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福井県南条山地における主要岩相分布と放散虫化石
1 0 3 福井県南条山地における主要岩相分布と放散虫化石 服部 勇*・吉村美由紀* Lithofacies Distribution and Radiolarian Fossils in The Nanjo Area in Fukui Prefecture , Central Japan Isamu HATTOR! ホ and M iyuki YOSH!MURA* Abstr且ct The Nanjo area i nt h e northern Mino terrain , central Japan , i s underlain by h e Imajo , and t h e KohJ口1ra f a c i e s three d i s t i n c tl ithofacies g r o l l p sc a l l e dt h e Kasugano , t Many r a d i o l a r i a nf o s s i l s were extracted from s i J i c e o u s shale and chert i n these facies a c i e s consists o f early J u . and enabJed us t o assign t h eg e o l o g i c ages. 1市 e Kasuganof rassic d i r t y shale , greenstone , and 01 > stoliths o f Paleozoic limestone , greenstone and chert . The I majo f a c i e si s composed o f sandstone and shale with a lesser amount o f s i l i c e o u ss h a l e . The chert encountered i nt h i sf a c i e si s Triassic i n age andoccursas major o l i s t o l i t h si nt h e Jurassic formation. The Kohkura f a c i e s i s characterized by ρlv g e a c l a J s a r ''且 T o ρL EUn t r e 'hu c I n t bb e l Lυ a c a r t a n ュ - lvJ i a r e t 2u t n s t n o c coarse-grained massive sandstor,e . This f a c i e s also belongs t ot h middle Jurassic and The i n d i v i d u a lf a c i e s bear proper lithology , r a d i o l a r i a n ages o fs i l i c e o u ss h a l e .r a d i ages o fo l i s t o l i t h s and d i s t r i b u t i o np a t t e r n s . 。 larian や伊藤・松田(1 980) ,伊藤・白竹(1 980) はじめに 近年 ,日本 各地で中・古 生代放 散虫化石の研究が 著しく進み (YAO. は岩相 仁の検討やコノドントあるいは放散虫化石の検討か 1972 , 1979;NAKASEKOand NrsHl ら,岡山地が古生界ではなく,中生 界 より栴成され ている事実を示した 。 特に吉村ら (1982) は,今庄 町R>\. 1979; 中世肯ら. 1979; 中川ら, 1 980;YAOel al. , 阿部で多数の放散虫化石を検討し,こ の 地域の I圭質 1 9 8 0 :Mrzじ TAi'll el al. , 1981:TAK五 MURA and l\ AJ仏 SEKO 頁岩の時代は前期ない し中期ジ二ムラ紀であることを 1981) ,中生代放散虫生層序が確 立されつつ あり,そ 日月らか l こしアニ。 の結果,従来古生層と考えられてきた凶南日本内帯 本論文では,調査地域を南条山地全域に拡火し, の地層が大部分中生界,特にジュラ系に属すること 各地点から分離される放散虫化石を報告他地域 が明らかになり,本邦中宅 ft 矯造発達史を再検討せ のデータと比較し.主要な岩相分布と化石年代との ざるを得なくなった。 対応付 けを試み る。今 回使用さ れる放散虫化石名は, 福井県南条山地においてもいl 燥な状況もこある 》 す なわち,蟻見(1 955) 聖子・伊藤(I 965 , の研究以来.