,多摩川流域の 三 宝山帯相当部や 占:梅市周辺, 岩,塩基性凝灰岩などの大小雑多なシートや岩塊が さらに秋川流域にかけて三畳系チャー 含まれる地層が分布する。これはいわゆる“混在岩 トや石灰岩が分布し,石炭系や 二畳 系石灰岩のレン 層 "で基 肢 の頁岩には片理,努開がよく発達し,岩 ズ状あるいは磯状岩塊を合む泥 14 岩 層 が分布してい るc これらの 一 部については,すでに検討を進めて 居り,豊富なシュラ系放散虫群集が抽出されつつあ るが, e) 今 回は害Ij愛した。 塊の表面にはとりを示す線権造がしばしばみられる。 この頁 岩 からも第 5 表に示したようなジュラ系放散 虫化石が抽出された。 出 s 名栗川上流有問谷付近 J < . fill :J川(~ 1 ,J-.iLé か'-) 1:( lt: ン L ラデ匹以竹山化石の リス卜 名栗川流域に分布する地層:ま,かつて藤本( 1 936) 凶間的 、志、。。 により名郷 層 群として 一 括され,紡錘虫化 石 によっ て 二 畳系とされてきた。その後小池浮か(1 979) に 白 : . ~ e' f 7 千~ ロ SEzzzzE 内♂的 三:O,J : J i ' 7 昌 一一一一一一一 述べられているようにチャー卜や石灰岩から 三 笠 系 コノドントが相ついで発見された。とくに有問谷 付近は見掛け.1:: 1'''': いチャ ト!習が滋出し,保存良好 な下部 三 畳系と上部 三 笠系 コ ノドン卜を産出する点 でi主 目 されていた。 x 今回塚田邦治が再検討に着手した。その結果,現 在まで次のような点が日月らかになっている。有問川 の南に西北西一東南東に走る断層によって北半部と 南半部で、精造的・宕十目的に著るしい相違が z沼められ る。 北半部 J 主主に砂岩,頁岩,輝線凝 Jポ岩を l まさむチ 本地域の放散虫化石は保存状態も悪く,個体数も ャートからなり,波長数十~数 百 m の刺l 面の立った 少なし当。現在まで指山によって識別されているのは 摺曲と,北傾斜で低角度の逆断層によっで被維に地 Nasellaria のみであるが , !需がくりかえしている。チャー卜は 三 笠:系コノドン Y 川や Tricoloc αps α (usiformis YAO などの近縁種 トを合み有問川下流域によく露出する。頁岩は有閑 川 k 流によく発達しジュラ系放散虫を産する J ートと頁岩, チャ 才ゴよび f也の地!呼内部にしばしばこり面 を合み, Tγ icoloc αps α plicaγ um YAO (1979) の鵜沼のマンガンノジュール 中の Uη umα echin α tus 群集の- t'f15 とみられる。 5 8 3. 指田勝男・猪郷久治・猪郷久義・滝沢 茂・久田健一郎・柴田知則・塚田邦治・西村はるみ 層序がみられる(第 3 図 )。 足尾山地 (1)灰白色石灰岩:ルート東側に分布する鍋山層 上部層 足 尾 山地に広く 三 畳:系コノドントを含むチャー卜 が分布していることはすでに小池ほか(1 974) 1 ∞ (2) 角磯質石灰岩・葉理石灰岩(1)を不規則な形 態で覆い, and lGO(1 97 7),などで報じられている。最近筆者 らはこれらチャート層に伴なって分布する泥質岩中 の放散虫化石の検討を進めている。今回は足尾山地 --i'f~は(I)の石灰岩中の害Ijれ目や凹所 を埋めたようになっている。 (3) 赤紫色頁宕:表土に岸く榎われ詳細な観察は 南部の蔦生付近の 二畳:系石灰岩と三 畳 系アド山 層 の できないが, (2) のおうとつ面のくぼみの部分に 境界付近に露出する泥 質 岩中の放散虫化石について 付着したり,道路沿いの側溝などに蕗出する。 の研究の現状を略記する。里子外調主主は猪郷久治・猪 郷久 義 ・西村はるみが行ない,放散虫の同定は猪郷 層厚不明。 ( 4 ) 日音緑色法質頁岩: (2) の露出から丙に約 50m 付 近に露出する。屯向傾斜は著しく乱れ,スラン 久治を中心に進めている。 a)鍋山 層 とアド山層の関係 ピングであるとみられる。層厚不明。 両 層 の関係が観察される場所は葛生地域に数ケ所 長日られている c しかしいずれも採掘場で箆・出状況の 変化が著しし、。今阿主に取り扱ったのは,葛生町唐 灰色チャート:層 厚 約 30m で連続性はよい r ( 6 ) 黄色 頁 岩:層 厚 約 15m で層理がよく発達し, 粘土質の薄いフィルムと互層。 (7)層状チャ 沢の住友セメント採掘場である。 