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北 陸 地 方 新 第 三 系 の 珪...          伊 東 佳 彦*

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北 陸 地 方 新 第 三 系 の 珪...          伊 東 佳 彦*
NOM(News of Osaka Micropaleontologists)
No. 14, pp. 1 - 27 (1986).
北 陸地方新 第三系 の珪藻 化石層序
伊 東 佳 彦*
Diatom
in
Biostratigraphy
the
Hokuriku
of
the
Province,
Yoshihiko
Neogene
System
Central
Japan
ITO*
ABSTRACT.The Neogene System in the Hokuriku Province is correlated
to the
diatom zones of Koizumi (1985).
The Nanamagari Tuff in the Kanazawa area
is correlated
to the A. ingens zone. The Asagaya Mudstone, Shimoaraya Tuff
and Takakubo Mudstone in the Kanazawa area,
the Omine Mudstone and
Kurahara Sandstone
in the Iozen area,
the Tochiage Mudstone,
Shiotani
Sandstone,
Asatani Siltstone
and Mitani Mudstone in the Yatsuo area are
correlated
to the D. lauta zone.
The Yoshikura Mudstone in the Tsubata
area is correlated
to the D. hyalina zone.
The Shimonaka Sandstone in the
Tsubata area is correlated
to the D. nicobarica
zone.
The upper part of
the Takakubo Mudstone in the Iozen area is correlated
to the T. oestrupii
zone,
while the exact correlation
of the lower part
is impossible.
The
Takakubo Mudstone in the Tsubata area is correlated
to the C. yabei zone.
The Takakubo Mudstone in the Tsuribe area
is correlated
to the T.
oestrupii
zone.
Thick sediments are deposited
in the Hokuriku Province during a short
period in Early to Middle Miocene, which coincides
with the clockwise rotation of the Southwest Japan that resulted
in a rapid subsidence.
On the
other hand, thin sediments are deposited
with several interruptions
after
Middle Miocene, which indicates
a stable condition
in this province.
比 に きわ め て 有 効 な も の と な っ て い る.
Ⅰ.は じめ に
最 近,中
期 中 新 世 初 期 に お け る西 南 日 本 の 時
1960年 代 か ら80年 代 に か け て 新 第 三 系 の 微 化
計 回 り回 転 運 動 に よ り 日本 海 が 形 成 され た と の
石 層 序 は め ざ ま し く発 展 し,従 来 大 型 化 石 等 で
仮 説 が 提 唱 さ れ て お り(Otofuji and Matsuda,
行 わ れ て い た 対 比 お よび 時 代 決 定 は 大 幅 に 修 正
1983; Hayashida and Ito, 1984; Otofuji et
され つ つ あ る(Tsuchi,1981).微
al.,1985),当
化石 の中で も
時 の 地 史 を 解 明 す る フ ィ ール
珪 藻 化 石 は,中 緯 度 に 位 置 す る 日本 の 各 地 か ら
ドと して 西 南 日本 新 第 三 系 が 注 目 さ れ る よ う に
多 量 に 産 出 す る こ と,近
な っ て き た.そ の うち 北 陸 地 方 は,新
年の研 究 に よってそ の
生 層 序 が 確 立 しつ つ あ る こ と(Koizumi,1973,
1985;秋
葉,1983)な
ど か ら時 代 決 定 お よ び 対
*農 林水産省近畿農政局計画部資源課
第三 系海
三系 に おいて,珪 藻 化石 に よる時 代決定 お よび
対比 を試 み い くつかの 新知 見 を得 たの で以 下 に
報告 す る.
本 研究 は亀井 節夫教 授 お よび石 田志朗 助教授
の指 導の下 に筆 者が1982∼84年 にか けて京都大
学修 士課程 特殊 研究 と して 行 ったもの であ る。
大阪 大学教 養 部の小泉 格助 教授 には珪藻 化石 に
つ いて ご指 導頂 き,ま た,本 論文 を まとめ るに
あ た り貴重 な意 見 を頂 いた 。当時 京都大学 大学
院生 で あ った石 油公 団の早 川秀樹 氏 には現地 調
査 にお いて多大 の ご協力 を頂 き,ま た,八 尾地
域の 珪藻 の試料 を提 供 して頂 いた 。京都 大学新
第三系 研究 グル ープの方 々に は野外調 査 および
室 内作業 に おいて多 くの 協力 を頂 いた 。以上 の
第1図 2:新
調 査 地 域 位 置 図.1:新
第 三 紀 火 山 岩 類,3:先
金 沢 地 域,b:釣
d:八
第 三 紀 堆積 岩,
部 地 域,c:医
尾 地 域,e:津
方 々に心 か ら感謝 します.
新 第 三 系,a:
王 山地 域,
幡地 域
第3図
調 査 ル ー トお よ び 試 料 採 取 地 点 。 これ
らの 図 は 国 土 地 理 院 発 行 の 二 万 五 千 分 の 一 地 形
図 「金 沢 」 「鶴 来 」「 粟 崎 」「 福 光 」 「倶 利 伽
成 層 が 広 く分 布 し,露 出 状 態 も 良 く,古
くよ り
多 くの 地 質 学 的 研 究 が 実 施 さ れ て き た(津
1953;坂
本 ・野 沢,1960;早
筆 者 は,石
田,
川,1983).