西田(1 962 ) ,塚 1967)らにより,間 IlJ:t也の研究が 行われ,その結果,南条山地には広く 二 畳系が分布 し,そのー部には石炭系が含まれていると解釈され てきた(福井県, 1969L 最 近.我ノヤ(服部・吉村, 前報(吉村ら, 1982) その写 真の 再録を避けた 。 Fukui 一 部については (Plates 1 -4 )。 この小論をまとめるにあたって,名 古屋大 学水谷 1979; 吉村弘 1982) 伸治郎,木戸 聡の両氏からは n 重な指将と助 言 を 静氏から;主調査中南条山地の 1也質についていろいろ議論を受けた 。 岡山士也の士也質 f福井大学教育学 部地学 教室 G e o l o g i c a l Laboratory ・ ただし. 新に保存の良い個体が得られたので写 真 を提出する 得 た。福井大学三浦 • と 重 被しないように心掛けた c そして前報で写 n が提示された放散虫に つい ては, U n i v e r s i t v .F u k u i9 1 0 については我々の調究の他に小林義尚・小鍛治 {愛 + + ¥fr + U『 F 〆\ h fll L 、 N \ 山 園田時ロ湖・叫主総岳お lOkm 一 一一 一 一 一 [主) A .NDE5ITE 亡ヨ 5HALE 区ヨ CHERT 仁己 RHYOUTE 区ヨ S A, ND5T O NE & 5HALE ~ヨ SHALE W ITH GREENSTONE 区3 SANDSTONE 医:J1l SAND5TONE 長与τ弓 GREENSTONE (HJGASH/MATA F M. l F i g .1 : Geologic map of t h e Nanjo area , t h e northern Mino terrain , cen t r a l Japan. Part o ft h i s map i s compiled from HATI'OHI and YOSHIMl JRA ( 1979) and YOSHIMURA e ta /. (1982) , 日記 lIMESTONE 1 0 5 福井県南条山地における主要岩本自分布と放散虫化石 両君の調査結果を利用しでまとめられている 。 これ る。 らの方今に深く感謝する。放散虫化石の写真撮影に 放散虫化石 は名古屋大学地球科学教室の電子顕微鏡を利用し, 放散虫化石の分離・検討方法は吉村ら(1 982) に記 写真と資料は同教室に登録されている。 述されている。本地域中のチャート.珪質頁岩ある 地質概要 南条山地 (Fig.1 )には,砂岩, いは頁岩から分離された放散虫化石 頁岩及び小 昼の (Tables 1 , 2; Plates 1-4 ) の 保存状態はあまり良くなく,特に ~圭質頁岩な 頁岩やチャートからは殆ど完全個体は得られなかっ どの海洋性堆積物が複雑に積み重なっている。これ た。そのため化石の内部構造が観察される場合は少 らの外にオリストリスとしての不連続性石灰岩や緑 なかった。例えば Hagiastridae や Patulibracchiidae 色岩,そして走向方向によく連続する緑色岩が存在 がしばしば得られているが, する。調査地域内では.地層は時折小僧曲などによ が示したような分類基準を全〈適用できなかったの り南向きの傾斜も認められ,そして西端部で北北西 で化石リストからは除外しである。採取した岩石片 に沈む摺曲車由を持つ背斜楠造が存在する f也は, のうち婦のレベルで同定可能な放散虫化石が得られ 磯岩などの陸源性堆積物と,チャ ー ト, 大M 的にはー様に 50・ ~80. の見掛けの北傾斜を 示 す。 この地域の大局的な岩相分布は,砕屑 岩類 を 基準 BA山 GARTNER ( 1980) れたのは,珪 rt 頁岩で約 50% ,頁岩で約 30% である 。 化石リスト (Tables , 1 , 2) ではチャ トについて にしで次の様に分類できる。すなわち 頁 岩を主体と は特徴種化石が得られた場合が , する春日里子相,砂岩 頁岩の場合は 4 種以七の種が含まれている場合が示 頁岩および両者の互層を 主 体 そして珪質頁宕, とする今庄相,そして砂岩および小 盆の 磯岩を 主体 されている。 Fig . 2 にこれらの試料採取地点を示す。 とする高倉本目である 黒丸はチャート,白丸は 4 種以上の放散虫が得られ ( Fig.2 )。 春日里子相はいわゆる きたない黒色頁岩,すなわちチャ ート、 珪質 頁 岩, た珪質頁岩と頁岩を示す。このうちーー部のチャート 緑色岩および砂岩の小ブロ ック を多数含むオリスト や 珪質頁岩は各々珪質 頁 岩中にあるいはチャ ストローム,を主体とし, (,尼質砂岩や連続型の緑色矯 中に存在しており,そのため地質問でチャートに塗 オリストリスとして の巨 機状 の緑色岩,肯 色された部分に白丸が落されている場合もある。