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WebSphere Message Broker 7 v 最新情報
WebSphere Message Broker v7 WebSphere Message Broker v7 最新情報 2009年11月20日 日本アイ・ビー・エム株式会社 ソフトウェア事業 © 2009 IBM Corporation 1 WebSphere Message Broker v7 目次 WebSphere Message Broker(WMB) の製品概要 WMB v7.0 ハイライト Simplicity for Productivity: 生産性向上のための簡素化 Connectivity for SOA: コネクティビティの強化 Dynamic Operational Management: ダイナミックな運用管理機能 Platforms and Performance:プラットフォームの拡張とパフォーマンス向上 まとめ 2 © 2009 IBM Corporation 2 WebSphere Message Broker v7 WebSphere Message Broker(WMB)とは.. 業界をリードするアプリケーション統合ミドルウェア:ユニバーサル・コネクティビティ WebSphere MQと共に、既存/ 新規のアプリケーション統合を実現する SOAにおけるAdvanced ESB を構築する為のミドルウェアに位置づけられる 様々なプロトコルでメッセージをルーティング、フォーマット変換 サポートするプロトコル Routes and Transforms messages FROM anywhere, TO anywhere MQ、JMS、HTTP(S)、Webサービス(SOAP)、REST、ファイル、TCP/IP、EIS(SAP、Siebel・・・) 幅広いデータフォーマットに対応 XML、ユーザ定義(Cヘッダー形式、COBOL COPY句)、バイナリー、タグ/区切り文字形式(CSV)、 業界標準(SWIFT、EDI、HL7・・)、IDOC 豊富なメディエーション処理 ルーティング、フィルター、変換、配布、組み立て、分解、順序付け、関連付け、集約など 開発の容易性 GUIによる簡単な開発、またはスクリプト/プログラムによる複雑な開発が可能 管理機能の充実と高いパフォーマンス GUI、コマンドによる管理、管理用プログラムも作成可能 C++ベースの実行環境で高速なトランザクション処理を可能 幅広いプラットフォームのサポート 分散系からホストまで・・・ 3 © 2009 IBM Corporation WebSphere Message Broker(WMB)は、IBMのESBを構築するミドルウェアとして位置 づけられており、次のような特長があります。 ・業界をリードするアプリケーション統合ミドルウェア:ユニバーサル・コネクティビティ ・様々なプロトコルでメッセージをルーティング、フォーマット変換 ・開発の容易性 ・管理機能の充実と高いパフォーマンス ・幅広いプラットフォームのサポート 3 WebSphere Message Broker v7 WebSphere Message Brokerの歩み Advanced ESB EAI / HUB ’99 AS/400 HOST系 UNIX/PC ’00 ’01 ’03 ’04 ’05 ’06 ’07 ’08 ‘09 終了 V1.1 V1.0 ’02 V1.1 V2.0 V2.0.1 Windows NT Windows NT AIX AIX SUN Solaris SUN Solaris HP-UX MQSeries Integrator (MQSI) NEON社製品 2.0.2 V2.1 V2.1 V5.0 V5.0 2002.1 2003.6 V6.0 V6.0 V6.1 V6.1 2005.10 V7 V7 2007.11 2009.11 eGA Linux for Intel Linux for z/OS 追加 HP-UX追加 WebSphere MQ Integrator (WMQI) WebSphere Business Integration Message Broker (WBIMB) WebSphere Message Broker (WMB) IBMが製品開発 + NEON 機能 (Rules and formatter) V1.0 V2.0 V2.1 ルールエンジン ノードを組み合わせた TDSメッセージ フロー開発 ESQLの拡張 V2.0.1 デバッガーの提供 各種ノードの提供 (2006/9サービス終了) ESQLのサポート DBアクセス Pub/Sub、XMLメッセージ V2.0.2 コントロールセンターの日本語化 V5 ツールキット (Eclipseベース) デプロイの変更 Webサービスサポート 高速Pub/Sub (2008/9サービス終了) V6 Javaノード Webサービス強化 パーサー拡張 タイマーノード ESQL機能拡張 4 V7 V6.1 Webサービス強化 シンプルな構成 パターンの提供 ファイル機能 インパクト分析 コレクター・ノード MBXによる管理の統合 WSRRとの連携 マルチインスタンスQmgr SOAPノード への対応ブローカー EIS接続 (SAP、Siebel etc.)SCA ノード MQ Pub-sub の統合 © 2009 IBM Corporation WebSphere Message Broker の歩みを図に示します。 