Lotus Knows EXPO 2011 IBM ソフトウェア

®
IBM Software Group
Software Service
Lotus Knows EXPO 2011
IBM ソフトウェア アクセラレイテッド・
アクセラレイテッド・バリュー・
バリュー・プログラム 活動事例紹介
IBM Lotus Notes/Domino 8 の新機能で
新機能でストレージコスト削減
ストレージコスト削減
文書データ
文書データ圧縮
データ圧縮/設計圧縮機能
日本アイ・ビー・エム 株式会社
ソフトウェア アクセラレイテッド・バリュー・プログラム
三枝 憲司
IBM Software Group Software Service
特記事項
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当資料について
当資料について
IBM Lotus Notes/Domino の開発方針として、IBM Lotus Notes/Domino 8/8.5 においては、スト
レージコストの削減やサーバーパフォーマンス向上に向けた取り組みが行われました。その結果下記の機
能が追加されました。本資料では、この機能のうち比較的容易に効果をえられやすい文書データの圧
縮、データベース設計の圧縮を使用して、どの程度の効果が得られるか、どのように設定を行うかを解説
いたします。
文書データ
文書データの
データの圧縮
データベース設計
データベース設計の
設計の圧縮
ビューの最適化
DAOS ( IBM ® Lotus Domino ® Attachment and Object Service ) （ 8.5 より導入）
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目次
1. 文書データの圧縮
1-1. 文書データの圧縮とは
1-2. 設定方法
1-3. 設定後の効果
2. データベース設計の圧縮
2-1. データベース設計の圧縮とは
2-2. 設定方法
2-3. 設定後の効果
3.
4.
5.
6.
7.
ODS について
特定のデータベースにてテストを行う方法
実際の効果
そのほかの新機能について
参考情報
-4All Rights Reserved, Copyright(c) IBM Software Group 無断複製、転載を禁ず
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1. 文書
文書データ
データの
データの圧縮
1-1. 文書データ
文書データの
データの圧縮とは
圧縮とは
文書データの圧縮とは
・・・文書データ圧縮は、Lotus Notes ® 文書の Non-summary データ( メール本文のように、ほと
んどのアプリケーションの事実上の中身です。) を圧縮する機能です。Non-summaryデータの圧
縮は、Lotus Notes文書のすべてのリッチテキストが対象となるため、ディスクサイズを削減します。
特にテキスト主体の文書やBMP形式など、圧縮の余地が大きな画像データがインラインで貼り付
いている場合に効果が大きく現れます。
Lotus Notes クライアント上のローカルのアプリケーションおよび Lotus Domino サーバー上のア
プリケーションで利用ができる機能でいづれも、バージョンが 8.0.1 以上であれば、容易に利用が
できる機能です。
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1. 文書
文書データ
データの
データの圧縮
1-2. 設定方法
文書データの圧縮
・・・文書データ圧縮は、NSF が ODS 48 以降である必
要があります。データベースを ODS 48 にアップグレードする
には、次の設定を notes.ini ファイルに追加して、データベー
スでコピー圧縮を実行します。
Create_R8_Databases=1
Lotus Domino 8.5 を利用している場合は、以下のパラメー
タを設定することで、ODS を 51 に変更することが可能です。
Create_R85_Databases=1
* ODS を新しいリリースにすることでより多くの機能を利用
することができる利点があります。
ODS 変更後設定方法・・・以下のいずれかで設定する
ことができます。
1. クライアントからデータベースのプロパティを開き、”文書
データの圧縮” にチェックを入れる
2. サーバー上で、Compact –v をデータベースに対して
実行する
3. 管理クライアントから管理者によりデータベースを選択
して、プロパティで、”文書データの圧縮” にチェックをする。
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1. 文書
文書データ
データの
データの圧縮
1-3. 文書データ
文書データの
データの圧縮設定後の
圧縮設定後の効果
文書データの圧縮の設定後の効果
・・・1つ1つの文書の内容にも依存するため、一概に効果があるとはいえませんが、テスト結果で
は平均では20%程度の削減効果が見られました。
25% 減!!
40% 減!!