こ を挟む 。 卜 生 (\':石灰岩,ぁ、よび少 量の チャートが多数散在して の様な場合でもチャ いる。今庄相は,グレイワッケ質砂岩と比較的均質 事が多い n トと珪質頁岩の関係は不明な な頁岩より成り,これらはしばしばタービダイト性 岩が相伴って産出する確率が高いという経験的印象 の互層として産する。本相中には稀にオリスト ス ト を持ごっている。 しかしながら筆者らはチャ 卜と珪賀貞 ローム性の泥質岩も発達し,またしばしばレ ンズ 状 チャー卜(長径数回未満)を多数合む他,珪 質頁芝J 1. 千二畳紀・ 三 畳紀放散虫 を f半った比較的連続性の良い厚層チャート( 長 径 10 南条山地で 二 笠紀・ 三 笠:紀の放散虫化石を含む岩 km以l::.)も挟まれる。高倉相は,粗粒・塊状砂岩よ 宇目はチャー卜に分類される場合が圧倒的に多い。特 り成る。砂岩は頁岩の大小徐々のパッチを無数に含 に 二 畳紀放散虫を含むものは,赤色あるいは 青 緑色 むことが多し当。また花開岩の岩片などを相 当 長 含み , を 呈 するチャートに限られる。下別所 (P 01) から いわゆるややアルコース質になっている。本相中に l主 , Pseudo α lbaillella simple : r ISHIGAand IMOTO は連続性チャートあ、よび法質 頁 岩が数枚挟まれる。 (Plate 1-2) を,阿 久 利 ( P 02) からは Pseudo 小レ ン ズ状チャ a l b a i l l e l l a U-form αHOLDSWORTH and J O : ¥ E S (Plate トは少なし迫。なお,調査地域の北 部にチャー卜を全く合まない砂岩相が存在する。こ ヒガンマタ の部分は従来から東俣層と呼ばれている(福井県, 1 -1)も得られた 。 これらの化石は前期 二畳紀を示 す (HOLDSWOTH and JOl\ ES , 1980; I S H I G Aand 1MOTO , 1969)0 Fig.2 に 3 相と東俣層の分布を示す。この 1980) 。この他,保存状態 不 良な P s e u d o a l b a i l l e l l a 図から明らかな様に春日里子相は比較的明瞭な境界で sp. 他相と識別できるが,今庄相と高倉中tì の分布範囲は 春日里子相中のチャートオリストリスに限られて産出 明確で、はなく, する 。 一部に分布地域の出入りが認められ も数地点、で得られたが, 会 での 二 畳紀放散虫は 戸()酌 調潤滑ロ四個・叫茸m 品E 川合 間昌 ロ YOUNGER R0CKS 心 10 」一一一一一 一 km IMAJO FACIES ASUGANO FA ES 一一←一一一」 Fig , 2 : Li tholog 叩 distribution i nt h " Nanjo 設 rea , t h e northern Mino.terraìn , central Jap 議 n an長 th 会 localities o f samples f o r radiolarian analys Ope 司 c.rζles; siliceous shale , s o l i d circles 見 chert. 1 0 7 福井県南条山地における主要岩相分布と放散虫化石 三畳紀型放散虫は今庄相や高倉相中の層状チャ一 卜から得られ,春日里子相中からは杉谷 Cα.p1Iodoce s p .(Plate 1-6) (T 12) から を含む化石群が得られ たに過ぎない。また Cap明 doce sp. は冠山北の赤色 泥質チャート (T ll) からも得られている。この は比較的厚い (DE WEVER e t αl. , 1979; PESSAGNO e t al. , (-10m) 不連続型の珪質頁岩に含ま れる場合と,砂岩あるいは砂岩・頁岩 E 層中に薄く (-1m 以下)挟まれる珪質頁岩に含まれる場合と がある 。 Cap叩doce 属を含むチ T ートは後期三畳系に対比で きる 散虫はチャートに近接して産する珪質頁岩,あるい ここから産する化石放散虫は吉村ら(1 982) の今庄群集の特徴種である“ Dictyomit γ ella" s p .B , “ D."sp. C , Tricolocaps αsp. A , “Lilhos trobus" s p . A ,“L. "sp. B , Saitoum spp. などを多産し,それら 1979)0 T ll , T 12以外のチャートから得られた放散虫化 の電顕写真は吉村ら(1 982) に皇示されている。本 石は Archα eospongopγ unum compαc t um NAKASEKO 相中の珪質頁治から多数取り出される“ Lithos t robus" and NISHlMURA , A.jαponicum N.