川 県 お よび 富 山県 に分 布 す る新 第
第2図
羅 」 「宮 森 新 」 図 幅 お よび 五 万 分 の 一 地 形 図 「
津 幡 」 「石 動 」 図 幅 を 使 用 し た も の で あ る.
1:金
沢 地 域,2:釣
4:医
王 山地 域,5:八
調査 地域 の層序 区分,年 代 および対比
は従来 の見解 に よ る.
部 地 域,3:津
尾 地域
幡 地 域,
行 う。 また,D.katayamaeとD.hustedtiiの
Ⅱ
.地 質
識 別,お
調査地 域 は次の 五地 域で あ る(第1図)。
金
沢 市南部 の犀 川沿 いの地 域 を金沢地 域 と呼ぶ。
金沢 市東 北部 の釣部-上 涌谷 の丘陵地 を釣 部地
域 と呼ぶ。 富 山県福 光 町西部 の丘陵地-山 間地
よびThalassionema schraderiとT.
nitzschioldesとT.hirosakiensisの
識別 も
して い な いの でC.yabei zone,D.katayamae
ne,T.schraderi
zo zoneの
識 別 は他の珪藻 化
石 群 集 を 見 る こ と で 行 う こ と に した.
を医王 山地域 と呼ぶ 。富 山県 砺波市 の丘陵地 を
八尾 地域 と呼ぶ。 石 川県 津幡 町の丘 陵地 を津 幡
.産 出 珪 藻 化 石
Ⅳ
地域 と呼ぶ。
本 研究 では新た に地質図 を作 成す るだけの広
域 にわ たる詳細 な地 質調査 は実施 していな いの
で,そ れぞ れの地 域 の地質層 序 区分 につ いては
ル ー トご との 産 出 珪 藻 化石 の 一 覧 表 を 第5図
に 示 し,以 下 に各 地 域 ご と に 産 出 珪 藻 化 石 に つ
いて解説 す る。
従 来の 報告 に従 っ た。即 ち,金 沢 地域 お よび釣
部地域 につ いて は今井(1959),医 王 山地 域 につ
いて は井 上 ほか(1964),八 尾 地域 につ いて は早
1.金
川(1983),津 幡地 域 につ いては紹 野(1977),の
(1)相
層序 区分 に それぞ れ従 った(第2図)。
沢地域
合 谷 ル ー ト(第5図-1)
七 曲 凝 灰 岩 層 の5層
準 か ら珪 藻 化 石 が 産 出 し
た。Actinocyclus ingensが
.研 究 方法
Ⅲ
産 出 し,D.lauta
が 産 出 しな い こ と か らA.ingens zoneに
属す
る と考 え られ る.
前述の5地 域の17ル ー トにおい て詳 細 なル ー
ト柱 状図 を作 成 し274の 試料 を採取 した。 調査
ル ー トお よび 試料採 取地点 を第3図 に,調 査ル
ー トごとの地質 柱状 図お よび試料 採取 層準 を第
(2)犀
川 ル ー ト(第5図-2)
七 曲 凝 灰 岩 層 の1層
準,朝
屋 泥 岩 層 の9層
準
お よび 高 窪 泥 岩 層 の7層 準 か ら珪 藻 化 石 が 産 出
した 。七 曲 凝 灰 岩 層 は 化 石 の 産 出 量 が少 な く,
4図 に示 す。
e決 定 に有 効 な 種 を 見 出 せ な か っ た。 朝
zon
屋
採取 した試料 は基本 的 には小泉(1977)の 方 法
泥 岩 層 お よび 高 窪 泥 岩 層 はD.lautaを
に従 って処 理 しス ライ ドを作成 した。
珪藻 化石 の同定 は,1000倍 の顕 微鏡 下で休 眠
胞子以 外の海 成珪 藻化 石の 同定数 が200に 達 す
産出 し
を産 出 しな い こ と か ら
Denticulopsi
lauta zoneに
(3)野
属 す る と考 え られ る.
D.
田 山 ル ー ト(第5図-3)
朝 屋 泥 岩 層 の2層
準,高
窪 泥 岩 層 の12層
準
るまで行 った。 ただ し個 体数 が少 な いもの につ
いて は,4測 線 で見 られ た化石 につ いてのみ 同
か ら珪 藻 化 石 が 産 出 した。 両 層 と も 匹D.lauta
定 した。
を 産 出 しD.hyalinaを
北西太 平洋 に おいて は,さ まざ ま珪藻 化石帯
auta zoneに
産 出 しな い こ と か らD.