* いづれもメールデータベースでの結果になります。
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2. データベース
データベース設計
設計の
設計の圧縮
2-1. データベース設計
データベース設計の
設計の圧縮とは
圧縮とは
データベース設計の圧縮とは
・・・ 設計要素は、データベース中で使用されるビューやフォームを定義し、データベースロジック、
エージェント、LotusScript® 等を記述します。Lotus Domino には、シングルコピーテンプレート機
能により、個々のLotus Notesデータベースからデザイン要素を分けることができますが、多くの
利用者においては、シングルコピーテンプレートよりもそれぞれのデータベースに持たせること
（デフォルト設定）を選択しています。このアプローチにより、データベース単体で完結した構成と
なり、管理が容易になるためです。データベースの設計要素により占められるスペースの総量は、
アプリケーションの複雑性により様々ですが、かなりの量となり得ます。データベース設計の圧縮
は、これらの設計要素を格納するのに必要なスペースを削減します。各
各データベースそれぞれで
データベースそれぞれで
一定量の
一定量のサイズ削減
サイズ削減が
削減が可能になります
可能になります。
になります。Lotus Notes クライアント上のローカルのアプリケーショ
ンおよび Lotus Domino サーバー上のアプリケーションで利用ができる機能でいづれも、バージョ
ンが 8.0 以上であれば、容易に利用ができる機能です。
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2. データベース
データベース設計
設計の
設計の圧縮
2-2. 設定方法
データベース設計の圧縮
・・・データベース設計の圧縮は、NSF が ODS 48 以降
である必要があります。データベースを ODS 48 にアップグ
レードするには、次の設定を notes.ini ファイルに追加して、
データベースでコピー圧縮を実行します。
Create_R8_Databases=1
Lotus Domino 8.5 を利用している場合は、以下のパラメー
タを設定することで、ODS を 51 に変更することが可能です。
Create_R85_Databases=1
* 設計圧縮については、設計のバージョンには依存せず、ど
のリリースのテンプレートを利用している場合も上記条件
(ODSのバージョン） で利用可能です。
ODS 変更後設定方法・・・以下のいずれかで設定する
ことができます。
1. クライアントからデータベースのプロパティを開き、”デー
タベース設計の圧縮” にチェックを入れる
2. サーバー上で、Compact –n をデータベースに対して
実行する
3. 管理クライアントから管理者によりデータベースを選択
して、プロパティで、”データベース設計の圧縮” にチェック
をする。
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2. データベース
データベース設計
設計の
設計の圧縮
2-3. データベース設計
データベース設計の
設計の圧縮設定後の
圧縮設定後の効果
データベース設計の圧縮設定後の効果
・・・データベース設計の圧縮の場合、各データベースで得られる効果は一律です。メールデータ
ベース（Mail85.ntf）においては、約 14MB の削減がでることが確認できます。
そのほかのテンプレートを利用した場合には、下記の効果が見られております。
■ ディスカッションデータベース
設計圧縮前 ： 3932KB
設計圧縮後 ： 2883KB
■ メールデータベース（mail7.ntf）
設計圧縮前 ： 19660KB
設計圧縮後 ： 8388KB
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3. ODS について
2つの設定には、ODS (On-Disk Structure ) のバージョンを変更する必要がありま
す。ODS とはデータベースごとにもつ構造体のバージョンで、データベースプロパ
ティのインフォボックスにて各データベースの ODS バージョンが表示されます。各
データベースの ODS を表示するには、[ファイル] - [データベース] - [プロパティ]
を選択し、表示されるインフォボックスで [i] (情報) タブに切り替えます。バージョン
は次のいずれかです。
-
ODS バージョン 51
ODS バージョン 48
ODS バージョン 43
ODS バージョン 43
ODS バージョン 43
ODS バージョン 41
ODS バージョン 20
ODS バージョン 17
=
=
=
=
=
=
=
=
Lotus
Lotus
Lotus
Lotus
Lotus
Lotus
Lotus
Lotus
Notes
Notes
Notes
Notes
Notes
Notes
Notes
Notes
8.5 のオプションのデータベース形式
8 のオプションのデータベース形式
8 のデフォルトのデータベース形式
7 のデータベース形式
6 のデータベース形式
R5 のデータベース形式
R4 のデータベース形式
R3 のデータベース形式
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3. ODS について
ODS によって使用できるデータベースのオプションが異なります。
ODS 43
ODS 51
ODS43 を Lotus Notes6 クライアントから参照
ODS51 を Lotus Notes8 クライアントから参照
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4. 特定
特定の
のデータベースで
データベースでテストを
テストを行う方法
ここでは、今回の2つの設定の効果を確認するために、特定のデータベースでのみ設定を行う方法を紹介します。
* ユーザー様においては、バージョンアップ後すぐに ODS 変更を行わず、継続して、以前の ODS を利用している場合がございます
(バージョンによっては ODS を変更することでの問題があるため）。このような場合に特定のデータベースのみ ODS を変更し、今回
の機能の効果を測定します。
手順：
手順：
サーバーのコンソールから以下のコマンド実行します。
>set config Create_R85_Databases=1 （これは、Lotus Domino 8.5 以降利用の場合、Lotus Domino 8 の場合は、
Create_R8_Databases=1）
設定を行いたいデータベースへ以下のコマンドを実行します。
これにより ODS が 51 となり、各設定が反映される。
> load compact -c -n -v mail¥auser.nsf
以下のメッセージが出力される
2011/05/25 10:10:21 Informational, compression of design documents is already enabled in database mail¥auser.nsf.