最初はNEON社の製品のOEMでしたが、IBMが独自に製品化してv2.0を出荷しまし た。約10年間バージョンアップしながら機能拡張を続けて、2009年10月にv7が発表さ れました。 4 WebSphere Message Broker v7 WebSphere Message Broker 製品ロードマップ 将来のプラン、提供機能については変更される可能性がありますので、ご注意ください。 V7.0 IBM's plans, directions, and intent are subject to change or withdrawal Nov 2009 開発容易性の向上 Webサービスサポートの拡張 WebSphere Registry and Repository との連携 接続先の追加 (SAP, File, SMTP…) セキュリティ、管理の拡張 WebSphere Transformation Extender の統合 パフォーマンス向上 & 64 bit Linux Q2 2010 V6.1.0.4 “EA2” Q2 2009 V6.1.0.3 “EA1” Nov 2008 V6.1 V6.1.0.2 “GA2” Nov 2007 May 2008 V7.0.0.1 “GA2” 製品と前提の簡素化 パターンと影響度分析 MQ Pub-sub と管理機能の統合 PHPサポート MB Explorer Webサービス SCA との相互接続 管理機能の拡張 SFTPサポート EISサポートの拡張 WMBv7の機能として紹介 V6.1.0.1 FixPack 1 SOAPとWeb2.0機能の拡張 WSRRノードでMQサービスを定義 TCP/IP ソケット・ノード CEIサポート ITCAM for SOAサポート WTX Launcher Q4 2007 5 メジャーリリース マイナーリリース © 2009 IBM Corporation WebSphere Message Broker の製品ロードマップを図に示します。 前回のメジャー・リリースであるV6.1から、FixPackにより機能拡張を含んだ修正モ ジュールが提供されています。 5 WebSphere Message Broker v7 WMB v7.0 製品情報 製品発表 2009/10/14 (WWは10/2) 発表レター SWA09083 WebSphere Message Broker V7.0 の 発表 ・ AIX、Windows、HP-UX on Itanium、Solaris、Solaris x86-64、Linux/zOS、Linux/x86、 Linux on POWER ・ z/OS http://w3-06.ibm.com/jp/domino02/NewAIS/aisintr4.nsf/ByLetterNo/SWA09083?OpenDocument&ExpandSection=1 プログラム・ライセンスが別途必要なもの WebSphereアダプター : PeopleSoft、SAP、Siebel など 出荷 ダウンロードによる入手 : 2009/11/6 メディア・パック : 2009/12/4 z/OS版を除く ライセンス mqsimodeコマンドで段階的なモードの移行が可能 z/OS版を除く 分散プラットフォームの稼動モード 説明 Trial Edition 90日間、無料で使用できる Starter Edition 実行グループ、10メッセージフローに限定使用 Remote Adapter Deployment 2実行グループ、アダプターとJavaのみ利用可能 Enterprise Edition フルライセンス 6 © 2009 IBM Corporation WMB v7.0は、2009/10/14(WWでは10/2)に発表され、11/6にダウンロード可能 (eGA)になります。z/OS版はeGAがないので、12月にメディアでの出荷となります。 6 WebSphere Message Broker v7 WMB v7.0 ハイライト Simplicity for Productivity: 生産性向上のための簡素化 製品の前提と構成必要なコンポーネントがシンプルに! 事前に提供する“パターン“を利用することで、メッセージフローの開発が簡単に! 開発ツールによりESQL、マップ、メッセージセットの変更の影響度分析ができる MB Explorer によるGUIでの管理ツールの提供 WebSphere MQ のPub/Subブローカーとの統合 Connectivity for SOA: コネクティビティの強化 WebSphere Process Server と相互接続するためのSCAノードの提供 SAP, Siebel, PeopleSoft などのパッケージアプリケーション接続の強化 Web2.0サポートのためのPHPノードの提供 順序制御のためのSequence/Resequenceノードのサポート Dynamic Operational Management: ダイナミックな運用管理機能 WebSphere Business Monitor による監査とモニタリング ブローカーのパフォーマンスを測定するための統計機能の拡張 可用性向上のためのマルチインスタンス キュー・マネージャーに対応 MQベースのセキュリティ管理 Platforms and Performance:プラットフォームの拡張とパフォーマンス z/OS版ブローカーの64bit 化とメモリー使用量の削減 パフォーマンス・モニタリング・ツールの提供 7 © 2009 IBM Corporation WMB v7.0のハイライトは次の4つにまとめられます。 