小池ほか(1 974) (5) は,珪化作用やドロマイト化作 ト:下位は破砕が著しく,波長 1 -2m で摺曲する。破砕帯は層理に平 行 で黒色 用を受けた こ 畳 系鍋山 層 最上部を不型合に覆って, 粘土化する。上位は赤色~緑色のアド山 層 に普 アド層の機質石灰岩,あるいは葉理石灰岩,貝岩, 通にみられる層状チャ チャートと重なるとした。しかし磯質石灰岩は欠如 トに移化する。 この滋頭の下の道路沿い(第 2 図 B) ではチャー する t易戸斤もあることを f旨 f商している。 林信悟 (1968他) ,コノドン卜同体研究グル プ( 1974) はたびたび見解を変えたが,最終的には, 上述の小池ほかと類似する結論に達した。小林文夫 (1979) も!青沢での観察を述べ問機の見解を報じた。 小池ほかが調査のときに筆者らのうち,猪郷久義 ・久治はアド山層の主古Ilをつくるチャ ト層の下の 赤色・緑色長約中に放散虫が合まれていることに 気 付いて居り,これら頁岩が化 f主成分上からも通常の 海成堆積物と推論し,“化石土嬢"説(柳本, 1 9 7 3 ) は疑問視した。この頁岩中の放置女虫化石の概要は 19 80"下 1 月の古宝物学会ですでに報告した。なお市川 I告 一 郎・八尾 昭 (1979) はこの貞岩中の放散虫化 石の 一 部を図示した。 b )唐沢採 tklí場での観祭 住友セメン卜唐沢採掘場で,現在合放散虫頁岩が 民進出するのは,採掘場の北西宮11 ,第 2 図の C 地点で, これは小池ほか(I 974) の C 地点,コノドント団体 研究グループ (1974 )の 265m ベンチ北端と一致す る 。 同様に 含 放散虫化石頁岩は採掘場北部の B 3 へ 通ずる道路沿いにも好露 出がある(第 2 図の A ルー ト)。このルート沿いに下位から上位ヘ次のような 第 2 図住友セメント膚沢鉱山におけるジユラ系放散虫 化石の採集地点 5 9 関東地方のジュラ系放置責虫化石について well bedded yellow shale k58 、ふ chert chert Reddish shalC' k54 畑 ハu 一一 K ・ 内W4 r9 e e r dk as w k v'・ 0 10 te h1 第 3 図 es qa ih ls shale brecc1 .a breccia A ルートに沿うルートマ y プと露頭のスケッチ ト,珪1't 頁岩など角礁を含む磯質頁岩の上に層厚約 のチャー卜が大規模な海底地 iこりにともなって中部 1m の破砕され黒色粘土化したチャート,その上位 ジュラ系の上に乗り上げたスラストシートあるいは に赤色・結色の層状チャートが重なる。 巨大なオリストリスと考えておく。 上述の地層の相互関係が問題であるが, (1)と (2) は 従来通り不整合で, (2) には 三畳紀前期~後期のコノ 第 6 表住友セメント唐沢鉱山から産したジユラ系放散 化石のリスト ドントが混在している。 (3) と (2) はー見すると不縫合 のようにみえるが,堆積時 l こ (2)の初生的に起伏に 富 k , ιk sS んだ面を整合に覆ったものと考えておく。 (3) から後 述するように中部ジュラ系の放散虫群集が抽出され ている。 (2) はかつて三畳系とされたが,恐らくジュ ラ系で,鍋山府との不整合は二畳系とジュラ系中部 が接した不盤合であろう。この不整合によって 三 畳 紀の種阜の時代を指示するコノドン卜が洗い出され て再堆積したようになっているとみられる。すなわ ち 三 畳:系はこの露頭では地層としては存在していな いので,従来論じられたように, 二畳 系と三畳系の 関係について直接 24- 及はで、きなくなった。 立与且旦盟旦叩 A 主主且旦旦旦 sp. B 主主単旦盟主 且巴叫玉三 y" 主己些三旦旦, <"巴主主 y" 主主単旦巴豆町・ A 主主出旦旦主叩 B Protunu鴎.a (3) と (4)の境界は観察できないが,放散虫群集に大 きな差がないので整合であろう。 (5) と (ô) も盤合関係 である。 (6) と (7) は変形様式が異なり,その境界から 数 10m 上位の層準から 三 畳紀後期の Epigondolellα αbneptis 群集が産出する。 (7) のチャートは一見する と (6)の上位に重なるようにみえるが,これは 三 畳系 (u8ifor図 ls [chik. o ua and Yao Protul ' !u !UI s p U'u園a ech1natus Ichtk8ua and Yao 色立E旦主旦(?)