& N や Tγ !asso' spp は costae が上部で舌しれていることが特徴で,こ campe de 叩 eveγιN . & N. あるいは Yehar α 叫(? などであり中期三畳系に対比できる (NAKASEKO NISH別 URA , ) s p のことより Aγ chaeodictyomitra spp. と区別され, and Parvicingula(?) sp . 1979; DUMITRICA e! ai. , 1980) 。これら については apical horn を有す るものを P. ( ?)s p .A group に , a p ic a l horn を有し 中期三畳紀型放散虫化石を含むチャートは,今庄相, ないものを P. ( ?)s p .B group に一括した。 高倉相中に大小様々の外来性岩{本として存在してい Acanthocircus s p .c f . A.multident α tus (SQ印刷即L) る。 としたものは, per > pheral spine の並び方が PESSAGNO (l 977b) 2-a の記載と異なっている。本相中には上記 放散虫類の他に,前・中期ジユラ紀を特徴づける 春日里子相 本相中の頁岩や珪質頁岩は放散虫化 6 を含んでは (PESSAGNO and BLOME , 1980)Tγ illus spp . を多数 いるが,いずれも保存状態が径めて不良で,また [PJ 合んでいるが中期ジュラ紀の Unum α echinat ,ι 群集 定される属種数も小数に留まる ち Aγ chα eodic tyomit γαsp . (Table 2)。このう A group , Canoplum( ? ) (YAO e t al ., 1980; MIZUTANl e l αl. , 1981) は含ま れていない 。 s p . A , C.( ?)s p . B ,“ Dictyomit γ ellα"sp. C ,“D." s p .D , Stichocaps α(?) s p .B カ{- ~般的に認められ その他には polar spine を欠損する Pantanellium 2 s p . c 高倉相 本相は厚さ数 10仇nl こ及ぶ砂岩を主体とし,これに が多く含まれる 。 本相の南部,甲楽城断層の南の K 挟まれて珪質頁岩も比較的厚く M18 やその周辺地域では Eucyrtidium(?) u numaensis 出現するが,側;方への連続性は乏しいか,あるいは (-5仇n )成層して YAO が頻繁に含まれる。このうち Canoptum ( ?) s p p 不明である。珪質頁岩と周囲の地層との境界には軽 は PESSAGNO e ta l . (1 979) の定義したような格子 微な断層が発達することが多 "0 本相からは Hsuum 状内層の存在は確認できていないが, s p . A group , H.sp.B , Parvicingul α(? )s p .B group , F 日 RYand HI L L (1 978) や FEARY and PESSAGNO (1 980) がニュ Ar chaeod兤 tyomit γαsp. D や Unum αspp ・ , P γ otunum α (SpinunumaJechinα tus ー ジーランドの Torlesse Supergroup から報告した spp. が多数得られた。 Unuma Canoptum sp. や IRWIN e ta l .(1 977) が報告した前 (ICHlKAWA and YAO , 1976) は確認されていない。 期 ジ ュラ紀型未命名 Nassellarian ( Fig.4c , g) に外 そして,今庄群集の特徴種を全く含まず,逆に 形が類似してい る 。“'D ."sp. D については格子状内層 “Dictyomit 同 IIα " kamoeηsis MIZUT ANl a nd KI ∞ を欠いていることカ河室かめられ,後述する“D."sp. を含むことがある。この高倉相中には Hsuum B や“ D . "sp. C につ いても格子状内層を欠いている A group が卓越する高倉地区と Hsuum s p .B が卓越 らしい。 2-b s p . する冠山・河内地区が存在す る 。 考察 今庄相 本相の分布地域は吉村ら(1 982) によ っ て報告さ れたいわゆる今庄群集産出点を 全 て含んでいる。放 放散虫化石リスト (Tables 1 , 2) 春日里子相中の珪質頁岩は , を検討すると, Canoptum( ?)sp. や + + + + + + + + + + sp. PraeconocarY01Tl1ηa( フ) Tripocyclia sp. λ rchacospongoprunum sp. + + + + + + + + Fac-hHoncusspsp.