Simplicity for Productivity: 生産性向上のための簡素化 Connectivity for SOA: コネクティビティの強化 Dynamic Operational Management: ダイナミックな運用管理機能 Platforms and Performance: パフォーマンス向上とプラットフォームの拡張 7 WebSphere Message Broker v7 Memo ブランク・ページ 8 © 2009 IBM Corporation 8 WebSphere Message Broker v7 Simplicity for Productivity: 生産性向上のための簡素化 製品の前提と構成必要なコンポーネントがシンプルに! 事前に提供する“パターン“を利用することで、メッセージフローの開発が簡単に! 開発ツールによりESQL、マップ、メッセージセットの変更の影響度分析ができる MB Explorer によるGUIでの管理ツールの提供 WebSphere MQ のPub/Subブローカーとの統合 Connectivity for SOA: コネクティビティの強化 Dynamic Operational Management: ダイナミックな運用管理機能 Platforms and Performance:プラットフォームの拡張とパフォーマンス向上 9 © 2009 IBM Corporation Simplicity for Productivity: 生産性向上のための簡素化 9 WebSphere Message Broker v7 Simplicity for Productivity :シンプルな構成・管理 WMBコンポーネントの簡素化 構成マネージャーの廃止 :ブローカー・ドメインの概念がなくなり、ブローカーは個別に管理する ツールキットまたはMB Explorerから直接ブローカーに接続して、デプロイや管理を実行 ブローカーDBの廃止 :データベースの導入、構成、運用が不要となり、前提SWを緩和 ユーザネームサーバーの廃止: Pub/Subブローカー機能は、MQに統合 WMBv6.1まで WMBv7 実行環境 ブローカー ブローカー ブローカー ブローカー ブローカー ブローカー ブローカー ブローカー DB DB 運用管理 MBX MBX 構成Mgr 構成Mgr Toolkit Toolkit 開発/UT Toolkit Toolkit WMB v7 でのシステム・コンポーネント コンポーネントの役割の明確化 開発ツール、運用ツール用のライセンスは不要 コンポーネント 説明 ブローカー メッセージフローを稼動させる実行環境 ツールキット Eclipseベースの開発/テストツール(Windows、Linux Intelのみ) MB Explorer Eclipseベースの運用管理ツール (Windows、Linux Intelのみ) 10 © 2009 IBM Corporation WMBv7の最も大きな機能変更は、コンポーネントの簡素化です。構成マネー ジャー、ブローカーデータベース、ユーザ・ネームサーバーが廃止されました。これによ り、ブローカー稼動に必須だったデータベースの導入、構成、運用が不要となり、前 提ソフトウェアも緩和されました。 また、WMB独自で持っていたPub/Subブローカー機能をMQに統合したことで、 Pub/Subセキュリティ管理のためのユーザネームサーバーを廃止しました。 このように、WMB v7でのシステムコンポーネントは、実行環境である「ブローカー」と、 開発/テスト環境の「ツールキット」、管理用の「MBエクスプローラ」の3つに集約され、 役割分担が明確になりました。 10 WebSphere Message Broker v7 Simplicity for Productivity :シンプルな構成・管理 ブローカーの構成/管理情報は、ファイルまたはMQキューに保管 デプロイされたリソースや構成/管理情報は、ファイルシステムに保管 mqsi[backup|restore]broker コマンドによるバックアップ/リストアが可能 ノードの機能として内部的に保管する状態はMQキューを利用 aggregation, collections…など ツールキットは、開発/テスト用のツールに位置づけ 開発者がテストを実施するために必要な操作のみ実施可能 ブローカービューでの操作 (ブローカー管理パースペクティブの廃止) ローカルブローカーの作成/削除 ローカル/リモートブローカーの開始/停止 実行グループの作成/削除、開始/停止 メッセージフローの開始/停止、デプロイ 【ツールキットのブローカー・ビュー】 11 © 2009 IBM Corporation ブローカDBに保管されていた情報は、ファイルシステムやMQキューに保管されるように なりました。 