Lotus Notes/Domino 6 への移行時の考慮事項 Agenda 移行時にフル活用!システム情報 主なファイルサイズの違い
by user
Comments
Transcript
Lotus Notes/Domino 6 への移行時の考慮事項 Agenda 移行時にフル活用!システム情報 主なファイルサイズの違い
移行時にフル活用!システム情報 Lotus Notes/Domino 6 への移行時の考慮事項 2002年11月6日 日本アイ・ビー・エム株式会社 Agenda 主なファイルサイズの違い 主なサーバー動作の違い 基本的な移行の流れ 付録 移行の注意点 パフォーマンスについて 本資料では、Lotus Notes/Domino R4.6とR5からの移行時の考慮点について記述し ており、その内容の大部分は、IBM Lotus Notes/Domino 6 Release Candidate(英語 版)を基にしております。そのため、正式な日本語版では内容が異なる可能性があり ますのでご注意ください。 また、本資料に含まれている情報は、正式な IBM のレビューを受けていません。ま た、明記にしろ、暗黙的にしろ、何らの保証もなしに配布されるものです。この情報の 使用またはこれらの技術の実施は、何れも使用先の責任において行われるべきもの であり、また、それらを評価し、実際に使用する 環境に統合する使用先の判断に依 存しています。 本資料では、IBM Lotus Notes/Domino 6 をNotes/Domino 6、IBM Lotus Notes 6 を Notes 6、IBM Lotus Domino 6 をDomino 6と省略して記述しています。 1-2 Agenda - 主なファイルサイズの違い メールテンプレートのサイズの違い クライアントの導入サイズの違い メールテンプレートのサイズの違い 導入環境からの実測値 通常メール テンプレート 漢字/DJXメール テンプレート Webメール テンプレート 拡張メール テンプレート Domino R4.6 3.2MB (mail46.ntf) 2.9MB (kjmail46.ntf) 3.2MB (mailw.ntf) 該当なし (DOLSなどの機能が 追加されたもの) Domino R5 5.5MB (mail50.ntf) 5.8MB (djxmai50.ntf) 該当なし Domino 6 12.5MB (mail6.ntf) 12.5MB (djxmai60.ntf) 該当なし 6.6MB (mail50ex.ntf) 13.1MB (mail6ex.ntf) ※ 上記は、R4.67、R5.09、Domino 6 Gold(日本語版)が導入されている環境で測定。 移行の際には、ディスク容量、バックアップ容量/時間の増加に注意が必要 3-4 Notesクライアントの導入サイズの違い インストーラーに表示される条件 Notesクライアント Notes R4.6 該当なし Notes R5 100MB Notes 6 214MB Dominoデザイナー 該当なし 150MB 268MB Domino管理クライアント 該当なし 140MB 275MB 97MB 191MB ※Webアプリケー ション開発:132MB 328MB すべてのクライアント ※ 上記は、Windows版のみの情報で、R4.67a、R5.011、Notes 6 Gold(日本語版)のインストーラーに 表示されるもの。 移行の際には、ディスク容量の増加に注意が必要 Agenda - 主なサーバー動作の違い DBフォーマットとDB設計 デフォルトの追加タスク SMTP/MIME MTA 統計レポート クラスタリング設定 プラットフォーム固有設定 5-6 DBフォーマットとDB設計 DBフォーマット(ODS=On Disk Structure) 各リリースでデータベース内のデータの格納形式(ODS)が異なる Notes/Domino R4.x: ODS20 Notes/Domino R5: ODS41(パフォーマンスの向上、トランザクションロギング など) Notes/Domino 6: ODS43(添付ファイルの新圧縮方式、ビューロギングな ど) 高いバージョンのODSのDBへは、ローカルではアクセスできない リモートアクセスは問題ない 例えば、Notes R4.6 からDomino 6上のODS43のDBへのアクセスなど ODS自体はコピーまたは複製されない Domino 6 サーバー上で、オプションなしでcompactタスクを実行すると、DBフォー マットはODS43に変換される DBファイルの拡張子を、R4.xの場合".ns4"、R5の場合".ns5"にしておけば、 "compact"時にフォーマットは変換されない ODS41に戻す場合、Domino 6 サーバー上で"compact -R"を実行 ODS20はODS41に変換されてしまうので注意 DB設計 基本的に、新しいリリースでは、新しい設計機能/要素が追加される Notes/Domino 6 では、@関数、ロータススクリプト、Javaクラスなど 新しい設計機能/要素は、旧リリースのNotes/Dominoでは正常に動作しない 新しい設計機能/要素は、Notes/Dominoを該当するリリースに移行してから 使用 デフォルトの追加タスク LDAPタスク Domino 6 では、LDAPタスクが、管理サーバー(DominoディレクトリのACLで設定 する管理サーバー)上で、デフォルトで起動する LDAPタスクが起動しないようにするには次のNotes.iniパラメーターを使用 DisableLDAPOnAdmin=1 Notes.iniの"ServerTasks="行から"ldap"を削除するだけでは停止されない Directory Indexer Domino 6 では、Dominoディレクトリの索引更新が、他のDBの索引更新のため遅 延しないように、専用のタスクを用意 Updateタスクの1スレッドとして動作するため、プロセスとしては表示されない 7-8 SMTP/MIME MTA Domino R4.6−Domino R5/6の機能の違い Notes/Domino R4.6 SMTP/MIME MTAサーバーを介して、メールアドレス、メッセージ形式の変換 (MIME形式⇔Notes形式)を行う Notes/Domino R5/6 NotesクライアントからDominoサーバーを介して、直接MIME形式のメールの送 受信が可能 基本的には、メールアドレス、メッセージ形式の変換を行わない Domino R4.6−Domino R5/6の仕組みの違い Notes/Domino R4.6 Notesクライアント Dominoサーバー (SMTP/MIME MTA) アウトバウンド メッセージ コンバーター Dominoサーバー NRPC NRPC SMTP.BOX MAIL.BOX Router Notes/Domino R5/6 Dominoサーバー Notesクライアント インバウンド ワークキュー インバウンド セッション ハ ン ト ゙ ラ ー SMTPサーバー SMTP 形式変換 アウトバウンド アウトバウンド ワークキュー メッセージ コンバーター SMTP Listener アウトバウンド セッション ハンドラー SMTPサーバー MAIL.BOX SMTP NRPC Router メールDB SMTP/MIME MTA(続き) Notes/Domino R4.6の設定 転送経路等の設定: 異種SMTPドメイン文書、SMTP接続文書 送受信制御などの詳細設定: サーバー文書、Notes.iniなど 送受信可能メッセージサイズ、受信可能ドメインなど メールアドレスの変換規則等の設定: グローバルドメイン文書 Notes/Domino R5/6の設定 転送経路等の設定: サーバー設定文書 、異種SMTPドメイン文書、SMTP接続 文書 送受信制御等の詳細な設定: サーバー設定文書、グローバルドメイン文書 メールアドレスの変換規則等の設定: 基本的には、ユーザー文書のインターネットメールアドレスを使用する R4.6と同じように規則に従ってメールアドレスを変換するには、グローバル ドメイン文書を使用する グローバルドメイン文書の[制限]タブ-[ノーツとエイリアス]フィールドに、ローカルのノーツド メインを記述する必要あり メール形式の変換の設定: 基本的には、メッセージ形式の変換は行われない Notes形式→MIME形式の変換を行うには: Notesクライアントのロケーション文書の[インターネットメールアドレス向けのメールの形式] を[ノーツリッチテキスト形式]にする Notes 6 は、MIME形式がデフォルト、Notes R5は、リッチテキスト形式がデフォルト MIME形式→リッチテキスト形式の変換を行うには: ユーザー文書の[受信メールの形式]を[ノーツリッチテキスト優先]にする Notes/Domino R5/6では、新規ユーザー登録時は、優先なしがデフォルト 9-10 SMTP/MIME MTA(続き) Notes/Domino R5/6でR4.6と互換性を保つための注意 Domino R5/6では、専用のMTAサーバーを配置しても、インバウンドのメール (MIME形式)は、メールDBにメールを保存するサーバー上でメッセージ形式の 変換が行われる 専用のMTAサーバー上で確実にメッセージ形式を変換するには、次の