• + + + + + + + + + + + + + 1 + + + Emiluvia( η sp. A group Archaeodictyomitra sp. sp. C I1 rchacodict 日 omitra sp. 口 + + + + + + + + Archaeorlictyomitra sp. "Litho5trobu~" + + + + + + + + + + + + + + + + + + 1 + + + + + + + + + + + + + + + + + 1+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 1+ ^ + + + + + ^ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ・ + + + + + + + + + + + + + + + + Tricolocapsa plicarum Ya。 + + Tricolocaps ,J(?) sp. cf .T . rusti Tan 1'r兤olocapsa sp. I J n u m sp. + + + protunuma .5p. + Stich 口 capSd ( つ) s p. + + Stichocapsa( つ) 5 \,. + + + + + Nð.[~泊 ra s p. + Sditoum sp. + Saitoum sp. + + + + + + 叶)EdLP伶 ZEZ-onrtz( Hsuum sp. Parv . ic. inyula(?) sp. A group Pο rV1Clng υ1 .1 (ヲ) 5 p. B group Amphipynriax(?) 5p. Eucyrtidium(?) unurnac 口 sis Yao Eucyrtidium(?) sp. A + + + sp. B "Dict リ Dmi t rclla" k mocnsis Mizutani & Kido "Dictyomitrellcl" sp. + I l suum sp. A group + + l l s t l u m sp. B + + + + + + 。『同rn30270 7Aコ HOHO 円『E2 コ・戸 I1 rchacodict 日 om.i. tra + + 日 Ed" Archaeodict 日 omitrù 国開設 温・叫町北m 山B台 Pantanel1ium sp. Trillus sp. Zartus sp. + + + + + + + nosn 『白-』脚回以釦コ 1 sp. Parasaturnalis diploc 日 clis (Yao) 甲向 。rzEwP20穴 r ω宍( )5HroxE ニ。 + + + + 叶ωrrHHUzqMFE53nr'z 。『凶2脚色 ZZ ユ mgω 守。ヨ子。→ +++ + + + ++++++ + ++++ + 101 02 03 04 05[06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 KK Pseudohel よ odiscus 戸D∞ 01 02 03 04 05106 07 08 09 10 1 1 1 12 T ArchaeospongoprunumjaponicumNakaseko & Nishimura Archaeospongoprunumcompactum Nakaseko & Nishimura Archaeospongoprunum sp. Tri~ssocampe d eweveri Nakaseko & Nishimu~a Triassocampe S p . Yeharaia sp. Capnodoce sp. Canoptum(?) sp. ++ ++ ++ + + 4 守 曲 ・ ーーー コ。U 吋匂M叫 ιuE20U吋句同 U ・仏ωε 比1 例u。「。U】「NeF mA EC ・'q『~位、“ 吋b 日制UE ベ ア・ 〉ωU2HZ --3『『む Mω2hho + 凸・乱ωEコOU円匂川町 4・ιωEコ。い剖吋q同 ・ιωqhn見勺ミ 仏的へA U」勺め臼勺υ。4U円ω川町 仏ωへ n」 匂臥ι 叫倒、υ。ζじ吋ω町 -仏凶勺 〈・A同帥『AV」qua司UGFhU吋似MW 4.n凶ω勺nt 可 Um O円OUNNト 国・白凶別「 F」E3吋勺吋Uし州、副υコ句 〈・ιω「nド」E3吋可吋ω旬、日υ3U 町町UC『CU司匂{円 om吋〉E2N匂U円~氏。川色 ili-- 吋均吋 切 に む型hK323「 o m〉 F A 」E3吋hU吋ω'N3υコ旬 -aω「n」xmwでにhn』門戸』己定〈 品30MFa.n凶ω「」。