ツールキットは、開発/テスト用のツールに位置づけられ、開発者がテストを実施するた めに必要な操作が実施可能です。 11 WebSphere Message Broker v7 Simplicity for Productivity :シンプルな構成・管理 MB Explorer (MBX)管理ツールの提供 MQ Explorerにプラグインでブローカーの管理(開始/停止、デプロイ)が可能 複数ブローカーに対して1回の操作でデプロイ可能 1つの画面からMQとWMBの管理ができる 管理はMB Explorerで実施するという役割の明確化 MQの管理 ・QMgr開始/停止 ・チャネル開始/停止 ・キュー監視 etc. ブローカーの管理 ・ブローカーの開始/停止 ・開発物のデプロイ ・ブローカーのプロパティ変更 ・実行グループの作成/削除、開始/停止 ・メッセージフローの開始/停止 ・トレース開始/停止 etc. 12 © 2009 IBM Corporation MB Explorer は、MQ Explorerにプラグインでブローカーの管理を行います。ブロー カーやメッセージフローの開始/停止だけでなく、実行グループ単位での操作もでき るようになりました。 MQとWMBが1つの画面から操作可能となり、運用管理が容易になりました。 12 WebSphere Message Broker v7 Simplicity for Productivity :開発生産性向上 “パターン“を利用して簡単に品質の高いメッセージフローの開発ができる パラメータをセットすればメッセージフローを作成してくれる雛形を提供 メッセージ連携、サービス連携、ゲートウェイ、ファイル連携など パターン・エクスプローラで必要なパラメータを入力すると、メッセージフローを自動生成 エラー処理、ロギングなど標準サブフローも定義済み 【パターンの選択】 【パターン・パラメータの入力】 【生成されたメッセージフロー】 13 © 2009 IBM Corporation 事前に提供されている“パターン”を利用することで、容易に品質の高いメッセージフ ローを開発できるようになりました。 メッセージ連携、サービス連携、ゲートウェイ、ファイル連携など複数のパターンが製 品とともに提供されます。 パターン・エクスプローラで必要なパラメータを入力すると、メッセージフローを自動生 成してくれます。 13 WebSphere Message Broker v7 Simplicity for Productivity :開発生産性向上 ツールキットによる変更の影響度分析ができる 項目の変更が、どこに影響を与えるかを表示してくれる ESQL、マップ、メッセージセット、メッセージフローなど 実際に項目の変更は行わない 関連する修正箇所を事前に確認することで、修正忘れを防止 新しいサンプル・ギャラリー 他のBPM製品と同様のルック&フィールに変更された 自動的にサンプルを呼び出し、インポート/デプロイすることができる “サンプルから開始“を選択、詳細説明をクリック、Infocenterが起動されインポート/デプロイできる 【ツールキットからサンプルを選択】 14 【Infocenterからインポート】 © 2009 IBM Corporation ツールキットでは、項目を変更時の影響度分析ができます。例えばサブフローの名 前を変更した時、変更がどのメッセージフローに影響するかを表示してくれます。 また、サンプル・ギャラリーが使いやすくなりました。 14 WebSphere Message Broker v7 Simplicity for Productivity: 生産性向上のための簡素化 Connectivity for SOA: コネクティビティの強化 WebSphere Process Server と相互接続するためのSCAノードの提供 SAP, Siebel, PeopleSoft などのパッケージアプリケーション接続の強化 Web2.0サポートのためのPHPノードの提供 順序制御のためのSequence/Resequenceノードのサポート Dynamic Operational Management: ダイナミックな運用管理機能 Platforms and Performance:プラットフォームの拡張とパフォーマンス向上 15 © 2009 IBM Corporation Connectivity for SOA: コネクティビティの強化 15 WebSphere Message Broker v7 Connectivity for SOA :新しいノードのサポート/拡張 WPS v6.2との相互接続を可能にするSCAノードを提供 SCA Input/ SCA Replyノード:メッセージフローがSCAエンドポイントになる SCA Request ノード :SCAエンドポイントを呼び出す SCA Asynchronous Request/Response ノード:非同期でSCAエンドポイントを呼び出す SCDLの取り込み/出力が可能 ツールキットにドラッグ&ドロップでSCDLをインポート メッセージフロー・エキスポート・ウィザードからSCDLを生成 