属 す る と考 え られ る。
l
が提案 され てい るが,今 回の 研究 で は最 新の 成
果 で あるKoizumi(1985)の 区 分 お よび時 代決定
に従 う。た だ し,Koizumi(1985)が 識別 して い
るDeiculopsis
2.釣
部地 域
praelautaを 筆者 は識 別 して
いな いの で,D.lauta zoneとD.praelauta
neを一 括
zo して,D.lauta zoneと
して分 帯 を
(1)上
涌 波 ル ー ト(第5図-4)
高 窪 泥 岩 層 中 の4層
準 か ら珪 藻 化 石 が 産 出 し
た。Denticulopsis
Rouxia
kamtschaticaが
californicaが
Rossiella
産 出 し
産 出 し な い こ と,お
tatsunokuchiensisが
よび
産 出す る こと
か らThalassiosira oestrupii zoneに
属 す る
御 峯 泥 岩 層 はD.lautaを
産 出 し,D.hyalina
を 産 出 しな い こ と か らD.lauta zoneに
属す る
と考 え られ る。 蔵 原 砂 岩 層 は 化 石 の 産 出 量 が 少
な い が,D.lautaを
産 出 し,D.hyalinaを
と 考 え ら れ る。 な お 今 回 の 研 究 で は 本zoneの
産 出 しな い こ とか らD.lauta
下 限 を 定 義 づ け て い るT.oestrupiiは
能 性 が強 い。 高 窪 泥 岩 層 は 化 石 の 産 出 が 少 な く
識別 し
ne決 定 に有 効 な 種 を見 出 せ な か っ た。
て い な い。
(2)釣部
(6)蔵
ルー ト
準 か ら珪 藻 化 石 が 産 出 し
た。 本 層 はD.1autaを
産 出 し,D.hyalina
を 産 出 し な い こ と か らD.lauta zoneに
王 山地域
zo
原 南 東 ル ー ト(第5図-8)
御 峯 泥 岩 層 中 の4層
珪 藻 化石 は 産 出 し な か っ た。
3.医
zoneに 属 す る可
属 する
と考 え られ る。
(1)市
(7)小
瀬ルー ト
珪 藻 化 石 は産 出 しな か っ た。
(2)北
珪 藻 化 石 は産 出 しな か った。
を産 出 し,D.hyalinaを
窪 泥 岩 層 の4層
準か
産 出 しな い こ と か ら
に 属 す る と考 え られ る。 高窪 泥
D.lauta zon
窪 ル ー ト(第5図-5)
御 峯 泥 岩 層 の10層
準,高
ら珪 藻 化 石 が産 出 した。 御 峯 泥 岩 層 はD.1auta
荒山ル ー ト
(3)高
森 谷 ル ー ト(第5図-9)
御 峯 泥 岩 層 の8層
準 お よび 高窪 泥 岩 層 の1
岩 層 は 化 石 の 産 出 量 が 少 な くzone決
定 に有 効
層 準 か ら珪 藻 化 石 が 産 出 した。 御 峯 泥 岩 層 はD.
な 種 を 見 出 せ な か っ た。 た だ し試 料 番 号AU26-5
lautaを
の 層 準 でCoscinodiscus yabei (C.picatus
産 出 しD.hyalinaを
か らD.1auta zoneに
産 出 しな い こ と
属 す る と考 え られ る。 高
窪 泥 岩 層 は 化 石 の 産 出 が 少 な くzone決
定 に有
下 限 はD.hyalina zone,上
限 はT.schraderi
neと 考 え られ る。
効 な 種 を 見 出 せ な か っ た。
(4)上
を 含 む)が 見 つ か っ て お り,そ の 生 存 期 間 か ら
zo
砂 子 谷 ル ー ト(第5図-6)
御 峯 泥 岩 層 の12層
準,蔵
お よび 高 窪 泥 岩 層 の1層
原 砂 岩 層 の1層 準
4.八
尾 地域
準 か ら珪 藻 化 石 が産 出
し た。 御 峯 泥 岩 層 はD.1autaを
産 出 し,D.
を産 出 しな い こ と か らD.lauta hyalina
zone
(1)和
田 川 ル ー ト(第5図-10)
三 谷 泥 岩 層 中 の6層
準 か ら珪 藻 化 石 が 産 出 し
に 属 す る と考 え られ る。 蔵 原 砂 岩 層 お よび 高 窪
た。D.lautaを
泥 岩 層 は 化石 の 産 出 量 が 少 な く,zone決
し な い こ とか らD.lauta zoneに
定に
有 効 な 種 を 見 出 せ な か っ た が,高 窪 泥 岩 層 の 試
料 番 号MY83の 層 準 でCoscinodiscus temperei
を産 出 して い る。Koizumi
and Burckle(1984)
(2)大
瀬 谷 ル ー ト(第5図-11)
塩 谷 砂 岩 層 の5層
度 と考 え ら
準,三
れ,こ
あてはめ る
た。3層
と,D.praedimorpha
oestrupii zoneに
(5)蔵
zone∼Thalassiosira
相 当 す る こ と に な る.
原 ル ー ト(第5図-7)
御 峯泥岩層 の6層 準,蔵 原砂岩 層の4層 準,
高窪 泥岩層 の2層 準 か ら珪 藻 化石が産 出 した。
産出
属 す る と考 え
ら れ る。
に よ れ ば そ の 生 存 期 間 は5-13Ma程
の 層 準 をKoizumi(1985)に
産 出 し,D.hyalinaを
準,浅
谷 泥 岩 層 の3層
と もD.1autaを
谷 シル ト岩層 の6層
準 か ら珪 藻 化 石 が 産 出 し
産 出 し,D.hyalina
を 産 出 しな い こ と か らD.lauta zoneに
属する
と考 え ら れ る。
(3)山
田 川 ル ー ト(第5図-12)
塩 谷 砂 岩 層 の3層
準 お よび 浅 谷 シ ル ト岩 層 の
1層 準 か ら珪 藻 化 石 が 産 出 し た。 両 層 と もD.
lautaを
産 出 し,D.hyalinaを
と か らD.1auta
(4)新
産 出 しな い こ
zoneに 属 す る と考 え ら れ る。
山ル ー ト(第5図-13)
栃 上 泥 岩 層 の2層
準,塩
谷 砂 岩 層 の1層
お よび 浅 谷 シ ル ト岩 層 の3層
産 出 した。3層
準,
準 か ら珪 藻 化 石 が
と もD.lautaを
産 出 し,D.