~3huCNU吋bhq仏 F ι30HF〈・ι日「A 」司「2huc吋心ベ〉'N司九 い ・ιωミココ切と ∞・品目Rhココ同ミ 仏コ。いか〈・品凶S33MWミ パ叫 叶イ川叫副剖叫叫引引引叫 Il 国.n凶U『 《」 いEコω色。戸、句U 〈・品目 へ《 」い E3似品。C勺U 的 乱ω ・《凶日=。『『tlHぃ“吋RhcbωU吋QE 二・ 凸礼 U・ιω=匂『『 之・ い h cbωUF 』吋k IHむ + +1+ + + + + + + 凸・仏航芝、『『 U Lω H コヒ。ゎωU吋AM2 国.。目立 川3AO仁川ω切。ζU吋4-4・仏凶EMW3a。しNU切。ζぃ叫吋4= ・且例句トNω吋Eω 。υ 、寸 〕』泊。,U匂之hutN〈 い 口・ιω勺LUごと。、』ωハリ吋も。,U勺4QLP\ u・ιu勺LU吋ミ。、』ωhu吋町。匂勺之huth〈 + + + + -仏ωEコ吋切に唱hNOU -n凶凶へわ」勺己、dコ『寸EU + + + + ∞・ιω阿川LNU匂句作ヒG~JU剖UHhuc。畑山ζULNq ιコotMmudq・ιωqLNω2kc卜Nb qいMU吋もCんも匂円九U a ++ + + + + マ ++++ + + + ++ o +++ +++ ++ ++++ +++ +一+47 一 + + 守+ ∞ +++ + ト +++ ++ 。 a 。 + + ~吋3 一 " ' 一 +-++ + 、。 ・白UU3山却しH勺N ハ凶目的コ円円ベ』』 u・仏日町コ『【同九rF a・ιmmコ~~町LPN 〈・ammコ~円吋h'h -aω巨コ吋「『巳口問吐い三hqnh u・a凶Eコ吋『『hWC司い剖ロ3nh -a凶ミコミコし吋乱。5ccえ山O釦司向、UNq -a切で吋「ubU×U R『「い吋lF -仏泊へ《いJ¢E 」C 句btNquC口OUC3NAh 4・丘町へ《い」労EECbNmuuoにGUG句匂丸 同 -a羽町31ul吋吋UCζμに勺υq + + + ト 。の』)均吋「υ5uo「へ同吋古川凶吋『qにNコω句町句、勺九 Z出 戸吋 《凶凶凶コUM刈吋司。吋叶む内向。可コむ川匂 H + + 門 +一ー++ 〉出 同 ++ 。、 + + ∞ + ++ + 。、 + + 小口∞ロトロψo一山口守口門DNOHD H ++++ + + ++++ ++ + + ++++ . .+ + + + + 1 + ++. . + + +. . ++ 1 0 9 福井県南条山地における主要砦相分布と放散虫化石 Table 2 :D i s t r i b u t i o n chart o f radiolarians from t h e Kasugano f a c i e s(KM) and t r e 1t h e northern Mino t e r r a i n .c e n t r a l I m a j o facies(KY) i nt h e Nanjo area 0 Japan. 1 1 0 服部 勇・吉村美由紀 Aγ chaeodiclyomitr αsp. A を多数含んでいる 。 A. 触関係(例えば,頁岩と急冷縁をもって接する溶岩, s p .A は最下部ンユラ系とされている A.sp. A 群集 岩床 :1犬に頁岩中に貫入する溶岩,頁岩中に存権する (YAO e t al. , 1980) の特徴種である A. s p .A に類似 無数の凝灰~ラミナなど)から,春日野相秘成時の している 。 また杉谷では Capnodoce sp. を含む赤色 火山活動の産物と解釈され,南条山地には前期シュ 泥 tt チャート から“Dictyomit γ ella" s p .C ラ紀頃の緑色岩が存在することを示す。この中生代 ( T1 2) M 14) へと移行する露頭が存在 緑色岩類の岩石学的検討は現在進行中であるが,こ する 。 これらの事実より,本相中の放散虫群の時代 の事実(立美濃帯の精造発達史を考察する上で重要で 的 F 限 l 主最前期ジュラ紀,あるいは後期 三 畳紀に引 ある 。 を含む赤色頁岩 (K くことができる。一方,上限は KM18 で、 Eucyr tidium まとめ :? )unumaensi s YAO や KM08 て、 Hsuum s p .B を合 んだりしていることが鍵になると号、われる。但し, 本相中には Trillus 属や Zartus M廷で符徴つ、け ら れる この研究から次の事柄が日月らかになった。 (1)南条山地にほ広〈ジュラ紀層が分布する 日寺期の E圭 n 頁れは認められなし、。( 2)南条山地は岩相上,そして放散虫化石の組合 今圧相中の珪質頁宕から得られた放散虫化石群!ま 今庄群集とイ反称され,その時代論については吉村ら (1982) によって検討されており,前期ジュラ紀中 せから 三 つの層相に分割l できる 。 (3)石炭紀・二笠紀あ、よび 三 金紀の岩石は全てジ ュラ紀膚中のオリスト, )スと考えられる【 -後期から中期シュラ紀前半に対比できる。