Webサービス・バインディング、MQバインディングをサポート 【SCAノードとWPSの接続】 WMB SCAノード WPS SCDL SCDL 【MQサービス定義の例】 WSRRとの連携の拡張 (v6.1のFix) WSRR ノードで Webサービスに加えてMQサービス定義を サポート wmq:/msg/queue/INS.QUOTE.REQUEST? connectQueueManager=MOTOR.INS &replyTo=msg/queue/INS.QUOTE.REPLY &persistence=MQPER_NOT_PERSISTENT MQアプリケーションのロケーションやメッセージ・プロパティなどをWSDLのように定義したもの レジストリー検索でマッチしたオブジェクトに関連するすべての項目を取得可能 16 © 2009 IBM Corporation WPSv6.1との連携のために新しくSCAノードが提供されます。 WSRRとの連携は、前のバージョンから提供されていましたが、さらに機能が拡張されました。 16 WebSphere Message Broker v7 Connectivity for SOA :新しいノードのサポート/拡張 SAPノードの拡張 SAPInput /SAPReply ノード:メッセージフローをBAPIインターフェースで同期呼び出しできる メッセージフローをRFC サーバー(外部システム)としてSAP に登録できる SAPを呼び出すための機能(SAPRequestノード)はすでに提供済み 【SAPからSAPノードを呼び出す】 JCA1.5 WMB SAPノード BAPI Object SAPシステム IMSとの連携 (v6.1のFix) IMS Requestノード :IMSトランザクションの同期呼び出しを行う IMS TM リソース・アダプター機能をもつ ホスト側はIMSConnect が必要 【IMSノードからIMSを呼び出す】 File MQ ホスト WMB WMB TCP/IP IMS Connect IMSノード SOAP OTMA IMS APL IMS TM Resource Adapter 17 © 2009 IBM Corporation SAPノードが拡張され、SAPからメッセージフローをBAPIインターフェースで同期的に 呼び出すことができるようになりました。 IMS TMリソース・アダプターの機能により、IMSトランザクションの呼び出しができます。 17 WebSphere Message Broker v7 Connectivity for SOA :新しいノードのサポート/拡張 PHPスクリプトでメッセージ変換を記述できる PHP Computeノード (一部のプラットフォームでは、v6.1のFixで提供済み) PHPのコードはJavaと同様に自動的にブローカーにデプロイされる 【ルーティングの記述例】 XPath の使用も可能 function evaluate($message) { if ($message->XMLNSC->doc->threshold->getValue() > 10) { return ‘out’; } else { return ‘other’; } } 複数メッセージの順序を制御する新しいノード 順序番号を保管するなど、順序制御のためのユーザーロジックは不要 Sequenceノード:入力メッセージに対してシーケンス番号(シーケンス・グループ)を付与する Resequenceノード:受信したメッセージをメッセージ内の順序番号に従って並べかえる 次の順番のメッセージを待ち受けるタイムアウト値や、未着の場合の処理方法を指定できる 複数の入力元から届いたメッセージの順序制御も可能 【複数入力元からのメッセージを順序制御】 TCPIP WMB WMB Sequenceノード MQ JMS ① ② ③ ③ ② ① Resequenceノード 18 © 2009 IBM Corporation PHPComputeノードにより、ESQLやJavaに加えてPHPスクリプトでメッセージ変換処理を記述 できるようになりました。 Sequenceノード/Resequenceノードは、複数メッセージに順序番号を割り当てたり、受信した メッセージを順序番号に従って並べ替えます。 18 WebSphere Message Broker v7 Simplicity for Productivity: 生産性向上のための簡素化 Connectivity for SOA: コネクティビティの強化 Dynamic Operational Management: ダイナミックな運用管理機能 WebSphere Business Monitor による監査とモニタリング ブローカーのパフォーマンスを測定するための統計機能の拡張 可用性向上のためのマルチインスタンス キュー・マネージャーに対応 MQベースのセキュリティ管理 Platforms and Performance:プラットフォームの拡張とパフォーマンス向上 19 © 2009 IBM Corporation Dynamic Operational Management: ダイナミックな運用管理機能 19 WebSphere Message Broker v7 Dynamic Operational