Notes.iniパラメーターを使用する MailConvertMIMEonTransfer=1 Domino R5/6では、インバウンドのメール内のto/cc/bccの宛先にNotesドメイ ン内のNotesユーザーが含まれていてもメールアドレスはNotes形式に変換さ れない メールアドレスをNotes形式に変換するには、次のNotes.iniパラメーターを 使用する SMTPTranslateAddresses=2 統計レポート Domino R4.6−Domino R5/6の動作の違い Domino R4.6 の自サーバーの統計情報を定期的に取得するReporterタスクは、 Domino R5以降廃止 Domino R5/6では、統計情報の取得には、代わりに複数サーバーの統計情報 を取得できるCollectorタスクを使用する ファイル統計は、夜間に実行されるStatlogタスクによりノーツログに自動的 に収集される Domino R4.6 のReporterタスクとDomino R5/6のCollectorタスクは、設定に Events4.nsfを使用するが、設定に互換性がない 別のフォーム/ビューを利用している アップグレード時も設定は引き継がれない Domino R4.6 にも存在するCollectorタスクは、設定にCollect4.nsfを使用する 複数のサーバーの 統計情報を取得 Domino R4.6 Domino R4.6 Domino R5/6 Collector Reporter Collector Statrep.nsf 自サーバーの 統計情報を 取得 Collect4.nsf Statrep.nsf Events4.nsf Events4.nsf 同一レプリカ 11-12 Statrep.nsf 複数のサーバーの 統計情報を取得 統計レポート(続き) Domino R4.6とDomino 6混在時の考慮事項 Notesドメイン内にDomino 6サーバーが1台でもあると、ドメイン内のすべてのサー バー上のevents4.nsfの設計が複製によりアップグレードされる 設計の一部となっている文書(イベントメッセージ、統計情報の説明など)も アップグレードされる 既存のDomio R4.6サーバー上のReporterタスクが使用できなくなるため、次のい ずれかの対応が必要 既存のDomino R4.6サーバー上で、Collectorタスクを使用して自サーバーの統 計情報を取得するように変更 いずれかのサーバー上(いずれのリリースでも可)のCollectorタスクで、既存 のDomino R4.6サーバーの統計情報を一括して取得するように変更 クラスタリング設定 Notes/Domino R4.6/R5での設定 クラスタ構成後、Notes.iniの"ServerTasks="にClreplとCldbdirが追加される 複数のクラスタレプリケータの利用する場合 Notes.iniの"ServerTasks="にClreplをレプリケータの数だけ追加 Notes/Domino 6 での設定 Notes.iniの"ServerTasks="での設定は無効 クラスタレプリケータを利用しない場合 "Disable_Cluster_Replicator=1"をNotes.iniに追加 複数のクラスタレプリケータを利用する場合 "Cluster_Replicator=x"をNotes.iniに追加 13-14 プラットフォーム固有設定 Windows系 クラッシュ時に障害情報を自動収集するツールの違い Notes/Domino R4.6/R5: QNC Notes/Domino 6: NSD/Memcheck Notes/Domino 6 からは、nsdxxxxxxxxx<日時>.logファイルをもとに解析 UNIX系 異常終了時自動リスタート機能(FaultRecovery)の設定の違い Notes/Domino R4.6: "FaultRecovery=1"をOSの環境変数で指定 異常終了時に実行するプログラムの指定: "CleanupScriptPath=<指定プログラム>をNotes.iniに指定 Notes/Domino R5: "FaultRecovery=1"をNotes.iniに設定 異常終了時に実行するプログラムの指定: "CleanupScriptPath=<指定プログラム>をNotes.iniに指定 Notes/Domino 6: サーバー文書で設定 異常終了時に実行するプログラムの指定を含む Agenda - 基本的な移行の流れ 移行準備作業の概要 基本的な移行ステップ サーバーのアップグレード手順概要 15-16 移行準備作業の概要 