( 4)南条山地に l ムジュラ紀の緑色岩類が存在す 泣i 倉相中の珪'l'r 頁岩から分離された放散虫、化石群 には明らかに MIZ町A."1 elα 1. m !l γ ella" (DP K る J (1 98 1) の“Dictyo. 文 kamoensis-Pαnla 町 llium foveatu間群集 群集)を待徴つける“ D. "kamoensi s1 ¥ 1 .& BAw"lGAR円 ER , t h e Argolis Peninsula (PeJoponnesus , Greece) 徴極:立殆んと含まれ~,. ,逆に Uηum αsp. や Prolu A1icro ρα leOlll010gy. GRUBER , B. , 1979:Triassic radioJarians from cropaleolllology , Greece. Sici I y and Turkey. }<!i 2 5 . 75-110. mli γ ella" kαmoensis-P αnlanellium fove α lu冊群集 しかし ,途中に予想される Unuma echin α lus 群集は確認 さ れていない c DUMITRICA , P . . KOZUR , H . and MOSTLER. H. , 1 9 8 0 : o the radioJarian fauna of the Contribution t ¥ 1 i d d J e Triassic o (t h e southern AJps. Geol .M i t t . lnnsbruck , 10 , 1-46. Pal與nt i栢条 llr !也では後 Wl ジュ ラ キじ( PESSAG:\O , 1977b) あるいは Mirifusus baileyi 群集 (MIZUTA:\I e t al. , 198 1)や H 亜紀 (FOREMAN , 1 978; PESSAGNO. 1977 a) を特徴づける放散虫化 石 群は全く見つか っていな FEARY, D .A.and H lL L , P .H. , 1 9 7 8 :¥ 1 . les020ic Ra dioJaria from cherts i nt h e Raukumara Peninsu. la , New ZeaJand. ; V .Z .J o u r . Geol . Geoph 百 S. , 21 , 363-373. い。このように春 11 聖子・今庄・出合相中には,いず れも lìíj .中間1 ジュラ紀の放散虫化石を合む f圭質頁岩 and PESSAGNO. E .A . . Jr. , 1980:An Early Jurassic age f o r chert within t h e EarJy Cre. 一一_. が存ずF している。しかし,各相中の砕}iIi忠類の時代 taceous Oponae MeJange (TorJesse Supergroup ), Raukumara Peninisula. l ¥ew ZeaJand 九・ Z .Jou γ. をィk',ζ することは 1見。のところ不可能であり,これ G e o l . Geophys. , 23 , 623-628. らの珪1'(頁岩の時代と等しいか,あるいはそれより 才干し、と L か J えとよい 珪質頁岩の時代が各相の堆干:1! Hマ 'Jt月に近いと仮定すれば, 三 相中,春fI野相が披古 でゐ倉科1 が最も新いと判断される。しかし,各相 の堆積時期のレンジ法相当の H忠則の重被および欠如 がイチイ生 L ていると考えられる 。 春 11 里子相中の迎統型緑色 岩 矧 : ま l司|到の 頁岩との接 26 , 274-3 2 2 . DEWEVER. P ..SANFIL lP P O .A . . Rl ED EL. W.R . and 代的 F 限;ま今庄群集の上限でみ,) ,上限は.“ Dictyo. である P.O. , 1980:Late Jurassic Hagia. stridae and PatuJibracchiidae(RadioJaria) from が含まれている 。 そして本相中に:.J:今庄群集の特 η uma sp. が多く合まれて いる。 従って,高倉柑の 11:'1' 猷 FOREMANH .P. , 1 9 7 8 : Meso20ic Radiolaria i nt h e AtJantic Ocean o f ft h e northwest coast 0 1 Ji n g Project , Leg. 41 . Alrica. Deep Se. Dril l n i t . Rept . 