と巴旦三旦単三 y ,。 E主己主主且i主 (?) s p 主旦旦主主己己旦 'p Pantanelliul ! ¥s p 立-'-"""-且且主 'p | 立込旦出町 4 - ks8 呉 k sl O I 指田勝男・猪郷久治・猪郷久 i縫・滝沢 60 茂・久田健一郎・柴田知則・塚田邦治・西村はるみ e)放散虫群集とその時代 唐沢での上述の蕗頭で,ジュラ紀の放散虫化石を jlf'.出した:f:t!>.点は C 土也点の KS4 , K S5 , K S 8 , K S 9 , KS lOである。群集はほとんど Nassellaria から 梼成され, Spumellaria1 ;1:非常に少なし、。これら放 散虫は 一 部に変形したものがあるが,保存状態は良 好である(第 6 表) 0 この群集は Unuma echinα tus 1 CHIKAWA and YAO Pγ otu山由 α {us i{o γ mis ICHlKAWAand YAO を含み, Tricoloc αps α plicaru冊 Y AO Tricolo c aps α(? ){ u s i i TAJ'< , (ormis YAO , Tricoloc αps αcfr.γ üs t f r . coiocapsa c pαrv!po γαT A:\ , Tri. Stichocapsajαpo ・ nica YAO , S1ichocaps α conむ exαYAO なとを f半なう ことからJ'á' 山地に広く認められている Unuma echinalus 群集に対比され,中部:;ュラ系である。 4 八溝・鷲子・鶏足山塊 藤本(1 932) は茨城県大チ町の大平,聖子合付近か ら放散虫化石を報告した。 KAWADA (1 953) , KANO~lATA (196 11-也)などが 層 序や徳造の概要を公 点した。 K A:\OMATA は各山塊にほ:;f共通した層序を 認め,古生界を笠間層群,中生界を八溝層群と命名 [玄分した。また 'NJ 片による放散虫化石の検討と.植 物化石から中生界はンユラ系と結論した。その後, 猪郷久義(1 972) らの 三 食系コノドントの発見,火 山・ 笠 井(1 974 ) ,鈴木・佐藤(1 972) ,佐藤(1 974 ), 吉田 尚浮か(I 975) ,笠井, (1978) , I ' v lAS印A e ta l ( 1980), AONOet a1 . (198 1)なとの層序・構造・化 石・堆梢環境の研究がある 。 今 H の市者らの知識では,これらの山塊は大部分 がジュラ系で,チャー卜は 三 笠:系,か つ て藤本・白 山 (1938) が報じた古生代石灰岩はその産状からみ 第 4 図 八溝山地におけるンユラ系放散虫化石の産出地 モ午、 ( 四角で囲んだ部分;立第 5 図におす)。 て奥地性病体とみられる .. ~者郷久義・久治・指田は これら山塊から多くの泥質岩・チャ コノドン卜 卜を採集し, 放散虫の研究を進めてきた c 今回は鶏 このチャ ー 卜 l討の見掛け上の下位に原被震なる訂灰 色凝灰岩(第 5 図 5503) から保存良好なシュラ系放 足山塊を中心に.現在まで判明している大要を述べ 散虫が産出する 。 るにとどめる。放散虫を抽出した試料の産地は第 4 0 6 . 5507) からも|斗微な放散虫が抽出されでいる 3 悶に示した 。 なお 三 畳系チャー卜と斉灰色凝灰岩の問には幅 10cm 鶏足山地の並柳,花香川山付近の興味深い堆紅i 相 の検討は MAS 山A e ta l (1980) によ,)て略報されて いる c 並柳一茂木の林道の峠付近に 1 ;1:., 北方の鷲子 さらに下位に電なる黒色頁治 (55 程度の破砕帯があり,とり国が観繁される s チャー 卜貯の上位には軽微なこり i面をもって黒色頁岩が重 なる 。 この頁岩の下部数 10cml 立風化して黄褐色とな ・八滋山塊まで連続するとみられる上部 三 鐙:系コノ っているが. ドン卜を合み, き頁岩で.大量の保存良好の{国体が得られている。 I早さが'120m のチャ トヵ、露出する 。 radiolarite (5505. A -2 ) ともいう べ 関東地方のシュラ系放青空虫化石について Tokura • MI.Toriashi 第 5 図 山 。、 KM '===・--' 鶏足山塊中央部におけるジユラ系放散虫化石の産出地点 第 7 表 J 喝。