2011/05/25 10:10:21 Informational, compression of data documents is already enabled in database mail¥auser.nsf.
2011/05/25 10:10:21 Informational, LZ1 is enabled in database mail¥auser.nsf.
2011/05/25 10:10:21 Compacting mail¥auser.nsf (Admin User), -c -n -v mail¥auser.nsf
2011/05/25 10:10:21 Attempting to compress all data documents in database mail¥auser.nsf.
サーバーのコンソールから以下のコマンドを実行
>set config Create_R85_Databases=0 （これは、Lotus Domino 8.5 以降利用の場合、Lotus Domino 8 の場合は、
Create_R8_Databases=0 ）
* 他のデータベースの ODS 変更を防ぐため
注意点
Create_R85_Databases=1 が設定されている際にクライアントから圧縮要求が発生した場合やデータベースの新規レプリカ、新規作
成が行われると、データベースの ODS は 51 となるため、できるだけユーザーアクセス数の少ない時間帯に実施することをお勧めし
- 13 ます。
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5. 実際
実際の
の効果
実際の環境においては、これら 2つの機能を利用して、1サーバー（1000ユーザー/8.5 メールテ
ンプレート ） において、約 30GB の効果を得られており、ストレージリソースの削減につながって
います。
データベース設計による効果は、一律して同じ効果を得ることができます。仮に1サーバーに 2000
ユーザーの Mail85.ntf を利用しているユーザーが存在した場合、2000 * 14MB = 28000 MB の削
減につながります。
文書データの圧縮による効果は一律に同じ結果を得ることができないため、利用状況によっては効
果の幅が変わります。
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6. その
その他
他の新機能
Lotus Notes/Domino 8/8.5 では、その他に『ビューの最適化』 および 『DAOS』 機能が追
加されています。これらの機能もストレージリソースの削減に有効な機能です。『文書デー
タの圧縮』、『データベース設計の圧縮』を利用し、効果を得られたら、次にこれらの機能の
利用を検討されることをお勧めします。
ビューの最適化は、アプリケーションで使用される各ビューのソートにおける索引について
の設定項目で、必要となるまであるいは使用されるまでソートの索引は更新されず、一定
期間使われなかった場合には削除されるように設定できます。デザイナーでビューの各
ソートの項目での変更が必要になりますが、容易に設定が可能です。
DAOS は、同じサーバー上のデータベース間で同一とみなされた添付ファイルデータを共
有することによって、ファイルレベルでかなりのスペースを削減できる機能です。これまで
の機能に比べ、設定項目が多くなる点がある点またバックアップ取得など運用を検討する
必要もあるため、実際にどの程度の効果があるかをツールを使用して事前に検証し、導入
されることをお勧めします。
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7. 参考情報
IBM Lotus Notes及びLotus Domino 8.5のDAOSによる大幅なストレージとサーバーのコスト節減達成
http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/library/notes85-daos/
グリーン対応が進むIBM Lotus Domino: 新しいLotus Domino Attachment and Object Service
http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/library/domino-green/
（参考）データベースにおける ODS バージョンの推奨
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21463844
Lotus Notes/Domino 8 の新しい ODS (On-Disk Structure) バージョンを有効にする方法
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21467827
（参考）Lotus Notes/Domino バージョン混在環境での ODS の処理方法
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21463321
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