Management :監視・統計 WebSphere Business Monitor による監査とモニタリング 各ノードの“モニター“タブで生成するイベントを登録 MQトピックとしてパブリッシュされたイベントをWBMでモニタリングできる 【WMBのイベントをWBMでモニタリング】 WMBのイベント フォーマット(CBE) WMB MQ Pub/Sub トピック Monitor WAS CBEのイベントフォーマット CEI サーバー MDB Analyze WBM ブローカーのパフォーマンスを測定するための統計機能を拡張 MB Explorerで、メッセージフロー統計のスナップショットを表示 応答時間、CPU時間、入力/出力メッセージ数、エラー数 など 【MB Explorerの統計情報の表示】 リソース使用状況の取得 JVM、パーサーのメモリー使用量、ヒープサイズ、 SOAP/HTTPのソケット送受信バイト数など 「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「ブローカー統計」をクリック 20 © 2009 IBM Corporation WMBの各ノードの状況をイベントとして送信し、WBMでモニターすることができます。 ブローカーのパフォーマンスやリソース使用状況を記録する統計機能が拡張されま した。 MB Explorerからメッセージフローの統計のスナップショットを取得、グラフ表示できま す。 20 WebSphere Message Broker v7 Dynamic Operational Management : 可用性向上 MQ v7.0.1のマルチインスタンス・キュー・マネージャーに対応 z/OS版を除く ブローカー障害時、HA専用ソフトウェアなしに自動でフェールオーバー可能 キュー・マネージャーのフェールオーバー後に 自動的にブローカーを起動する MQのサービスとしてブローカーを登録しておく スタンバイ・インスタンス アクティブ・インスタンス QMGR_A ネットワーク・ ストレージ QMGR_A BRK1 BRK1 マルチインスタンス・キュー・マネージャーとは・・・ NFS v4などのネットワーク・ストレージにキュー・マネージャーのトランザクションログ、キューファイル を配置 【接続相手がキュー・マネージャー間接続の場合】 キュー・マネージャーは2つのモードで稼動 アクティブ・インスタンス – メッセージング・サービスを提供する スタンバイ・インスタンス – アクティブ・インスタンスの稼動状況をチェックし、 障害を検知したら、自らアクティブ・インスタンスとして稼動 アクティブ・インスタンス ネットワーク・ スタンバイ・インスタンス ストレージ QMGR_A QMGR_A 本番機 MQチャネルの自動再接続 スタンバイ機 192.168.10.71 192.168.10.70 ネットワーク・アドレスの引継ぎ機能は持たない 接続相手がMQ v7.0.1の場合は、チャネルの自動再接続または クライアント再接続機能により、自動的にフェールオーバー後の キュー・マネージャーとのメッセージ送受信が可能 21 QMGR_1 192.168.10.83 チャネルのCONNAMEに複数宛先を記述可能 © 2009 IBM Corporation MQ v7.0.1の新しい機能であるマルチインスタンス・キューマネージャーに対応すること でブローカーの可用性を高めることが出来ます。 マルチインスタンス・キューマネージャーはHAのためのソフトウェアなしに障害時に フェールオーバーする機能です。 21 WebSphere Message Broker v7 Dynamic Operational Management :セキュリティ MQベースのセキュリティ管理 構成マネージャーが廃止されたことにより、セキュリティ管理はMQベースに統一 V6.1までは、 MQのアクセス権管理 + 構成マネージャーによるACL管理 ユーザ/グループIDで、MQオブジェクトに対する権限付与を行う ブローカー・キュー・マネージャーへの接続、ブローカー用システム・キューへのアクセス権で制御 3タイプのアクセス権設定 ① read :表示 ② write :デプロイ、属性変更、作成/削除 ③ execute: 開始/停止 セキュリティのON/OFF mqsichangebroker ブローカー ブローカー ブローカー ブローカー SYSTEM.BROKER.xxxx 構成Mgr 構成Mgr Qmgr Qmgr Toolkit Toolkit MBX MBX USER01 ACL MQ OAM WMBv7.0のセキュリティ Pub/Sub ACL Qmgr Qmgr MQ OAM WMBv6.1までのセキュリティ 【注】OAM(Object Authority Manager):分散系MQのアクセス権管理の仕組み z/OS版ではRACFによるアクセス権管理 22 © 2009 IBM Corporation 構成マネージャーが廃止されたことにより、従来のWMBのACLによるアクセス権管理が なくなり、MQベースのセキュリティ管理に統一されました。 