【M 比 吋小門出 ∞∞-x 的∞戸偏 H∞HM 向∞【ぱ ベlhHq 。C的目 hcm 目 的。山山 内白目的 HD的山 何日的的 AW守 D的 JWOJAm 問。守的 Nct ♂w 守門何回 AW門 C的 門司向的 H HNA m NHN 的 ∞DNm hD内的 〈ehCN円 < 円CN的 d e GDNn < 八潟山地から産したジュラ系放散虫化石のリスト 門 l〈 Nl 包 dr 哩単旦ヲ 6 1 x sp. x 住生竺坐主立旦些旦 sp. x x x 包主主盟主旦 sp. 単単車生笠笠主主 sp. "自主巴旦 trell旦" sp. A 0・Q!.王~主主主主!!.旦,. sp・ Cyni d . gen et sp. A indet. Cyrtid. gen et sp. B indet. 包旦己主包竺主 sp. Hsuum sp. Mirifusus 令 x sp. X X l ( 主主也旦巴旦 sp. E日生竺笠主旦? sp. T r' i~_旦旦並立旦 cfr 工主主主 i Tan 型店主民主 SP 一 Tr主己主主主竺ヲ 一l~ 双 xxxxx x:<x 矛i- LLE X X メヌ x sp. ヌ x x x x X 坐主主豆旦立~ ? sp. 年虫色竺位竺~ sp. 弐 主斗主丘旦旦? sp. 担弘且~? sp. A 主思よよu>主主? Sp メ , E旦笠也竺.!.!!. sp. 日単立~呈 sp. E巴並旦止i主旦呈 sp. 竺巴旦邑斗旦.!!!. sp. x x x-Lxx」 メ X 指田勝男・猪郷久治・猪郷久殺・滝沢 62 茂・久田健ー郎・柴田知則・塚田邦 i古・西村はるみ 上述の地層は北京の花香円山周辺へと連続し,林 などの検討を進め る予定である】さらに 足尾山地令 道沿いに好諮出がつづき,合 三 宣:紀コノドントチャ 域,奥鬼怒地方から福品県南部の僧枝枝川流域地方 ート,石炭の簿層,純杓砂、宕をはさみ植物化石片に なども手許の資料が多 く 抽出を進めたいの 小,;命をまとめるに九り、これまで協力を'支けた筑 富む黒色頁岩 ,砂宕 ìJt 岩互!存なとと重な る。 互胸中 の ilt: í't宕 (5211) から放散虫化石を産する 。 林道の 波大学地球科学系佐厳 中間点付近には並柳 始め大学院生に対し謝意をぷします 。 茂木林道の I頁でふれたチャー 卜の延長が露出し,その l二位に重なる熱色頁岩 ( 52 文献 1 2 . 5213. 5214) からも保存良好なジ斗ラ系放散虫 化石が抽出された c この1'{岩はま|日続砂岩や楠物化石 片をはさむ。 以、卜のように本地域では見掛 ~t 上, 三 畳系 のチャ AONO , H. , SATO , T. , ν'1 ASUDA , F. , KATSCRA , Y. , and MAKI:\O , Y. , 1 9 8 1 :Gravi句 -slidings observable i nt h e; V lesozoic 0 1t h e Yamizo Mountains i n northeast Japan. 5ci.Rep. , / n st .Geosci. , Un ' Tsukuba , (8J , 2 , 17-44. ートを はさむようにジュラ系放散虫化石(第 7 表) を合む 頁れが分布する o [<i]械な関係は 本 地域の七会 秩父図研クルー 7\1961: 神流川流域の秩父古生精!こつ いて 村や鷲 ç. ・八海山塊でも広くみられる現象である。 A0:-;0e t a1 . (l 9811 は八泌山地の中・古'セ界に多 i こ こ り込んだようにみえ る現象 の解釈に疑問が生ず る。 八法 山系か ら 得られた放散虫化石群集 l ま, での知 I t,.!.では, 2 ・ 現在ま 3 の 1也点をのぞいて,そのほ と んどはl\ asellaria からなり. Spumellariaii 少ない。 Cyrtida r、Jasellaria ぴ)Tγ ico locaps α, St ichocaps 仏 Gongyγ othorax , 、 79) Dic αnthoc αps α な どには, YAO ( 19 力、三己司成した世ち r百 σ〉も σ〉 と i丘車柔 干Ji ヵ、多し、。 保存状態 ii 悪いが . しカ‘し, 片写真で はあるが , 藤本治義, 1932: 関東地方の地 ZT. 