移行計画の概要 インターネットメールの送受信方法、設定/構成検討 統計レポート/イベントモニターの構成検討 その他新機能適用、構成検討 キャパシティーへの影響評価、ネットワーク、ハードウェア、OS/ソフトウェア、バッ クアップなどのシステム構成の見直し クライアントのアップグレード方法、失敗時の回復方法、スケジュールの検討 サーバーのアップグレード方法、失敗時の回復方法、順序、スケジュールの検討 移行対象アプリの選定、アプリ動作確認方法、スケジュールの検討 その他の移行準備作業 アプリケーションの動作確認 必要な場合、機器の調達、環境準備 アップグレードのテスト 必要な場合、事前の設定 基本的な移行ステップ 基本的な移行ステップ サポート環境に応じてさまざまな移行ステップが考えられるが、基本的な移行ス テップは以下のもの 1. 管理サーバーのアップグレードとDominoディレクトリを含むサーバー共通のシ ステム系DBのアップグレード サーバー共通のシステム系DBのテンプレートを既存のサーバーに配布 2. 管理クライアントのアップグレード 新リリースのサーバーの管理とシステム系DBの管理のため 3. ハブサーバーのアップグレード ユーザーへの影響が少ないサーバーと考えられるため 4. メールサーバーのアップグレード 5. アプリサーバーのアップグレード さまざまなDBが存在し、最も問題が発生しやすいサーバーなため DBの動作確認の時間を最大化するため 6. Notesクライアントのアップグレード 7. メールのアップグレード、アプリDBでの開発新機能の適用 17-18 サーバーのアップグレード手順の概要 サーバーのアップグレード移行手順概要 システムファイル/データベースのバックアップ サーバーをアップグレード 最初の起動後、Dominoディレクトリの設計をアップグレードするか聞かれるの で、既にアップグレード済みの場合は、"N"と入力 Dominoサーバーを停止し、DominoディレクトリのCompactと索引の再作成 OS上で、"(n)compact"、"(n)updall -r"コマンドを実行 nXXXXX.exeはwindows版のコマンド Windows系の場合、Dominoサーバーのサービスを削除 違うディレクトリに導入する場合や、R4.6からアップグレードする場合は、サー ビス名が変更される バッチファイル等注意 設定変更 設定場所が変更されるパラメーターの再設定 Notes.iniパラメーターの変更または削除 特に、"nsf_buffer_pool_size"を設定している場合は削除するか適切な値に 再設定 Domino R4.6とDomino R5/6では必要とするサイズが大幅に異なる 使用する新機能/停止する機能のための設定 一般DBのCompactと索引の再作成 load compact、load updall -r 全文索引は、Comapactを行わないでも再作成が必要 クライアントのアップグレード手順の概要 R4.6.7aからの移行 システムファイル/データベースのバックアップ 6から R4.6.xへ戻すことは出来ないのでバックアップは必須 6を上書きインストール デフォルトで既存の R4.6.7がインストールされているフォルダに上書きされる テンプレートは R4.6.7、6のものが混在 ファイル名が同じ場合は上書きされ、異なるものは追加される為、一部 R4 のテンプレートが残る スタートメニューのアイコンは R4.6.7の物が残り、さらに 6のアイコンが追加さ れる(いずれのショートカットからも 6クライアントが起動) インストール後、最初にクライアントを起動した際に移行タスクが実行される データベース圧縮(Compact) desktop.dskが desktop6.ndk とブックマークに移行される(desktop.dskは残る) 個人アドレス帳が 6の設計に置換される(ODSは 20のまま) ロケーション文書、接続文書等は引き継がれる 19-20 クライアントのアップグレード手順の概要 R5からの移行 システムファイル/データベースのバックアップ 6から R5へ戻すことは出来ないのでバックアップは必須 6を上書きインストール デフォルトで R5がインストールされているフォルダに上書きされる テンプレートは R5、6のものが混在 ファイル名が同じ場合は上書きされ、異なるものは追加される為、一部 R5 のテンプレートが残る スタートメニューのアイコンは R5の物が残り、さらに 6のアイコンが追加される (いずれのショートカットからも 6クライアントが起動) インストール後、最初にクライアントを起動した際に移行タスクが実行される データベース圧縮(Compact) desktop5.dskが