22 WebSphere Message Broker v7 Simplicity for Productivity: 生産性向上のための簡素化 Connectivity for SOA: コネクティビティの強化 Dynamic Operational Management: ダイナミックな運用管理機能 Platforms and Performance:プラットフォームの拡張とパフォーマンス向上 z/OS版ブローカーの64bit 化とメモリー使用量の削減 パフォーマンス・モニタリング・ツールの提供 23 © 2009 IBM Corporation Platforms and Performance:プラットフォームの拡張とパフォーマンス向上 23 WebSphere Message Broker v7 Platforms :プラットフォームサポート 幅広いオペレーティングシステムとハードウェアのサポート AIX, Windows, z/OS, HP-UX(Itaniumのみ), Linux on xSeries, pSeries, zSeries, Solaris (x86-64 and SPARC) HPUX PA-RISC のサポートは終了、 HP-UX Itaniumへの移行手順の提供 64 bitサポート 実行グループとコマンドは 64bitで稼動 Windows版を除く 32 bit実行グループのサポートは終了 Windows版 は 32bitだが、64bitハードウェアでも稼動 業界標準のデータベースのサポート DB2, Oracle, Sybase, SQL Server, Informix ブローカーが稼動するためのブローカー・データベースは不要になった ユーザ・データベースのサポートには影響なし MQ 7.0.1 が前提 WMB製品に同梱 z/OS版を除く すべてのプラットフォームでJava 6 に対応 64 bit の IBM J9 に対応することにより、パフォーマンス向上と起動時間を短縮 システム前提は、こちらのサポートページで確認 http://www.ibm.com/software/integration/wbimessagebroker/requirements/ 24 © 2009 IBM Corporation WMBv7の前提についてまとめています。Windows版を除くすべてのプラットフォームで64 bit対 応となり、パフォーマンスが向上しました。 24 WebSphere Message Broker v7 Platforms :マイグレーション WMB v6とv6.1からのマイグレーションをサポート 開発物(メッセージセット、メッセージフロー)は変更なしに移行できる ESQL, Java, Maps, XSLT 既存の32bit実行グループは64bitに移行される 2005/10 GA 2007/12 GA 2007/12 GA WMB v6.0 WMB v6.1 WMB v7.0 mqsimigratecomponents ブローカー移行のためのコマンドを提供 mqsimigratecomponent コマンドでブローカーデータベース、キュー、レジストリー情報を移行 –t オプションでロールバックも可能 MQのPublish/Subscribe への移行 migmbbrkコマンド(MQ提供)でステート情報を移行 サブスクライブ登録、パブリッシュ、リテイン・パブリケーション、ACL情報を移行 旧バージョンとの共存により、段階的な移行ができる WMB v7は、v6/v6.1と共存できる WMB v7のツールキットからv6/v6.1のブローカーを 管理することはできない 25 ツールキット v6/v6.1 v7.0 構成マネージャー v6/v6.1 ブローカー v6/v6.1 v7.0 © 2009 IBM Corporation WMBv7は古いバージョンからのマイグレーションが可能です。 メッセージフローやメッセージセット などの開発物は変更なしにエキスポート/インポートなどの方法で移行できます。また mqsimigratecomponent コマンドによりブローカーの移行もできます。 25 WebSphere Message Broker v7 WebSphere Message Broker v7.0 まとめ WebSphere Message Broker v7.0 はメジャーリリース WMB v6.0,v6.1の後継製品 ユニバーサルコネクティビティ機能を幅広いシナリオで拡張 アーキテクチャー、機能、操作の観点から改良 製品出荷後もさらに機能拡張や新しいノードの提供が予定されている お客様の要望を実現する、幅広いエリアで機能を拡張 Simplicity for Productivity: 生産性向上のための簡素化 Connectivity for SOA: コネクティビティの強化 Dynamic Operational Management: ダイナミックな運用管理機能 Platforms and Performance:プラットフォームの拡張とパフォーマンス向上 WMB は、IBMのコネクティビティを実現するためのキーとなるミドルウェア 26 © 2009 IBM Corporation WMB v7.0は、お客様の要望に応えて幅広いエリアで機能拡張を行っています。製品出荷後 もさらに新しいノードや機能拡張が予定されています。 WMBはIBMのコネクティビティを実現するためのキーとなる製品です。 26