一一 一一一 , 1935: 関東山地点北部 の地質学 的研究 Miγ i(usus ( pl .2 , figs.16. 1 7 ) に類似した米記載種 2 栂が合まれでいるので司ここ に Miri(usus b α ileyi 計集カ、冷まれている可 能性があ 藤本治殺・畠山久重, 代化石(予報 ) , 一一一一 , ・高野 たに過ぎな L 、 。 45 , 377-378. 河田 喜代助・ 広沢 俊弥・君主川 六自 1\ ・新井 房 失 貞・吉田三自r\ ・ 1京 しかし関東地方にも美滋待を始め西 市//本各地で明らかにされ つつめる ジュラ系放散虫 を合む地層が広く分布することが判明しで来た c 筆 主;らはさらに I湖東山地,村に多摩川沿いの被雑な地 1't tl/ì造を一泣すると身えられている地域,北部の下仁 問から藤本ほか( 1957)が報 告し た閲*山地北西部 消文・田村治夫・間 JÆ 治 1950: 奥秩父の地質 学 的研究.秩父 自 然科博研幸a , 1-28 1, 藤本治義, 1952 ・長;静系の地質時代の考事実(演旨). !也 54 , 638 , 1 6 6 . 一一一 句 ・鈴木 道夫, 1 955 小河内地方の地質.東反古~l 文化財調査報告, 3 , 1-28. 質雑, 一一 高野 林 こ の報 告 は筆者らの研究途 i の内容の概要を述 べ I也 11 1938 ・ 茨械県鶏足山興産上告/j 古生 !也氏雑 , ,渡部長隆赤木 子 且 1\ 淳・松崎 尚í. f言悟, 飯&') 弘金子史自 11 ・ 1957 ・関東山地北凶告/;の地質に ついて.秩父自然科博研幸 U , あとがき 中興館. 42 , 137 ー 151 , 1 63-181 . FUJ1、'lOTO , H. , 1 9 3 6 : Stratigraphical and Palaeont. 。 logical S tudies o ft h e Titibu System 0 1t h e Kanto-mountainland , Part 1 .5 c i .Rep. , Tokyo B間 rika Daigα ku , (CJ . 1 , 157 ー 188. 一一 . 1 9 3 8 : Radiolarian remains discoverd i n crystalline schist o ft h e Sambaga¥¥'a system Pγ oc. l m p .Acad.Tokyo , 14 , 252-254. る 。 現在こ の 付近のものについては検討中である c 5. 28 , 維, 孝, 11平 1974 : 本 手 1\ の;佐系と 二 位:系 る鍋山 M とアド山府の精序とフオーナー地球科 学 , なあ、 KANOMATA (196 1)が報~;した大平のものには, フ, 86-98. Miγ i(usus 属も合まれることか ら日、\'(\的にはやや新しくなる可能性もある 1 ー 1 1. 57 , の境界にお :t るコノドン卜についてー唐沢地域におけ くの地正二り砲の異地性粁休カ、存在するとしている。 迎統する二位系チャートだけが,シュフ系の長岩中 地球科子. コノドント問研グル この岩体の規模はさまざまであるらしいが.今回の 筆者らの放散虫化石の検出によ っ て,水 平 的によく 正教授,増田富士雄鴻師を 7, 1 7-28 1968: 栃木県必生田]のあ ど山廊から 産出した コノドントについて.地域科学, 久田健 一 郎, 22 , 63ー 77. 1981: 関東山地武甲山 一雲取山地域の層 f1- . 日本 I也 n 学会 第 88 年学術大会講演嬰 旨 . 市川浩 一 自 11 ・八尾 日本化 石集, 緒郷久幸~, 雑, 昭, 55. 1972 ・ 1979: 1 4 3 日本の中 生代放散 虫化 石 . 筑士也 f{- 館. 新 しい示 準化石←コ ノドント , !也 学 81 , 142-151 . 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R158 , X1 4 0 . 7. Pantanellium sp. , Ogamata Formation. Loc. R158 , X200. 8. Go γ gansium sp. , Ogamata Formation , Loc.R158 , X360. 