desktop6.ndkに移行される(desktop5.dskは残る) ブックマークは、6 のブックマークに移行される bookmark.nsf、個人アドレス帳が 6の設計に置換される(ODSは 41のまま) ロケーション文書、接続文書等は引き継がれる 付録 R4.6からの移行時のその他考慮事項 R5からの移行時のその他考慮事項 21-22 付録 - R4.6からの移行時のその他考慮事項 導入/初期設定の違い カレンダーとスケジュールの考慮事項 漢字アドレス帳関連の考慮事項 Domino Web の設定の違い プラットフォーム固有設定の違い Dominoサーバーの導入/初期設定の違い Domino R4.6 UNIX系 STEP1.ターミナル画面から ./installを実行→テキストモードでセットアップ STEP2.Domino初回起動時にクライアントが起動し、初期設定 Windows系 STEP1.setup.exeを実行 STEP2.Domino初回起動時にクライアントが起動し、初期設定 Domino 6 UNIX系 STEP1.ターミナル画面から ./installを実行→テキストモードでセットアップ STEP2.Domino初回起動時にセットアッププログラムが起動し、初期設定 (ただし XWindowおよび Java実行環境が必要。また、リモートからのセットアップ可) Windows系 STEP1.setup.exeを実行 STEP2.Domino初回起動時にセットアッププログラムが起動し、初期設定 UNIX系、Windows系ともSTEP2が Javaベースのセットアッププログラムに変更 STEP2は全く同じ画面で設定が可能 23-24 カレンダーとスケジュールの考慮事項 WebブラウザーからNotes 6テンプレートとR4.6テンプレートを使用する ユーザー間のやり取り Notes 6 テンプレートを使用するユーザーからR4.6テンプレートを使用するユー ザーに会議召集を送付する場合、次の設定になっていないと、受信した会議召集 が添付ファイルのみの意味のないメールになる R4.6テンプレートを使用するユーザーのメールの受信形式をユーザー文書で" リッチテキスト優先"に設定する 漢字アドレス帳関連の考慮事項 Notes/Domino 6 環境でのR4.6漢字アドレス帳の使用 Domino 6にはサーバーのローカルクライアントがないため、ローカルクライアント を前提としている申請DBからのユーザーの個別登録ができない 申請DBでユーザーの一括登録はできるが、Notes本来のユーザー登録は、個別 登録、もしくは、標準でのユーザー登録を前提としているため、申請DBからでは、 Notes本来のユーザー登録ができない 共存には R4.6 サーバー、R4.6 クライアント を使うことになります 25-26 Domino Web の設定の違い 同時実行エージェントの設定の違い Domino R4.6 Notes.iniの"DominoAsynchronizeAgents=1" Domino 6 サーバー文書 Webユーザーの認証 Domino 6 では、認証時のセキュリティレベルがサーバー文書で設定可能 強いセキュリティ…完全階層名、共通名 弱いセキュリティ…完全階層名、共通名、姓のみ、名のみ、短縮名 Domino R4.6からアップグレードした際、強いセキュリティに引き継がれる Domino R4.6の認証時の動作は、弱いセキュリティーと同等 プラットフォーム固有設定の違い Windows系 Notes/Dominoのサービス名が変更される "Lotus Domino Server "→ "Lotus Domino Server (区切り文字なしの導入ディ レクトリ) " バッチファイルで起動/終了を行っているときは変更が必要 UNIX系 AIX OSの環境変数(Notes_SHARED_DPOOLSIZE)で指定していたメモリセグメント のサイズが256MBに固定される 環境変数の指定を削除 27-28 付録 - R5からの移行時のその他考慮事項 Dominoサーバーの導入/初期設定の違い Dominoサーバーの導入/初期設定時の考慮事項 Dominoサーバーの導入/初期設定の違い Domino R5 UNIX系 STEP1.ターミナル画面から ./installを実行→テキストモードでセットアップ STEP2.Webセットアップ Windows系 STEP1.setup.exeを実行 STEP2.Domino初回起動時にクライアントが起動し、初期設定 Domino 6 UNIX系 STEP1.