を産 出 しな い こ と か らD.lauta hyalina
zone
に 属 す る と 考 え られ る。
5.津
(1)津
幡地 域
幡ル ー ト(第5図-14)
吉 倉 泥 岩 層 の5層
高 窪 泥 岩 層 の5層
準,下
準,お
中 砂 岩 層 の5層
準,
よび 大 桑 砂 岩 層 の1層
準 か ら珪 藻 化 石 が 産 出 し た。 吉 倉 泥 岩 層 はD.
aを 産 出 し,Denticulopsis
hustedtii
hyalina
を 連 続 多 産 しな い の で,D.hyalina zoneに
属
す る と 考 え られ る。 下 中 砂 岩 層 はD.hustedtii
を 産 出 し,試 料 番 号MY21-1ま
nicobaricaを
nicobarica zoneに
番 号MV-17の
で はDenticu-
連 続 産 出 す lopsis
るの で,D
層 準 で はD.nicobaricaを
な い も の の,そ
.
属 す る と考 え ら れ る。 試 料
産出 し
れ以外 の珪 藻 化石が下 中砂 岩層
の 他 の 層 準 と き わ め て 類 似 して い るの で,D.
nicobarica zoneに
属 す る も の と 考 え た。 高 窪
泥 岩 層 は,D.hustedtii,R.californica,C.
temperei,C.yabei
な ど を 産 出 し,D.prae-dimorpha
,D.dimorpha,D.kamtschaticaな
ど を産 出 しな い こ とか ら,C.yabei zone,D.
ne,T.schraderi
katayamae zo
zoneの
いずれ
か に属 す る と考 え られ る。 大 桑 砂 岩 層 は 化 石 の
産 出 量 が 少 な く,zone決
定 に 有 効 な 種 を見 出
せ な か っ た。
6.ま
とめ
以 上 の 結 果 を地 域 ご と に ま と め る と 以 下 の よ
うに な る。
(1)金
沢 地 域 の 七 曲 凝 灰 岩 層 はA.ingens
zoneに 属 し,朝 屋 泥 岩 層 お よ び 高 窪 泥 岩 層 は
D.lauta zoneに
(2)釣
属 す る。
ら,砂 子 坂 互 層 もA.ingens
部 地 域 の 高 窪 泥 岩 層 はT.oestrupii
zoneに 属 す る。
(3)医
八 尾地域 の東 別所累層 の中 の三谷泥 岩層 につ
20neに 属 す る。 蔵 原 砂 岩 層 はD.lauta
zoneに
尾 地 域 の 栃 上 泥 岩 層,塩
谷 砂 岩 層,浅
谷 シ ル ト岩 層 お よび 三 谷 泥 岩 層 は い ず れ もD.
(5)津
属 す る。
l
谷 村(1979)がD.1auta
谷 シ ル ト岩 層,三
回 の 研 究 に よ り東
上 泥 岩 層,塩
谷 砂岩
谷 泥 岩 層)がD.lauta
zo
津 幡 地 域 の 下 中 砂 岩 層 はD.nicobarica
中 砂 岩 層 はD.nicobarica
zo
zoneに
で,そ
属 す る。 高 窪 泥 岩 層 はC.yabei zone,D.kaneま た はT.schraderi
tayamae zo zoneの
設 定 して い る が,今
別 所 累 層 の 全 て の 部 層(栃
層,浅
zone(Koizumi,
neで あ る こ と が 判 明 し た。
幡 地 域 の 吉 倉 泥 岩 層 はD.hyalina
neに,下
いて
1977)を
属 す る可 能 性 が 強 い。
auta zoneに
属 す る可
す る。
王 山 地 域 の 御 峯 泥 岩 層 はD.lauta
(4)八
zoneに
能 性 が 強 く,黒 瀬 谷 累 層 との 対 比 と も 良 く調 和
katayamae zoneあ
いず
れ か に 属 す る。
zone
の 上 位 の 高 窪 泥 岩 層 はC.yabei zone,D.