9. Crucell αsp. A . Ogamata Formation , Loc. R158 , X200 1 0 . Tel γ adilryma sp. , Ogamata Formation , Loc. R158 , X120 11 . Archaeospongoprunum sp. , Ogamata Formation , Loc. R158 , X140. 1 2 . Pαγ onα ell αcf r. pygmae αBAU\IGAR r\ ER , Ogamat a Format i o n . Loc. R158 , X200 1 3 . Arch α eod i ctyomit γαsp. , Kamiyoshida Formation , l .oc.i\"11027 , X200 , Transmitted l i g h t mi crograph. 1 4 . Tγ icoloc α psa s p . . Tenmokuyama Formation' (v lS) Loc. うJ. 9 , X200. 1 5 . Tricoloc α ps αaff. r ! i TA è\, Kamiyoshida Formation , Loc. :-'-11045 , X200 , Transmitted l i g h t micrograph. 1 6 . Tricolocaps αaff. r. s t i TAK , Kamiyoshida Formation , Loc. ~'11045 , X250. Plat e2 1. Tricolocαpsa plicarum YAO , Loc. ks4 , X280. 2. Stichocapsa s p .A , Loc. ks8 , X280 3. Eucyrtidiu間(ヲ ) unumacnsis YAO , Loc.ksl , X280. 4. Hsuum sp.B , Loc.ksl , X170. 5. A γ chaeodictyomitra c f r . rigida PESSAG è< O, Loc. ks8 , X280 目 6. Tricoloc αpsαcfrγ üsli Tan , Loc. ks1 , X280. 7. Hsuu 明 cf r. maxu ' el /i PESSAG:\O , Loc.k s1 , X1 6 0 . 8. “ Dic Iyomilrella ・, sp. , Loc. ksl , X170. 9. A γ chaeodicl型 omitT αsp. A , Loc. ksl , X270. 1 0 . Archaeodic!yomilr αsp. B , Loc. ks8 , X280. 11 . Protunuma s p . . Loc. ks1, X280 1 2 . Tricoloc α psa c f r . (usi(ormis YAO , Loc. ks8 , X280. 1 3 . Fluslrella sp. , Toriashi Massif , Loc. 5505 , X200 , Transmitted l i g h t micrograph 1 4 . Hsuum sp. , Toriashi I\lassif , Loc. 5505 , X160 1 5 . Mi ri ( u sus ワ sp. , Toria s hi 恥'!a ssi f. Loc. A-2 , X160. 1 6 . A γ chaeodiclyomitra sp. , Toriashi ~'lassif , Loc. 5505 , X1 6 0 . 1 7 . Tγ icoloc α ps αcfrγ üs /i TAN , Toriashi I\lassif , Loc. 5506 , X200 , Transmitted l i g h t m > crograph 1 8 . Cyrtid. gen.et s p . A.inde t., Toriashi Massif , Loc. 5505 , 1 9 . Tγ icolocapsa sp. , Toriashi ¥ l ' ! a s s if . Loc. 5503 , X250 20. X 2 0 0 . “ Dictyomitre l/ a" s p . A , Toriashi Massif . Loc. A-2 , X200. 関東地方のジュラ系放散虫化石について Plate 1 65 66 旨田勝男・猪郷久治・猪郷久義 ・ 滝沢 Plate 2 茂・久田健一郎・柴田知則・塚田邦治・西村はるみ