ターミナル画面から ./installを実行→テキストモードでセットアップ STEP2.Domino初回起動時にセットアッププログラムが起動し、初期設定 (ただし XWindowおよび Java実行環境が必要。また、リモートからのセットアップ可) Windows系 STEP1.setup.exeを実行 STEP2.Domino初回起動時にセットアッププログラムが起動し、初期設定 29-30 Dominoサーバーの導入/初期設定時の考慮事項 新規導入/初期設定時の考慮事項 追加のサーバーとして新規に初期設定すると、新たにサーバー設定文書が作 成される 出荷版でも修正の予定なし 既存の設定がある場合には、作成された文書の削除が必要 付録 - その他考慮事項 IDファイルの暗号化強度について デスクトップ(desktop.dsk)の移行について 31-32 IDファイルの暗号化強度について 別名を設定すると、R4.6 では利用できません 別名のない組織認証者IDによって再認証して下さい 再認証のときに別名をつけないのではありません 北米版のIDファイルは、R5.0.4 より前では利用できません インターナショナル版として最初から登録していなくてはなりません 再認証では変更することはできません Notes 6 ではIDのプロパティーでセキュリティー種別を確認できません 認証ログ(certification Log)では確認できます デスクトップ(desktop.dsk)の移行について Notes 6 のデスクトップを構成するファイル desktop6.ndk bookmark.nsf R4.6 からの移行について desktop6.ndk がなく desktop.dsk があると Notes 6 が自動的に移行する bookmark.nsf がないときは、ワークスペースの情報をブックマークに登 録する Favorite Bookmarks には最近アクセスしたものが登録される R5 からの移行について desktop6.ndk がなく desktop5.dsk があると Notes 6 が自動的に移行する bookmark.nsf がないときは、ワークスペースの情報をブックマークに登 録する Favorite Bookmarks には最近アクセスしたものが登録される desktop.dsk があっても無視される 33-34 デスクトップ(desktop.dsk)の移行について desktop n .dsk の移行について desktop n .dsk から ブックマーク への移行について デスクトップ(desktop.dsk)の移行について 移行されたワークスペースとブックマーク (例) 35-36 デスクトップ(desktop.dsk)の移行について Note 6 から戻すには・・・? Notes 6 では、desktop6.ndk も bookmark.nsf も ODS 43 ODS 43 では ノーツ R4.6、ノーツ R5 では読めない 戻すことはできません、バックアップをしておいて下さい! desktop.ndk ODS を変更する方法はない → バージョンダウンできない bookmark.nsf データベースコピーで bookmark.ns5 とすることで ODS 41 に変更する bookmark.nsf にリネームすると、ノーツ R5 でも読み込めるが・・・ → 動作に保証がありません 移行時にフル活用!システム情報 LEI 6 への移行について 2002年10月11日 日本アイ・ビー・エム株式会社 37-38 Agenda 移行の前提条件 移行方法 移行ツール 移行ログファイル 本資料では、Lotus Notes/Domino R4.6とR5からの移行時の考慮点について記述 しており、その内容は、IBM Lotus Notes/Domino 6 Release Candidate(英語 版)を基にしております。そのため、正式な日本語版では内容が異なる可能性 がありますのでご注意ください。 また、本資料に含まれている情報は、正式な IBM のレビューを受けていませ ん。また、明記にしろ、暗黙的にしろ、何らの保証もなしに配布されるもので す。この情報の使用またはこれらの技術の実施は、何れも使用先の責任におい て行われるべきものであり、また、それらを評価し、実際に使用する 環境に 統合する使用先の判断に依存しています。 本資料では、IBM Lotus Notes/Domino 6 をNotes/Domino 6、IBM Lotus Notes 6 をNotes 6、IBM Lotus Domino 6 をDomino 6と省略して記述しています。 移行の前提条件 Ⅰ LEI 6はDomino 6上でのみ稼動します。 インストール要件であって、Domino R5のデータベースへの転送や同期がで きないといった訳ではありません。 