る い はT.schraderi
neに 属 す る と考 え ら れ るの で,両
zo
層の関 係は
不 整 合 と考 え ら れ る。 ま た 当 地 域 の 大 桑 砂 岩 層
の 年 代 を他 地 域 の 大 桑 砂 岩 層 と ほぼ同一 と 考 え
る と,高 窪 泥 岩 層 と大 桑 砂 岩 層 も不 整 合 の 関 係
に あ る と考 え ら れ る 。
Ⅴ.考 察
1.北
八 尾 地 域 の 天 狗 山 累 層 は 早 川(1983)がフィッ
陸新 第三系 の対 比
本 研究 に よ り明 らか にな った珪藻化 石帯 を基礎
と して,今 回扱 った5地 域 に灘浦海 岸 を加 え
て北 陸新 第三系 の対 比 を試み た 。灘浦 海岸 につ
いては小 泉(1979)お よび秋 葉(1979)が 珪藻化 石
を報 告 して いるの で,そ の結果 を採用 した。珪
藻 化石の産 出 しな い部 分 につ いては,岩 相,軟
体動物 化石,微 化石 お よび フ ィッシ ョン ・トラ
ック年 代 な ど従 来の研究 成 果 を参 照 して対比 し
た。 その結 果 を第6図 に示 し,以 下 に対 比の根
拠に ついて述 べ る。
金沢 お よび 医王 山地域 の砂 子坂互 層 お よび七
曲凝灰 岩層 は従来 岩相,軟 体動物 化石 お よび 大
型 有孔 虫 などに よ り八尾 地域 の黒 瀬谷 累層 に対
シ ョン ・ トラ ッ ク 法 に よ り12.3±1.9Maの
を報 告 して い るの で,そ
年代
の数値 の幅 を 第6図
に
あ て は め た 。 この 年 代 は,天 狗 山 累 層 が 下 位 の
東 別 所 累 層 を 不 整 合 で 覆 い,上
位の音川累層 に
不 整 合 で 覆 わ れ る こ と(Hayakawa,1985MS)と
良 く調 和 す る。
医 王 山 地 域 の 蔵 原 砂 岩 層 は 少 量 だ がD.lauta
が 産 出 して い る の でD.lauta
zoneに 属 す る と
考 え られ る 。 従 来 岩 相 か ら蔵 原 砂 岩 層 は 八尾 地
域 の 天 狗 山 累層 に 対 比 さ れ て い た が,後 者 の フ
ィ ッ シ ョ ン ・ トラ ッ ク年 代 はD.1auta
zoneよ
り上 位 の 時 代 を 示 す の で,両 者 を対 比 す る こ と
は で き な い 。蔵 原 砂 岩 層 の 鉱 迦 塾 が再 堆 積
に よ る も の と考 え れ ば 両 者 の 対 比 も可 能 で あ る
が,上
記 の い ず れ で あ る か は 今 後 の 総 合 的 な検
比 され て いる 。黒 瀬谷 累層 は浮遊性 有孔 虫化石
に よ りBlow(1969)のN8に
村,1979),こ
対 比 さ れ て お り(谷
れ は 珪 藻 化 石 分 帯 のA.ingens
neに あ た る。 金 沢 地 域 の 七 曲 凝
zo 灰 岩 層 はA.
neに 属 し,下 位 の 砂 子 坂 互 層 ingens
と は整 zo
合 関係 で大 きな時 間間隙 が考 え られな い ことか
第5図
1∼3:金
調 査 ル ー トご との 珪 藻 化 石 産 出 表 。
沢 地 域,4:釣
王 山 地 域,10∼13:八
地域
部 地 域,5∼9:医
尾 地 域,14:津
幡
討 に 待 た ね ば な ら な い。 今 回 は 前 者 の 見 解 を と
が 下 方 に の び,谷
っ た。
kamtschatica zoneの
八 尾 地 域 の 音 川 累 層 の 時 代 に つ い て は,谷
(1979)は
村
な い。Koizumi
珪 藻 化 石 のCosciodiscus insignis
とC.tempereiの
珪 藻 化 石Thalassiosira
対 比 し,早
み に 限 定 す る こ とは で き
Burckle(1984)に
よると
C.insignis
の 下 限 と ほ ぼ 同 層 準 で あ る の で こ れ をKoizumi
川(1985MS)は
cf.schraderiの
and
い う よ う にD.
の 下 限 はThalassiosira antiqua
共 存 か ら 小 泉(1977)のD.
kamtschatica zoneに
村(1979)が
(1985)に
あ て は め,さ
ら にT.schraderiが
産 出
出 し て い る こ と を 考 え る と,Koizumi(1985)
か ら 秋 葉(1977)のT.schraderi zoneに
対比
のT.schraderi zoneで
し て い る。 こ の う ちC.insignisは
生 存 レン ジ
井(1986)が
産
あ る 可 能 性 が 強 い。 角
音 川 累 層 中 部 の 凝 灰 岩 の フ ィッ シ
報 告 して お
の大 桑砂岩 層 は共 に下位 の高窪 泥岩 層 と整合 で
定 と調和的で あ
あ るこ とか ら,そ の 年代 は第6図 に示 す範囲 に
ョン ・トラ ッ ク年 代9.5±0.6Maを
り,こ の 数 値 は 上 記 のzone決
る 。
あ る と考 えた 。津幡 地域 の大桑 砂岩 層 につ いて
定 に有 効
も年 代の報 告 はな いが,八 尾地 域 の三 田累層 と
砂 子 谷 ル ー トで は
も ども医王 山 お よび釣 部地 域 の大桑 砂岩 層に岩
医 王 山地 域 の 高 窪 泥 岩 層 はzone決
な種 は出 て い な い も の の,上
が 産 出 し,小 森 谷 ル ー トで はC. C.temperei 相 的 に も類 似 して い るの で,医 王 山お よび釣部
を産 出 す る 。仮 に この 両 者 の 共 存 範
yabei
囲を
とれば,D.dimorpha zoneの
地 域の 大桑 砂岩層 と同一 の年代 と考 え た 。
上 部,C.yabei
2.北
zo ne,D.dimorpha zone,D.katayamae zone
また はT.schraderi zoneの
陸新 第三系 の地 史
中 下 部 の いず れ か
に あ た る と考 え ら れ る。 一方,医
王 山地域の高
窪 泥 岩 層 上 部 と 釣 部 地 域 の 高 窪 泥 岩 層 と は,こ
今回 の研究 の結 果 は,従 来の 年代決 定 お よび
対 比 と必ず しも一 致 しな い。特 に,従 来音 川累
の層 準 に発 達 す る層 厚20-30mの ガ ラ ス 質 ∼ 軽 石
層,高 窪泥岩 層 と呼ば れ,同 一 時代 の堆積 物 と
質 凝 灰 岩 層(井
され て きた地層 で不調 和 とな る。す なわ ち金沢
上 ほ か(1964)の
に よ って 対 比 さ れ る の で,医
第1凝
灰 岩)
王 山地 域 の 高 窪 泥
岩 層 上 部 はT.oestrupii zoneに
属 す るこ とに
な る。 これ らの 対 比 に よ れ ば 高 窪 泥 岩 層 はC.