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Yehaγ alα('1 '日(l 5684/FOI04 , T 1 0 ) (1 7934/F0203, K 2 9 ) 4.αs 問 pe deu ;e veri NAKASEKOand T\ lsH酌tuRA 4. "Dicty ο mit γellα"sp. E ( 16806/F0129 , 0 2 ) 。4 , T 1 0 ) 5. Hsuum 日 p へ軒 γ (1 5522/F0083 , KK 1 0¥ Aγchaeospo ηgop 叩 num c ompaciu .r n A . K A S E K O 6. Hsuum 盲人 gτ の (16928/F 0083 , KK 1 0 and NJSHIMURA (15680/FOI0 人 γ] り) 7. Hsu 1I m 仏れ (ιi 父 /F0044 , KK 0 1 ) Capnodoce s p . (l 4881/F006人 刊行仁川 !F0084 , KK 1 1 ) 8. Hsuum 7 同 Acanlhocirclls s p .c f . Spon p; n5 αIα Ii s bispinus 9. Pα'( , (1 7878/F0 1l 8 , KY YAO (17876/FO J18 , KY 0 8 ) 1 0 . Pa γωA (15400/F0078 , KK 抗 . Ac α nthoci γ cus s p .c f . A.mullidclll αfμs KY0 8 ) (SQUJNABOL) (17 l3l3 2/F0 1l 8, KY0 8 ) Pα rvici ngul α(? ) s p .B ( KY0 8 ) 9. Parasalurnul﨎 粮plocyclis (YAO) (17880/FO l以 Parむ icingulai ? )sp 司 B! KK0 7 ) KY08) 、l. Amphzp 百 ndax{ ? '! s p . KK 01 l 1 0 . Pr.α econocaryomm fL!? s p .A (17809/FOI55, .\mphipynd α x( ?) sp (;aη optuml ?) s p .A (131 KY0 3 ) 11 . Praeconoca γ3け? ) s p . (13121/F003l. KM に αnoplum l ? ! s p .B ( 0 6 ) ¥ ¥ h i t e markεlong V . Plate I v :H'!Lmaensis (ち AOJ ( 13616/ Plate I I . Plate 1 1. Pseudo α Ibaillella s p .C Pα ntane /lium (16685/ ド川 Pantane/ li um s p . (17752/FOI .Tγ illus 4 s p .C 了 (t 6580/FOI05 ,く, (l 7795/FOI55, KY0 3 ) (l 6697/F0 1l 8 , KY08) sp. 5. γ 刃(1 5553/F0087 , KK 1 3 ) 7. Zarlus (1 7867/ ド 0118 , KY0 8 ) 8. Pachyancus 吋〉、 (1681 7/ FOO81 , KK 0 8 ) 9. Gargansiu四川》ぃ (16683/F0117 , KY0 7 ) /u vial ?)s p . (号 18 , KY0 8 ) 1 0 . E mi 1 1 . Em i/uvi α:? )s p . (日ドむ 18. KY0 8 ) 1 2 . Em i/uviαI ?)s p . ( 1" 0044 , KK0 2 ) o n g ¥ V h i t e marl,,'γlmm l 6 日 n ) 2. Euc ド.,吋 (15662/F 0103, KY0 1 . Eucy ! '• (17549/F0152, KM 4 " . Unuma s p . (17732/F0125 , KK2 4 ) 5 . Unuma s p . (17704/F0121 , KK23) 3 , 6. Prolunumαsp. (}6848/F0125, KK2 4 7 . Stichocaps α'?;sp.A (17 汚7究 I f' (\可。'l, KY0 2 ) Slichocaps α? ' .s p .B (下〔ρKM 11 ) ザぉ Stichocaps α'?) s p .C (ちし KK 01 ) 10 ,九lapOT α sp. (17598/F0129 , KY0 2 ) White marker: O.lmm l o n g 福井県南条山地における主要岩相分布と放散虫化石 Plate 1 113 114 Plale 服部湧・吉村美由紀 n 福井県南条山地における主要岩相分布と放散虫化石 Plate 田 1 1 5 116 PI ate 服部勇吉村美rtJ紀 l V