Domino R5用としてはLEI 3.xを引き続きご利用になれます。 LEI 6ではR3.x LEI Administratorは使用できません。 LEIクラスタ内の全てのLEIサーバーをLEI 6にバージョンアップす る必要があります。 LEIクラスタ内のLEIのバージョンは統一する必要があります。 LEI 6 Administratorのファイル名はdecsadm.nsfに固定されます。 DECSとの混在を防ぐためでleiadm.nsfは使われません。 leiadm.ntfはdecsadm.nsfのテンプレートとして使用します。 EDA/SQLコネクションは使用できなくなりました。 EDA/SQLコネクションは移行されません。 39-40 移行の前提条件 Ⅱ LEI LSXは使われなくなりました。 LEI 3.1、3.2で使用されたLEI LSXは使用されなくなりました。代わりにLC LSXを使用することになります。 LEI Vault(スクリプト格納データベース)に登録されていない Scripted Activityが呼ぶAgentは移行ツールを実行する前にLEI Vaultにコピーする必要があります。 LEI Vaultに登録しない場合は手動で移行させる必要があります。 メタコネクションを使用している場合は追加で設定が必要で す。 LEI 6ではアクティビティでメタコネクションが正常に処理されるためのコネ クションの選択が必須になりました。 移行方法 上書きインストールによるバージョンアップ移行 概要 現在稼動中の本番環境を直接バージョンアップします。 予め上書きバージョンアップとバージョンアップ後の環境による稼動テ ストを行う必要があります。 長所 作業手順が比較的わかりやすく容易に移行できます。 短所 バックアップ環境がないため不測の事態の対応が困難となります。 現行環境に移行環境を併設 概要 現行環境に移行環境を併設して移行を行います。 長所 現行環境が併設されているため容易に環境を戻すことができる安全な移 行方法となります。 短所 現行環境とサーバー名が異なることによる設定の変更作業が伴います。 41-42 移行ツール 移行ツールの特徴 R3.x LEI AdministratorもしくはR5.0.x DECS Administratorからの移行をサポー トします。 LEI 6インストール時以外にも任意で起動することができます。 LEI 6インストール後、Dominoのプログラムディレクトリの run_migration.exeを起動することにより随時移行が可能です。 移行後も元となるR3.x LEI Administratorが変更されることはありません。 読込みのみ 移行ログファイル(migration.log)をDominoのプログラムディレクトリに出力し ます。 同じ名前のコネクションやアクティビティを見つけた場合はリネーム、上書 き、スキップを選ぶことができます。 移行ツール 注意点 稼動中のR3.x LEI Administratorから移行する場合はアクティビティを停止し てから移行ツールを実行してください。 廃れたアクティビティは予め削除してください。 廃れたアクティビティは現在の環境と整合性がとれていない事がありま す。移行を滞りなく終了させるためにこのようなアクティビティは予め 削除しておくことをお勧めします。 移行中にコネクションやアクティビティをリネームした場合は、そのコネク ションを参照しているアクティビティや従属アクティビティの関連性を失い 正しく処理できなくなるため、それらを参照しているメタコネクションやア クティビティをリネームしたコネクション名やアクティビティ名に変更する 必要があります。 43-44 移行ログファイル(migration.log) 移行ログファイル(migration.log)には以下ログが記録されます。 移行されたコネクションとアクティビティ リネームされたコネクションとアクティビティ オリジナルとリネームされた名前が記録されます。 移行できなかったコネクション EDA/SQLコネクション 移行できなかったアクティビティ EDA/SQLコネクションを使用したアクティビティ LEI LSXからLC LSXフォーマットに変更されたスクリプト ACL情報 付録 - 移行手順詳細、移行ツール詳細 移行手順詳細 上書きインストールによるバージョンアップ移行 現行環境に移行環境を併設 Ⅰ 現行環境に移行環境を併設 Ⅱ 移行ツール詳細 Step Step Step Step 1∼3 4 5 6 45-46 上書きインストールによるバージョンアップ 移行 移行手順 ①現行サーバーにDomino 6を上書きインストールする。 ②上書きインストールしたDomino 6サーバーにLEI 6を上書きインストールす る。 ③移行ツールを使用してR3.x LEI AdministratorからLEI 6 Administratorに移行 する。 ④LEI 6 Administratorの[Actions] - [RefreshAllDocuments]を実行する。 R3.x R3.x R3.x ① ② LEI 6 Domino R5 LEI R3.x Domino 6 ③ ④ Domino 6 LEI 6 現行環境に移行環境を併設 Ⅰ 移行手順 ①Domino 6を追加のサーバーとしてインストールし、そのサーバー上にLEI 6 をインストールする。 ②移行ツールを使用してR3.x LEI AdministratorからLEI 6 Administratorに移行 する。 ③LEI 6 Administratorの[Actions] - [RefreshAllDocuments]を実行する。 ② R3.x LEI 6 Domino R5 LEI R3.x Domino 6 LEI 6 ① 47-48 ③ 現行環境に移行環境を併設 Ⅱ 移行手順 ①Domino 6を追加のサーバーとしてインストールし、そのサーバー上にLEI 6 をインストールする。 ②NotesまたはOSによりDomino 6サーバー上にR3.x LEI Administratorをコピー する。 ③移行ツールを使用してR3.x LEI AdministratorからLEI 6 Administratorに移行 する。 ④LEI 6 Administratorの[Actions] - [RefreshAllDocuments]を実行する。 ② R3.x R3.x LEI 6 Domino R5 LEI R3.x Domino 6 LEI 6 ③ ④ ① 移行ツール(Step 1∼3) 使用方法 Step1 LEI 6インストール中の場合はインストール成功後に引き続き表示され る画面にて"Launch Migration Tool"をチェックしNextボタンを押します。イン ストール後に改めて移行ツールを起動する場合はDominoのプログラムディレ クトリのrun_migration.exeを起動してください。 Step2(必須) Administrator OptionsにR3.x LEI Administratorが配置されている サーバー名とパス・ファイル名を記述してください。 Step3(任意) Migration OptionsのDomino Server to run Realtime Activitiesには Advanced Realtime(R3.xでいうところのRealtime Notes)アクティビティが実行 されるサーバー名を、その他必要に応じチェックボックスをオンにして下さ い。 49-50 Welcometo the Migration Utility 移行ツール(Step 4) 使用方法 Step4 コネクション名やアクティビティ名が重複する場合はConflict Detected 画面が出力されます。 Rename conflict suffixを使用してリネームします。 Overwrite R3.x LEI Administratorのコネクション・アクティビティ文書の名前が 有効になります。 Skip LEI 6 Administratorのコネクション・アクティビティ文書の名前が有効 になります。 51-52 Conflict Detected(コネクション文書) Conflict Detected(アクティビティ文書) 53-54 移行ツール(Step 5) 使用方法 Step5 R3.x LEI VaultをDominoのデータディレクトリにコピーしておくことで LEI 6のLEI Vaultに移行することができます。 Migrate 表示されているスクリプトを移行します。 Don't Migrate 表示されているスクリプトを移行しません。 Migrate All 全てのスクリプトを移行します。 Migration the script vault...... 55-56 移行ツール(Step 6) 使用方法 Step6 Migration Complete!の画面が出力されれば正常に移行されました。LEI 6 Administratorを開いて[Actions] - [RefreshAllDocuments]を実行して移行は完了 です。 Migration Complete! 57-58 RefreshAllDocumentsを実行 最後に・・・ ありがとうございました Q&A 59-60