neか らT.oestrupii zoneに
能 性 も あ り,そ の 年 代 幅 は9Myに
わた
yabei
る可zo
も な る。 本
地 域 の高窪 泥岩層 の堆積 時 代は中 期中 新世 初期
(14.85∼16.0Ma)と な り,下 位 の朝屋 泥岩 層,
下荒 屋凝灰 岩層 と共 に八尾 地域 の東別 所 累層 に
対比 さ れ る。釣 部地 域の 高窪 泥岩 層 は鮮新 世初
期(3.70∼5.10Ma)と
な り,金 沢 地域 の 高窪 泥
層 は浅 海 性 堆 積 物 で堆 積 速 度 は速 い と考 え られ
岩層 よ りは るかに新 しい。医王 山 および津幡 地
るの で,幾 つ か の 層 準 に 無 堆 積 あ る い は 不 整 合
域の 高窪泥 岩層,八 尾 地域 の天狗 山 累層 および
が あ る と考 え られ る 。 ま た,前 述 の 凝 灰 岩 は 八
音川 累層 の堆積年 代 は前述 の二 つ年 代の間 に入
尾 地 域 の 音 川 累 層 最 上 部 の 凝 灰 岩 に 対 比 さ れ,
るが,年 代 が完全 に重 複す る訳 では な く簡単 に
音川 累層 最 上 部 も や は りT.oestrupii zone属
は対比 で きな い。現状 で は年代 が確定 して お ら
ず対比 が不 確実 な とこ ろもあ り,今 後 さ らに詳
す る と考 え られ る。 こ の 凝 灰 岩 に つ い て は 角 井
(1986)が5.2±0.5Maの
フ ィ ッ シ ョ ン ・ トラ
細な年 代決 定 を行 う必 要が あ るが,現 在 までの
ック年 代 を求 め て お り,こ の 数 値 は 上 記 のzone
結 果 か ら北 陸地方 の地史 につ いて以下 に考察 を
決定 と調和 的 で あ る。 音 川 累 層 も 高 窪 泥 岩 層 と
行 う。
同 様 浅海 性 堆 積 物 で 堆 積 速 度 は 速 い と 考 え られ
るが,そ の 中 に はT.schraderi
oestrupii zoneま
は約6Myに
zoneか らT.
で を 含 ん で お り,そ の 年 代 幅
な る。 従 って 音 川 累 層 中 に も不 整
金 沢,釣 部,医 王 山 お よび 津 幡 地 域 の 大 桑 砂
岩 層 の うち 金 沢 地 域 の もの に つ い て は,ナ
ンノ
さ れ て い る(Hasegawa,1979;
Tsuchi and Shuto,1984)の
(A.ingens∼D.lauta zone,14.85-17.90
Ma)の 堆 積 物 が 広 く分 布 し て い る。 地 層 の 厚 さ
は,金
沢 地 域 で 層 厚900m(砂
泥 岩 層),医
合 の 存 在 が 考 え ら れ る。
化 石 か らNN22と
北陸 各地 で前期 中新 世末期 ∼中 期中新 世初 期
で そ の 年 代 を採 用
王 山 地 域 で は 層 厚600m(砂
互 層 ∼ 蔵 原 砂 岩 層),八
子坂
尾 地 域 で は 層 厚1000
(黒 瀬 谷 累層 ∼ 東 別 所 累 層),灘
300m(大
浦海
m 岸 では
泊 凝 灰 岩 層 ∼ 中 田 凝 灰 岩 層)に
る。 八 尾 地 域 で は,A.ingens zone相
した。 他 の3地 域 の う ち 医 王 山 お よび 釣 部 地 域
16.4MaのK-Ar年
の も の に つ い て は 年 代 の 報 告 は な い が,両
あ る楡 原 累 層,岩
地域
子 坂互層 ∼ 高窪
代 の 報 告(柴
達す
当す る
田,1973)が
稲 累層 お よび医王 山火 山岩 類
が あ り,こ れ を 加 え るな ら,層 厚 は 更 に 厚 くな
る。
こ れ に対 し,こ れ 以 降 大 桑 砂 岩 層 堆 積 直 前 ま
層 に終 わ る一連 の地層(楡 原 累層,岩 稲累層,
医王 山累層,黒 瀬 谷累層,東 別所 累層)が,西
で の 堆 積 物(D.hyalina zone∼T.oestrupii
ne,14.85-3.70Ma)は
zo
の時 期は西 南 日本 の急激 な回転 が起 こ った時 期
に一致 してい る。陸成層,火 山岩 に始 ま り海 成
概 し て層 厚 は 薄 く,
南 日本 の回転 お よび それ にそれ に伴 う急 激な沈
不 整 合 や 無 堆 積 を 含 み,長 期 に わ た る年 代 を代
降の時期 に あた り,そ れ以 降の浅 海性堆 積物(
表 して い る。 た と え ば,金
の 地 層 は 欠 如 し て お り,医 王 山 地 域 で は 間 に無
天 狗 山累層以 降現在 まで の堆積物)が 回転終 了
後 の安定 期 にあ たる と考 え られ る。縁海 形成 時
堆 積 あ る い は 不 整 合 を 伴 い な が ら450mの
の島弧の 挙動 の詳細 につ いて は,今 後 さ らに研
(高 窪 泥 岩 層)に
約9Myの
沢地域 では この時 代
堆積
年 月 を 要 し,ま た
究 を進 めて い く必要 が あろ う。
八 尾 地 域 で も 間 に無 堆 積 あ る い は不 整 合 を 伴 い
な が ら400mの
に10Myの
堆 積(天
狗 山 累 層 ∼ 音 川 累 層)
尾 地 域 よ り沖 合 で,堆
積 物 が 残 りや す か っ た と
考 え られ る津 幡 地 域 や 灘 浦 海 岸 で も 同 様 で,津
幡 地 域 で は600mの
堆 積(吉
岩 層)に
要 し,そ の 上 は 不 整 合 で 大
約7Myを
倉泥岩層 ∼ 高窪泥
桑 砂 岩 層 が の る。 灘 浦 海 岸 で も,姿
泥 岩 層 と上
位 の 藪 田 泥 岩 層 の 間 は 不 整 合 で,問
の年代 は約
9Myで
.ま
とめ
Ⅵ
年 月 を 要 して い る。 当 時 医 王 山 や 八
本 研 究 に よ り以 下 の こ と が 判 明 し た。
1.珪
藻 化 石 に よ り,調 査 地 域 内 の 地 層 の 年 代
決 定 お よび 対 比 を 行 い 以 下 の 新 知 見 を得 た。
(1)金
沢 地 域 の 七 曲 凝 灰 岩 層 はA.ingens
neに 属 す る。
(2)金
zo
沢 地 域 の 朝 屋 泥 岩 層,下
お よび 高 窪 泥 岩 層 はD.lauta
あ る。
大 桑 砂 岩 層 以 降 の 堆 積 物(T.oestrupii∼D.
seminae zone,3.70-0.00Ma)も
音 川累層 や高
窪 泥 岩 層 と同 様 浅 海 性 堆 積 物 で層 厚 も そ ん な に
荒屋 凝灰 岩層
zoneに 属 し,八
尾 地 域 の 東 別 所 累層 に対 比 さ れ る。
(3)釣
部 地 域 の 高 窪 泥 岩 層,医
窪 泥 岩 層 上 部,お
厚 くな い。
王 山地域 の高
よび 八 尾 地 域 の 音 川 累 層 はT.
に 属 す る。
こ の よ うに 前 期 中 新 世 末 期 ∼ 中 期 中 新 世 初 期
(4)医
に は北 陸 各 地 で 海 成 堆 積 物 が 発 達 し,地 域 に よ
っ て は 層 厚1000mを
越 え る堆 積 が 行 わ れ た。
本 研 究 に よ り,こ の よ う に厚 い堆 積 物 が せ い ぜ
い2Myの
間 に北 陸 各 地 で 堆 積 した こ とが 明 ら
か と な り,当 時 は 大 規 模 な 堆 積 の 時 代 で あ っ た
こ と が 判 明 し た。 一 方 これ 以 降(D.hyalina
ne以 降)堆
積 速 度 は 一 転 して
zo 小 さ くな っ た。
音 川 累 層 や 高 窪 泥 岩 層 な ど の 浅 海 性 堆 積 物 が数
を か け て,無
堆 積 あ る い は 不 整 合 を 伴 いMy
な
が ら堆 積 し,そ れ が 現 在 ま で 続 い て い る と考 え
られ る。 こ の よ う にD.lauta zone以
oestrupii zone
王 山 地 域 の 御 峯 泥 岩 層 はD.lauta
に属 し,八 尾 地 域 の 東 別 所 累
zone
層 に 対比 さ れ
る。
(5)医
王 山地 域 の 蔵 原 砂 岩 層 はD.lauta
に 属 す る可 能 性 が 強 く,八 尾
zone
地域の東別所
累 層 に 対 比 さ れ る。
(6)八
尾 地 域 の 東 別 所 累 層 の 全 て の 部 層(栃
上 泥 岩 層,塩
谷 砂 岩 層,浅
三 谷 泥 岩 層)は,D.lauta
(7)津
谷 シル ト岩 層 お よび
zoneに
属 す る,
幡 地 域 の 吉 倉 泥 岩 層 はD.hyalina
に属 し,下 中 砂 岩 層 はD.nicobarica
zone
zone
前 とD.
ne以 降 と で は 明 らか に 地 質 環 境
hyalina
が 異 zo
な り,積 成 盆 地 の 変 換 点 がD.lauta zoneとD.
neと の 問 に あ hyalina
っ た と考zoえ ら れ る。 こ
第6図
調査地 域 および灘浦 海岸の対 比図 。
に 属 す る.高 窪 泥 岩 層 はC.yabei
katayamae zoneあ
Hayakawa, H. (1985MS) Geology of
the
Neogene System in the southern part of
zone,D.
る い はT.schraderi zoneに
属 す る。
2.こ れ らの 年 代 決 定 お よび 対 比 の 結 果,中 期
Toyama Prefecture,
Univ.,
中新 世初期 に北 陸地方 に おいて積成 盆地の転換
Thesis,
期 が あ っ た こ と が 判 明 し た。 す な わ ち 北 陸 地 方
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Paleoposi-
は 前 期 中 新 世 末 期 ∼ 中 期 中 新 世 初 期(A.ingens
∼D.lauta zone,17.90∼14.85Ma)には
zone
tion of Southwest japan at 16 Ma: implication from paleomagnetism of the Mio-
厚 い堆 積 物 が 短 期 間 に 堆 積 す る場 で あ り,こ の
cene
lchishi
Lett.,
vol.
時期以 降現在 までは各地 で不 整合 あるいは無堆
積 を伴 い な が ら長 期 に わ た る緩 慢 な堆 積 が 行 わ
れ る場 とな っ て い る 。 こ の 積 成 盆 地 の 転 換 期 は
西 南 日本 の 回 転 に よ る 日 本 海 の 形 成 期 に あ た っ
て お り,急 速 な 堆 積 は 日 本 海 の 形 成 に 伴 う急 激
な 沈 降 を 表 し,そ れ 以 降 の 緩 慢 な 堆 積 は 西 南 日
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R.
PLATE
Magnification
1-8.
9-11.
Denticulopsis
2.
3,
8. OS7,
4,
5.
AP9-1,
the
Takakubo
6,
7.
AP19',
the
Asagaya
Denticulopsis
12,
14,
13,
17.
21-22.
15.
MY6-5,
MY21-1,
the
Denticulopsis
the
the
the
Yatsuo
area.
in
the
Yatsuo
area.
Mudstone
in
Mudstone
in
in
Shimonaka
the
and
Takakubo
the
Kanazawa
the
Kanazawa
area.
area.
Tsubata
Sandstone
Sandstone
area.
Kanaya
Mudstone
Shimonaka
Shimonaka
Takakubo
in
Sandstone
Simonsen
kamtschatica
the
X1264.
Schrader
nicobarica
the
figures:
Siltstone
Mudstone
hustedtii
Denticulopsis
MY44-2,
Shiotani
Yoshikura
MY16,
MY21-1,
Asatani
hyalina
the
Denticulopsis
16.
18-20.
the
the
all
Bailey
1,
MY18,
12-17.
lauta
YD14,
of
1
in
in
the
Tsubata
area.
in
the
Tsubata
area.
the
Tsubata
area.
Grunow
Sandstone
in
the
Tsubata
area.
Zabelina
Mudstone
in
the
Tsuribe
area.
PLATE 2
Magnification
1-3.
4-7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
of all
figures:
X1264.
Thalassionema
nitzschioides
Grun
AP19', the Asagaya Mudstone in the Kanazawa area.
Synedra jouseana Sheshukova-Poretzkaya
var.1
4-6. AP9-1, the Takakubo Mudstone in the Kanazawa area.
7. YD14, the Asatani Siltstone
in the Yatsuo area.
Synedra jouseana Sheshukova-Poretzkaya
AP21, the Asagaya Mudstone in the Kanazawa area.
Rhaphoneis miocenica Schrader
AP21, the Asagaya Mudstone in the Kanazawa area.
Rhaphidodiscus
marylandicus
Crist
AP19', the Asagaya Mudstone in the Kanazawa area.
Coscinodiscus
yabei Kanaya
MY6-5, the Takakubo Mudstone in the Tsubata area.
Actinocyclus
ingens Rattray
MY16, the Shimonaka Sandstone in the Tsubata area.
Actinoptychus
senarius
(Ehrenberg)
Ehrenberg
AP9-1. the Takakubo Mudstone in the Kanazawa area.
PLATE 3
Magnification
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
of figs.
the others:
11 and 14: X1264,
X1600.
Actinoptychus
cf. splendens Ralfs
MY13-1, the Shimonaka Sandstone in the Tsubata area.
Coscinodiscus
endoi Kanaya
MY6-1, the Takakubo Mudstone in the Tsubata area.
Coscinodiscus
lewisianus
Greville
MY641, the Omine Mudstone in the lozen area.
Coscinodiscus
marqinatus
Ehrenberg
MY44-2, the Takakubo Mudstone in the Tsuribe area.
Coscinodiscus
temperei Brun
MY6-5, The Takakubo Mudstone in the Tsubata area.
Coscinodiscus
elegans Greville
HS3, the Takakubo Mudstone in the Kanazawa area.
Stephanogonia
sp.
MY64', the Omine Mudstone in the Iozen area.
Paralia
sulcata
(Ehrenberg)
Ehrenberg
MY64', the Omine Mudstone in the lozen area.
Mediaria splendida
Sheshukova-Poretzkaya
MY64', the Omine Mudstone in the Iozen area.
Kisseleviella
carina Sheshukova-Poretzkaya
AP50-2, the Takakubo Mudstone in the Kanazawa area.
Rossiella
tatsunokuchiensis
(Koizumi) Gersonde
MY44-2, the Takakubo Mudstone in the Tsuribe area.
Rhizosolenia
miocenica Schrader
MY6-1, the Takakubo Mudstone in the Tsubata area.
Rouxia yabei Hanna
MY6-5, the Takabkubo Mudstone in the Tsubata area.
Rouxia calfornica
Pelagallo
MY6-2, the Takakubo Mudstone in the Tsubata area.
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